BRM600は制限時間40時間!

よっぽど早い方でない限り途中で寝ないと完走できません。というか寝ないと無理。
ノー睡眠ダメ!絶対!
この「寝る」という行為にどう対応するかで、600初完走の成否、走行時の安全に大きく影響します。
※この記事は21年6月30日に加筆修正しています。

個人的主観と経験中心の内容ですが、纏めを書いてみました。
ブルベ歴ペーぺーの自分は600では情報がなさすぎて、必死に先人のブログを漁り情報収集しても情報が足りず困っていたので、初挑戦するみなさんの役に立てばいいなとまとめています。
※筆者はちゃんと寝ないと走れないタイプです。
マイクロスリープ連発しだすと本当に危なくなります。
初600はナイトスタート22:00で興奮して仮眠0異常なテンションでスタートし、後半ボロ雑巾でした。
あのとき何度か出会い会話しながら、眠気を乗り越えた時に会話した若いお二人とまたどこかで会えたらいいなぁ。

 ①睡眠のコントロール

寝る時間と場所をどうするか?
人によってはノープラン。行けるところまで行ってコンビニやコインランドリー、精米所、バス停の待合室で寝るというサバイバルなんてことも書かれているのですが、慣れないうちであればあるほど「ホテル」をしっかり予約してください。
そもそも、コインランドリーや精米所で仮眠するために上がり込んで勝手に寝るのはマナー違反ですし通報される場合があります。イベント主催者に迷惑をかける恐れもあります。


距離は290-320kmぐらいまでに設定することがオススメです。
筆者は360kmぐらい過ぎてくると眠気でグダグダになってきます。パワーも出なくなり効率が悪いです。
自転車を部屋に置けたり、受付で預かってくれるところだととっても楽。ただしチェックインが遅い時間で対応できないホテルもあるので電話などでしっかり確認しましょう。

開催されるBRM600は寝ることを考慮し、通過チェック(通過時間を問わないチェックポイント)が設定されているケースがあります。

つまり、次のPCに1分前に到着すればOKなので、借金(タイムマイナス)まで寝てスタート。PCまでに借金を返済することができるのです。
自分ならグロス幾らで走れるのか?
クールな視点でここの計算と見積が重要になります。
寝て回復するとかなり脚が回復してペダルを回せるようになるので、無理に走り続けるより寝た方がいいのが2021年でも変わらない筆者の体感です。寝起きは脚が重いですがほぐれてくると、全然楽さが違います。

通過チェックが設定されている区間が多いところは主催側からの「この間で宿を取るなどして寝てください」というメッセージだと思って良いです。通過チェック区間の何処かにホテルや24H営業の健康ランド、漫画喫茶などがだいたいあります。

宿泊ポイントをキューシートに書いてくれる場合もありますが、自分の走力に合わせてしっかり計画してください。
主催側の想定≠あなたの走力なので鵜呑みにすると想像以上にきつい状況も発生します。
実際にこの記事を書いたすぐ後にやらかしが発生しました。

私も初ブルベの時は1-3時間しか寝られないのにホテル取るのがもったいない(けち臭い)と思っていました。
ただ、師匠から「初600ほどちゃんホテル取るべき」という助言に従って初チャレンジではホテルを予約。コレが結局600初挑戦での初完走が達成できた一番大きな要素の一つだったと思っています。

初600は22:00ナイトスタートの600で興奮で仮眠0とかやばい状況で走ったのですが、マイクロスリープ連発。ほんとよく寝て落車しなかったなと。。。未だに睡眠面では一番危なかったブルベだと思っています。

【ホテルを利用するメリット】
ホテルに入ると起きれないかも?
寝坊してタイムアウトでのDNFが怖いという気持ちもありますが、お風呂でしっかりマッサージして、汗を流して寝ることで、体力的、特に心理的余裕が翌日かなり違ってきます。
ブルベはメンタル重要なので心理的余裕をお金で解決できるなら選択肢として「アリ」です。

また、コインランドリーがあればレーパンやジャージ、アンダーを洗濯して乾燥機にかければすぐに乾くので、おすすめ。
洗濯されたジャージを着ると心理的余裕も増し、より軽い気持ちで残りの距離が走れます。
荷物は増えますが、アンダーだけ着替えを持つのも手。

自転車もホテルに電話して聞けば部屋に持ち込みOKだったり、フロント裏のスペースで預かってくれたりします。ホテルを探して予約するという寝る場所の確保と計画からすでに600の攻略が始まっているとは師匠のお言葉。
下調べと事前準備は重要な攻略要素の一つです。

