老い | 雲の呟き

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流れる雲のように、浮かんでは消えていくものの名残を文字にしています。
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今日は父の85歳の誕生日である。

何がほしいという人では無い。食べるぐらいしか楽しみが無くなっているだろうといっしょに岐阜のお千代保稲荷でもいって昼にうなぎでも食べないかと誘ってみた。私が幼いころ商売繁盛にと家族で毎月のようにでかけていったところである。

父は80を過ぎてからめっきり足が弱くなった。小さな段差でも足をよろめかせて転倒することがとても増えていた。反射神経も鈍くなって自動車に乗らなくなって一年以上になる。

朝はいっしょに出かけると言っていた。しばらくして母が来てやはり歩くのに自信が無いからやめたいと伝えてきた。

犬でも人間でも老いは足からくることが多い。歩かないと歩けなくなる。また鍛えていこうと言ってはいるがもうこの年ではどんどん難しくなるだろう。

強かった印象の父が弱くなっていくという現実を息子が受け入れるというのはとても辛い。とても落ち込む。

「親孝行したいときには親はなし」とは言い古された言葉だがいても何もしてあげられないというのも弱ったものだ。