グラナド・エスパダ妄想記 -3ページ目

背徳のガンスミス・6

                                                    グラナド・エスパダ妄想記

なんだろう・・・・この口の中がとろける様な感覚

前にもどこかで味わったことのある・・・

重い瞼を開ける

グレイスさんだ・・・相変わらず綺麗な顔

でもよく見えないな あんまり近すぎて・・・近すぎ・・・・・・ちかい!!

ていうかグレイスさん何してんの???これって!!!!!


急速に覚醒する意識と体の感覚がやっとシンクロし思わず息を吞む

目を疑う光景だ・・・・

わき目も振らず私に唇を重ねるグレイスさん

やってること自体は凄く強引なのになんてやさしいキス・・・

と、急に動きが止まるそして長い睫毛がゆっくりと持ち上がってゆく

サファイアのような瞳が私を捉える

少し潤んでいつもとは違う怪しい色にドキッ!っとしてしまう

一瞬だけ驚いたように見えたがすぐに私から何かを読み取ろうとするような目になる

動かない・・・・・・私は動けない・・・・・
何かに納得したのかグレイスさんはゆっくりと体を起こし

唇をひと舐めすると深い溜息をついた


  「はぁぁ、ほんとどうしようもないわね・・・」

  「ご、ごめんなさいっ」


よく分からないけれど謝罪の言葉が出てしまった

そんな私にグレイスさんは呆れた様子で


  「何でエミリアが謝るのよ、どうしようもないのはこの私

         すべて話すまでは我慢するつもりだったのに」


我慢ってさっきのキスのこと??


  「エミリア、私ね・・・女性しか愛せないの」

  「え?あ、あの」


そ、そんなこと急にカミングアウトされても・・・・・困る。


  「そして、私はずっとあなたのことが好きだった」

  「わ、私もグレイスさんのこと大好きですよ!憧れてるんです!」

  「ううん、あなたの好きと私の好きは根本的に違うの

   私はあなたを恋愛対象として見てる、あなたの・・・心も体もすべて私の物にしたいと思った」


グレイスさんこれって告白されてるんでしょうか・・・・私


  「だからこそ・・・・だからこそ大切にしなきゃいけなかったのに・・・」


そう言うとグレイスさんは額に手を当てうつむいてしまった

沈黙・・・まるでグレイスさんの後悔の大きさと深さを表すような重い沈黙

グレイスさんきっと苦しいんですね

私も苦しいです・・・・だって確信してしまったから


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背徳のガンスミス・5

                                                     グラナド・エスパダ妄想記


こんなことになるんなら無理してでも止めればよかった

この子にもしものことがあったら・・・


  「う・・・ん?アレ?ぐれいしゅしゃん、ろうしたんれすか?」


  ぽやんとした目で見上げるその顔に思わず噴き出してしまった


  「ぷっwふふふふ・・・・・・・・エミリア起きれる?どこか痛いとこない?」

  「う~~~~~ん、頭痛いです・・・」

  「そりゃ、あんだけ見事にひっくり返れば頭の一つも打つさ!

   アハハハハ、アハ、あはは・・・・・・は・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい!あたしが悪かった」


リサさんにギロリと睨まれて慌てて謝るアデリーナさん

この二人って実際いいカップルになりそう・・・・・まぁそんなわけないんだけどw

一人で座らせておくとまたひっくり返りそうなエミリアを支えていると

リサさんが水を持ってきてくれた


  「エミリアほら、これ飲んで」

  「ぐれいすさん・・・わたしもぅ、ヒック!のめませんよぉ~」
  「馬鹿ねぇwこんなになってるあなたにもうお酒勧めたりしないわよ、水!ただの水よ!」
  「なんら、みずですかぁ~」


渡された水をグビグビと飲み干すと今度はテーブルに突っ伏すエミリア


  「あ~ぁ、潰れちまった・・・こりゃだめだね」

  「今日はもう無理そうね」


願ってもないチャンス!むしろうまく行き過ぎて怖いくらい


  「あの、私の家近いですし目が覚めるまでうちで寝せておきますよ」

  「そうねぇ、そうした方が良さそうね」


アデリーナさんと二人がかりで部屋に運び込みソファーに寝かせた


  「ふぅ~重かったぁぁ~」

  「自業自得ですよアデリーナさん」

  「まぁそうなんだけどねw今日は悪かったね、まだ始まったばっかりだったのに

                          エミリアにも目醒ましたら謝っといてくれるかい?」

  「わかりました!よぉぉく謝っておきますねw」


動悸が激しい・・・何事も悟られないようにしながらアデリーナさんを見送る

ゆっくりとドアが閉まる

今この空間にいるのは今にも理性が吹き飛びそうな狼と

これ以上ないほど無防備な姿で横たわる子羊


ダメ!すべてエミリアに話してから、そう決めたじゃない

溜息をつきながら思う、マテをさせられてる犬ってこんな気分なのかしら・・・

美味しそうなご飯が目の前にあるのに食べられない

気がつけば私の目は静かに寝息を立てる彼女の口元に釘づけになっていた

あの夜の・・・唇を重ね合わせた感触が生々しく脳裏に蘇る

ちょっとだけ・・・ちょっとだけだから・・・

もはや感情のみが体を支配し理性の言葉は届かない

恐る恐るついばむようにキスをする

変化のない彼女の様子を見てどんどん大胆になって行く・・・・止められない!