寝坊DNFしちゃう時は体力の限界がきている時だとも言えます。(初600は30分寝ると思って気がついたら一瞬で1時間後。借金1時間スタートに。。。)

また、先日初メカトラDNFした時もホテルを予約していたおかげでゆっくりすることができました。快活クラブ(漫画喫茶)も快適
(2019年4月に体験してきました!アイマスクと耳栓はあった方がいいです)

健康センターの時はイビキや周囲の気配、音などで寝つけないリスクがありますので要注意。(2回目600の時は健康センター利用でしたが仮眠室がイビキ大合唱かつ仮眠スペースも埋まっており耳栓もないので仮眠室外の椅子で寝て、起きた瞬間寒くて風邪をひきかけ、風呂にダッシュで入るという。。。)

耳栓とアイマスクは荷物といっても小さいので、ホテル泊以外の600では所持した方がいいと思います。あとお風呂が24Hじゃない、仮眠できるが入館時間に制限があるなどもありますので健康センター利用時にも事前に直接しっかりと確認してください。睡眠計画が崩壊すると本当に心が折れます。

ちゃんと計画をして寝ることで300×2本というイメージで走れ、程よい目標にできます。
まずはホテルまで頑張ろうという意識で走れますので、計画が立てやすくなります。

 ②その他の仮眠場所

コンビニイートイン
防犯上の理由やコロナ下でかなりの確率で夜は利用できなくなっていますので期待しないほうがいいです。
お店にも迷惑がかかるので一言すぐ(30分以内)には出るのでと断ってから寝ています。あくまで緊急避難用です。
スペースの電気が消えていたり椅子が上がっているとイートインはほぼ間違いなく使用できません。
400で眠い時にコンビニが来るたびに期待して裏切られ続けることの辛いこと辛いこと。。。心がボキボキ折れていきます。期待しないほうがいい。勝手に椅子出して寝るとかは言語道断です。お店のルールに従いましょう。

ファミレス
ここも緊急非難時に利用するスポット
座ってご飯を食べしばし目を瞑る。
酔っ払った客でうるさい事もあり、明るいので寝にくいなどのリスクもあります。

コインランドリー&精米所
通報されるリスクが。。。熟練の方だと椅子のあるコインランドリーでちゃんと設備を利用し、ジャージを洗濯中に仮眠して走るということもあるそうです。(お客様として正しく使用)ここは流石に利用したことがない。

屋根のあるバス停
ここはよく行き倒れている方がいます。日中は利用者もおられるのでここで寝るのは考えましょう。カプセルホテルといわれる場合も(笑)

公園のベンチ
ここもよくある仮眠スポット
ベンチがスイートルームに見えてくると結構な末期(ヽ´ω`)
実際寝たことがありますが、時期によっては蚊に刺されまくります(笑)

道端
究極ですね。。。正直危ないのでオススメできません。歩道とかで寝ている方もいますが、できれば安全なところに退避しましょう。
まだコンビニの軒先などの方が安全ですが、お店に迷惑がかかるのでここも考えどころ。

以上、600での睡眠について色々書きました。
走力に自信がないから。。。と思ってちゃんと寝る時間を取らない方が注意が散漫になったり、マイクロスリープでの落車の危険など、リスクが急増します。実際睡眠計画をきっちり立てた方の方が完走率は高いと思います。

「怖がらずにホテルで寝る」ホテルで無理だと判断したらDNFするのもあり。安全に家に帰ることが一番です。DNFしようと思って寝て起きて借金返済で完走しちゃう人も結構います。

居眠りで落車して怪我しても誰も喜びません。
特に居眠りは信号無視につながるので良くない。
1月の某600で連続で信号無視している方を危ないので追いかけて注意したら、走りながら寝ていたということも( ̄▽ ̄;)

私もヒルクライム中に度々意識が飛んでいた事があります。登りも眠いですが下りで寝たら死ねます。

600からは「ちゃんと寝る」という工程が増えますので、200/300とは大きくタイムスケジュールが変わります。次のPCを1分前に通過すればいいんです。チェックポイントはマイナスでもOKなんです。心に余裕を持って600にチャレンジいただければと思います。

600も慣れるまではコースチェック(何処でどういう峠にどれぐらいの距離登るか?ぐらいは要チェック)時間管理要素がとても重要です。

2019年にPBPが開催されました。
完走された皆様のブログや情報提供を見ていて共通していたのは徹底した計画と時間管理でした。