近況のお知らせ:文庫化、対談など | 脚本家/小説家・太田愛のブログ

山形からもどって以来、文字どおり仕事に埋没しており、気がつくと、もう9月になっていました。このところ窓を開けると、ひどく蒸し暑いとは思っていたのですが…。忘れないうちに、近況報告を。

 

まずは、文庫化のお知らせから。

11月25日に『天上の葦』が文庫になって発売される予定です。

お待たせしました。相変わらず分厚いですが、重量はだんぜん軽く、より一層、お手にとりやすくなって戻ってまいります。

春先より準備を始め、現在、校正等の作業が進行中。カバーやもろもろはこれからで、仕上がりはまだ先になりますが、どうぞお楽しみに。

 

また、いま執筆中の新作ですが、詳報はもうしばらくお待ちくださいませ。近日中に具体的なお知らせができると思います。

 

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それから、9月に、気鋭の写真家・高橋健太郎さんの写真展『赤い帽子』で、高橋さんと対談することになりました。

 

日時:9月21日(土)16時から18時

場所:銀座ニコンサロン

(写真展は9月18日(水)より始まります。詳しくは→こちら

 

高橋さんは1989年生まれの若い写真家ですが、テーマのひとつとして「日本という国と戦争」を掲げていらして、2015年には戦後70年を迎えた広島を撮影した『HIROSHIMA 2015』がフランスのルモンド紙で特集された実績をお持ちです。(※高橋さんのこれまでのお仕事は、ご自身のホームページ(こちら)で拝見できます)

 

この『赤い帽子』展も、1941年、戦時下の北海道で起きた「生活図画事件」という思想弾圧事件に取材したもので、拙著『天上の葦』のモチーフと響きあうところもあって、今回、お話をさせていただくことになりました。どんなお話ができるのか、今から楽しみです。ご興味のある方は、ぜひいらしてください。