ラジオの収録日。
今回は行きに、稲田堤の「角あき」に寄ってみたよ。
前に一度食べてから、ずっと気になっていたんですよね。
府中街道沿いに、ぽつんとたたずむカウンターだけの小さな店。
前回は恒例のご主人と、その娘さんらしき人がいましたが、今回はご主人とご婦人。
ちなみに開店が朝7時で、閉店は13時。
そんなせいもあってか、ドライバー系のお客さんも多数。
11時半をちょっと過ぎた今回も、先客が2人いて、ひとりはタクシードライバーでした。
肉そばに生卵。
たしか450円ぐらい。
1000円札を出したら、ご主人が戻してきたお釣りは50円だけ。
その瞬間、間違えたこと気づいて「あ、違う」と小さくつぶやきながら静かに何度か笑い、500円玉を足してくれたのでした。
笑うほどのことでもないんだけど、そのやさしい笑顔がとてもよくて、ちょっといい気分になりました。
麺はややボソッとしているんだけど、それがいい。
甘めのつゆとの相性ピッタリ。
卵を割ったら、また味がまろやかに。
この、普通な感じがいいんだよなぁ。
さて収録後、本当はまた姫之湯によって温まりたかったんだけど、すぐに戻って原稿を書かなければならなかったので今回はパス。
残念だけど、仕方がないね。
なお、今回収録した12月3日放送分では、オススメの一冊に源氏鶏太『家庭の事情』をご紹介します。
何度か買いたことがある気がするけど、僕が誰よりも好きな昭和の小説家です。
映画化された作品が80本に及んだりと、ものすごい実績がある人。
しかし、にもかかわらず文壇での評価は高くないんですよね。なぜって、大衆小説だから。
おかしな話だけど、そんなもの。
でも、本当に尊敬しているので、いつかお役に立ちたいと思っていたんですよねー。
そしたら、昨年からスタートした復刻版の第3弾にあたる今作では、解説を書かせていただけることになったのでした。
感無量とはこのことナリ。
この機会に、ぜひ読んでみてください。
家庭の事情 (ちくま文庫)
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【別件】
帰りに寄った大磯PAに、妻と同じ名前のお米があったので買ってみた。
実は昨年買いそびれ、ずっと気になっていたのです。
あんまり聞かない湘南米、味はどうなんでしょうかね。