最初はのんびり上さんのペースに合わせて計画していたのは6時間(8:10/km)AIDのロスを見込んで7分前半で行こうと決めていた。ところが上さん、周りの盛り上がりの雰囲気に呑まれてか結構好調でそれ以上のペースで走る。
セーブぎみにアドバイスしながら7km前後まで来る。そのそばに千葉さんのコーチしているHISの6時間のペーサーがおられたので千葉さんがどこにいるか知りたくて話しかけた。聞くと最後尾で飴をくばりながら走っているという。
こちらの事情を話して振り返ると今度は上さんの姿が無い。闇にまぎれて見失ってしまった。仕方なく上さんの名前を連呼しながらのラン。きっと上さんの名前はあの周辺にいた数百人に有名になってしまっただろう。
海外ローミングは高いので女房も私も設定を切っている。どだい私は携帯を持って走っていない。国内のように携帯で呼び出すこともできない。
3万人前後が走るのにバラけるまでに時間がかかると思っていたが車線は多いしカラカウアの前で全面ランのところは広いので想定より早くバラけてくれた。ますます見つけずらくなった。かれこれそんな恥ずかしい声掛けをしながらペースを落としたり上げたりインターバルをやってるみたいだ。
カピオラニパークを過ぎると道幅が狭くなってこみ合い始めた。前や後ろに行き来するのは難しくなった。一気にゴールまで行ってずっと待つことも考えたが、途中女房がなんかトラブルになってたらと想像するとやっぱりどっかで絶対見つけなければまずい。
そこで女房が絶対に到達できないだろうサブ5のペースラインまで追い上げて見つけやすい道幅の狭い位置で待ち伏せする以外ないと考えた。18km過ぎで計画通りHISのサブ5のぺーサーを捕捉。待つこと30分くらい。やっと上さんを捕まえることができた。
あとから上さんに聞くと私が居なくても地元のボランティアの高校生と写真を撮ったりトイレにいったり肝っ玉が座っている。会えなくても仕方ないとも思っていたらしい。
私とおちあったころ上さんにとっては未体験な距離である。すでに足の痛みを訴えている。無理せず歩く事を奨める。先日の白戸さんのクリニックでslow run, fast walkを改めて教えていただいた。止まってしまうと動けなくなるからだ。ウルトラマラソンでもしばしば言われることを思い出した。
ここから長い長いロングウォークが始まる。いろんなところで沿道で応援してくれる人たちと写真を撮ったり楽しみ方がほんとに開けている。日本でこれほど沿道に外れて遊んでいると「失格」だとオフィシャルがいいかねないんじゃないかと感じていた。
そこそこ速足で30km前後まではがんばって歩いていたがそこからずんと遅くなって辛そうな顔をしている。幾度もAIDで冷やしたり靴を脱がして足を揉んでやったり上さんの粘りもつきようとしていた。
よほどおぶっていこうかとも思ったがさすがにそれは「失格」だろうし本人も完歩、完走とは思えないだろうからせめてと手を握って引いていくことにした。実際引いているときのほうが楽だと女房も言っていたしそれがなければ8時間は切らなかったと思う。