中身は、いつだって、この私。 -26ページ目

中身は、いつだって、この私。

子育てもひとだんらく。そろそろ人生、折り返し地点。
「やれるときに、やっとけ!」という父の遺言を胸に、やり残したことを消化することに全力を注ぐ、私の悪あがき日記。
次、何しよっかな~

じゃあ、人が特定の味に固執するのは、なぜだろう?


私がひじきの煮物にちくわを入れるのは、単純においしくなるからだと思う。

だから、もっとひじきに合う、斬新な具材が見つかれば、迷いなくそっちに変えます!(お母さんゴメンナサイにひひ


だけど、美味しさだけでは証明できない固執のある人もいる。


昔、製菓業の不二家が問題を起こした時、お客さんが激減した街中の不二家のケーキ屋さんへのテレビ取材の様子が放送された。

ガラガラの店に、年配の男性が買いに来ていて、インタビューされるとその男性は、

「昔からケーキはここだから。やっぱり、ケーキは不二家じゃないとねえ。気分が乗らないよ。」と笑っていた。


私はこの映像を見て、ビックリした。

申し訳ないが、ケーキ屋さんが珍しかった一昔前と違い、今は、そこらじゅうに美味しいケーキ屋さんがある。

しかも、客を裏切るような不正が明らかになったまさにその時に、それでも不二家なの???


確かに一昔前、不二家は、ドキドキワクワクするような、子供の洋菓子の象徴みたいだった。


私も小さなころ、可愛らしいペコちゃんのお人形が立つレストランで、絵本から抜け出したような色とりどりのケーキやパフェ、プリンアラモード、クリームソーダ、など、華やかなメニューに、目をキラキラさせたものだ。


そうだ、この場合はもう、美味しいとか美味しくないとか、そういう事は問題ではないのだ。

お店の雰囲気、ドキドキワクワクした気持ち、ケーキってこんな感じであってほしい、という好みが「不二家」なのだ。だから、どんなにおいしいケーキ屋さんがあっても、変えられないんだろう。


まあ、私の場合、子供の頃不二家の雰囲気にドキドキワクワクしましたが、今はリアルに味で判断します・・・。にひひ



新しい味が受け入れにくい人は、こういう「美味しさ以外の事」への固執があるんではないだろうか。


昔シュークリームブームがあった時、カリカリのシューが流行った。


日本のシュークリームと言えば、まさに不二家に代表される、ちょっとしんなりした柔らかい皮がほとんどだった。

それを、クリームを購入時に詰めるという方法で、サクサクや、カリカリ、で食べさせる店がどっと増えた。

私も旦那も、そのうまさにすぐに順応した派だが、中には、「やっぱりシューは『しなしな』じゃないとな!」という方も居た。柔らかなシューがその人のシュークリームなのだ。それ以外は、美味しいか美味しくない以前に、もうシュークリームではないのだ。


味の好みというのは、それが単純に「美味しさ」だけじゃない場合(先入観や、思い出がからんでいるなど)も多いんだろう。


だとすると、「おふくろの味」にやたら固執する人達の中には、意外と、その味じゃなく、他の事(例えば、お母さんが僕のために作ってくれた!という嬉しさとか)に固執してる場合もあるんじゃないかなあ? その場合、奥様が作った料理を、「あなたのお母さんが作ってくれたのよ」と言って、旦那様に出したら、どうなるんだろう?

・・・・・・意外と、「ああ~、やっぱ、おふくろの料理は最高だ~」とか言うんだろうか?

・・・・・それ、・・・・・・面白い!!合格音譜 すごくやりたい、実験!!


純粋にお母さんの料理の味が好きな場合は、ただ単に好みだと思う。

お母さんが作ってくれたからではなく、その味の傾向が好き、なだけで。

甘め、しょっぱめ、辛さ、酸味の強さ、そういうバランスの好みなんじゃないかな?


その好みを知った上で、お姑さんが作ったことの無い料理を作ったら、「お前の料理、うまいじゃん!」ってなると思うんだけど・・・・・。そういう事でもないのかしら? 実験、・・・したいなあ。


(ウチの旦那は、「好きな食べ物は?」「美味しいもの音譜」と、しれっと答える人なので、条件に左右されず、純粋に味だけなので、嫁姑料理の実験対象にはなりません。むっ


あと、その人の体質とか食文化も関わってくるのかもしれない。


純粋に味で判断する旦那が韓国へ行ったとき、韓国のキムチはめちゃめちゃうまい、と言っていたが、それが毎日毎日どの店でも出されるので、さすがに胃をやられ、もういらないと言っていた。


それに「三ツ星のフレンチより、漁港で新鮮な魚を塩味だけで炭火で焼いたほうがウマい!」

という人を、「間違ってる!」と言えるだろうか?


味覚って面白い。


テレビでやっていたけど、お誕生日ケーキを、「ハッピーバースデー」の歌を皆で歌ってから食べるのと、歌わず食べるのでは、歌うほうが甘味を強く感じ、おいしく感じるのだそうだ。


ホントに不思議だな~。

食べるって、人にとって、栄養を取るためだけじゃないんだな。

だとしたら、おふくろの味、などと騒ぐ人の言葉をまともに受ける必要はない気がする。


料理って、同じレシピでも、作る人によって、微妙に味が変わる。

同じ人が作っても毎回おんなじではないし。

どんなに料理の得意な人でも、完璧に他人の味を再現することは不可能です。料理好きの旦那もそう言ってます。

そんなことをやれと言われたら、誰だって、しんどい。


だけど、「もう少し甘く」、とか、「味を濃く」、とかそういう言い方でなく、「おふくろの味」、などと言う人の本当の欲求は、きっと味より他にある。

「もう少しウチのやり方を取り入れてもらいたい。」とか、

「ウチの母さんみたいに、僕の好みを優先してほしい。」とか。


そうなってくると、出来もしない味の再現に躍起になる必要もない。

話し合うべきは、どうにもならない過去の味覚の刷り込みなんかではなく、どうにもできるこれからの夫婦関係。


まあ、そこで、旦那さんをどれだけ愛してるかで対応も変わりますよね?

「そうだったの?じゃあ、同じ味にはならないかもしれないけど、レシピ教えてもらうね」となるか、

「ふざけないでよ、私はあなたのお母さんじゃない!」となるか。

奥様側だって、もうここまで来ると味とか、関係ないのでは?すべては日頃の夫婦関係。

ドキドキorむかっ叫び


私のブログには、嫁姑、料理、というキーワードで入ってくる方が結構いらっしゃいます。


「おふくろの味」に悩まされる全国の奥様方、あなたのお料理は三ツ星のフレンチです!漁港のお魚も大変美味しいですが、それは旦那様の好み。どちらが美味しいとかはありません。


そして、世の旦那さま方、お料理の味に対するリクエストは、「ウチの味は・・・・」などという言い方ではなく、奥様に自分の好みの味(お気に入りのお店とか、お惣菜屋さんとか)を一緒に食べて、「こんな感じの味が好き!」と具体的に言うほうが、家内安全です。べーっだ!


そして、ハッピーバースデーの歌の代わりに、「いただきます!」と元気よく言ってから、食べると、料理が美味しくなり、奥様もニッコリしてくれます。




味覚って、本当に不思議、というお話でした~~~。