苦境の時に | 脚本家/小説家・太田愛のブログ

新型コロナウイルスによって、さまざまな困難を抱えている方が大勢いらっしゃる現在、できる範囲で互いを支えようという動きがあちこちで立ち上がっています。その中から、映画館と舞台に関わる2つのクラウドファンディングをお知らせしたいと思います。

 

ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金→こちら。(5月14日まで)

コロナ禍から芸術を守りたい“#SaveArts”プロジェクト→こちら

                                 (5月29日まで)

 

また、東京のミニシアター・アップリンクは、アップリンククラウドというオンライン映画館サイトを立ち上げ、2980円で3ヶ月間、60本以上の映画見放題の企画をスタートしています。→こちら

(GWの今なら、たくさん観られます!)

 

同様に、オンラインで新作映画を配信し、その興行収入を劇場と配給で分配する「仮設の映画館」という企画も、映画監督の想田和弘さんらの発案で始まっています。→こちら

 

昨年、観た『共犯者たち』も、『主戦場』も、『記者たち~衝撃と畏怖の真実』もすべてミニシアターで上映された映画でした。あまりに衝撃的だった『ゆきゆきて神軍』も、ローザスの『アクターランド』もミニシアターで観ました。配信はもちろん、まだビデオのレンタルも始まったばかりの若い頃、強く印象に残った映画は、それを観た映画館の風景とともに記憶されています。お芝居となると、それ以上に劇場の空気やテントの匂いなしに思い出すことはできません。かつてパルコ劇場で観た『タンゴ・冬の終わりに』の幕開けは、映画館の客席。大勢の若者が食い入るようにスクリーンを見つめ、一喜一憂する姿から始まりました。あの若者たちと同じように、私自身、映画館や劇場で一喜一憂し、闇の中でスクリーンや舞台を見つめながら、多くのことを知り、多くのものを得てきました。感謝を込めて、応援したいと思います。

 

映画館や舞台を応援したいと思ってくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひ、それぞれのサイトを訪問してみてください。