あの夜したように舌を絡ませゆっくりと味わう

ふと彼女の寝息が聞こえない事に気づく

目を開けるとびっくりしたように目を見開いている私がいた

私以上に大きく目を見開いた彼女の瞳の中に・・・



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背徳のガンスミス・4

                                        グラナド・エスパダ妄想記


あの出来事から1週間誰にも相談できず疑心暗鬼になりながらも

エミリアはようやく心の平穏を取り戻しつつあった。


あの人は私を知っていた、ずっと見てたって言ってた。

そして、もしかしたら今も・・・。


 「エミリアー!・・・・エミリア!!」

 「はっ!はい??」

 「あんた、何ボーっとしてるんだい?そんなんじゃ客が逃げちまうよww」

 「す、すいませんアデリーナさん」


お向かいで武器屋を営むアデリーナさん

面倒見がよく豪快で昔海賊だったなんて噂も聞いたことがある


 「今日の"セイウチ"でのパーティ参加するんだろ?」 「何か用事でもあるのかい?」

 「あ!今日でしたっけか?」


パーティーと呼ぶには程遠いただの飲み会なのだが

コインブラで働く女性達と知り合えたり美味しいお酒とごちそうに囲まれて

他愛のないことで盛り上がるひと時をエミリアは気に入っていた



 「いえ・・・特にないんですけど」


正直落ち着いてきたとは言えまだドンチャン騒ぎする気にはなれないのよね・・・


 「んじゃあ参加でいいね!」

 「えっ!ちょっと、アデリーナさんっっ!」

 「あんた、最近元気ないよ!嫌なことあったんならパァーっと呑んで忘れいまいなw」

 「アデリーナさん・・・」


ぽんぽんっと私の肩を叩いて去っていくアデリーナさん

胸がじんっと温かくなる




夕方

 「エミリアーそろそろ行くよー」

 「はぁーい、今行きますー」

 「いいですねぇ、僕も参加したいなぁ・・・」

 「駄~目駄目!このパーティは男子禁制なんだよソホw」

 「ソホ君もウンボマさんとかとやったらいいじゃないですか!」

 「ウンボマさんって・・・魔法屋の?」

 「そうそう」

 「そりゃあ、よした方がいいね、あいつアビシニアンだろ?一度あいつに誘われて

  リボルドウェの有名なコックのとこにピッツァインジェラとか言うのを食べに行ったんだけどね

  ありゃあアビシニアン以外が食うもんじゃないね!味覚が違うんだよ味覚が」

 「あら、私結構好きですけど?w」

 「あ!グレイスさんこんばんわw」

 「グレイスあんた、あんな酸っぱいのがいいのかい??」

 「爽やかでいいじゃないですか」


ありえないといった表情で頭を振るアデリーナさんをクスクスと笑いながら見つめる女性

グレイスさんはアデリーナさんと同じくお向かいで鉄砲屋を営んでいる

銀髪のよく似合う知的な女性マスケッティアとしても一流で彼女に扱えない銃器は無い

ウィザードとしてもスカウトとしても中途半端な能力しかない私とは大違い・・・

 「エミリアっ!」

 「はっはいっ!!」

 「アンタまたぼーっとしてw置いてっちまうよ!」

 「あっちょっと、待って下さーい!!」


恨めしそうなソホの視線を背中に受けながらカフェセイウチへ向かう


 「遅ーい!料理冷めちゃうじゃないの」


坂の上からセイウチのオーナーのリサさんが叫んでいる


 「悪い悪いw出がけにソホが連れてけなんてダダこねるもんだからすっかり遅れちまった」


席に着くや否やダークラムに手を伸ばすアデリーナさん

彼女は強い、凄い量飲むのに一度も酔い潰れたとこ見たことないもの


 「ソホ?連れてくれば良かったじゃない?」


いやいや、リサさんだって侮れない毎回最後までアデリーナさんに付き合ってるんだから


 「冗談!w女同士だから楽しいんじゃないか!男なんか混じったら酒が不味くなっちまう

                                                       そうだろ?エミリア!」


 「え!?あっ・・・でもソホ君ちょっとかわいそうでしたね」

 「なんだい、エミリアまでソホの味方して・・・・」

 「私はアデリーナさんに賛成ですよ!女同士の方が話しやすい事とかありますからね」

 「分ってるじゃないかいグレイス!」

 「ハイハイ、おしゃべりは一旦ここまでにして乾杯しましょ!」


そう言ってリサさんが渡してくれたグラスにダークラムがなみなみと注がれていく・・・


 「ちょっと!アデリーナさん私そんなに強いの・・・」

 「いーからいーからw今日はガッツリ飲むんだろ?」

 「そ、そうですけど・・・」


話しかけてくるアデリーナさんの息がすでにお酒臭い・・・これだけで酔っちゃいそうなのにw


 「みんなグラスもったかしら?

  それでは、今日も一日お疲れ様!カンパーイ!!」


もうこうなったらやけだ!ってグラスを一気に空けたのは覚えている・・・

いや正しくはそこまでの記憶しかないw




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