政治とメタルと網膜剥離 -18ページ目

「所詮他人事・・・京都の送り火に見る日本人の劣化」に補足させていただきます

一昨日来、多くの方に拙文をお読みいただた方、また、コメントを記入していただいた方々に篤く御礼申し上げます。特にコメントをいただいた方については、意見が分かれる内容でありながら紳士的、理性的にご対応いただき、感謝しております。


ご批判も多くいただきましたが、現時点で一昨日のブログを修正するつもりはございません。ただ言葉足らずな点があり、本日動きもありましたので補足させていただきます。


今回の件に関し最良の解決は、京都市民や関西の住民が京都市・保存会へ抗議し、決定を撤回させた上で陸前高田市へ謝罪し、予定通り16日に五山送り火で燃やすことと考えていた。しこりが残らないわけがないが、それで一つの区切りがつくと考えていた。


確かに多くの抗議が京都市民からもあったという。ところが京都市長は、一日早い15日に送り火とは別に燃やすという案が地元に拒否されたと語っている


五山送り火:陸前高田のまき拒否 京都市に抗議殺到(毎日新聞)


予定通り16日に燃やそう、と提案しなかった京都市と保存会の行動は理由が分かららない。また、薪を燃やしてしまった陸前高田市の行動についても、和解の可能性を閉じてしまったという点で残念だった。予定通り16日に燃やさせてほしい、と謝罪すれば、和解の可能性はあったのだろうか。それとも怒りがそこまで強かったのだろうか。


京都で拒否された被災松、夜空焦がす 陸前高田で迎え火(朝日新聞)


最初に書いたような形で、すっきり解決してほしかったが、その機会は遠のいた。


今回の燃やされなかった薪は、福島第一原発から150km以上離れた陸前高田市のものであり、それも僅か400本という数だった。半径150kmという距離は、目検討であるが福島県以外に宮城、山形県全域に岩手県の一部に加え、茨城、栃木県の全域に埼玉、千葉の一部までと八県にまたがる。ことは陸前高田だけの問題ではない。


これらのエリアの内、特に岩手から茨城の沿岸部は放射能より津波の被害を受けた所が多く、その復興もようやく端緒についたばかりだった。今回の一件はこのような時におきた。


今回の薪の問題は、一部報道でもある通り、将来にわたっての被災地差別につながりかねない性質を持っている。


「被災地差別」と京都市に送り火の松で抗議300件(産経新聞)


京都市長の申出を断り、今日地元の送り火で薪を燃やした陸前高田の方々の無念、諦め、悔しさに思いを至らせてほしい。京都の方、また巻き添えを食って批判されたと思われている関西の方は、私の拙い文に文句を言う前に京都市へ抗議してほしい。行政は抗議の数が多ければ多いだけ敏感に反応する。電話一本で済む話である。


抗議は被災地などの住民ではなく、京都など地元住民が行なうべきである。今回の一件は陸前高田の方に簡単に許されるような軽いものではないが、今一度、自らの手で和解の機会を作りだしてほしい。