「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・」
「うっ・・・うううっ・・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・・・はーーっ、はぁ、はぁ・・・・・」
どさり・・・・
座位でゆうかの中に射精を完全に終え、僕は彼女の身体をゆっくりとベッドに横たえると その繋がりを解かないまま ゆうかの上に身体を重ねた。
「ゆうか・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・すごかったね・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、ショウさん・・・・・・うん、すっごい・・・よかった・・・・・・ショウさんは?・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・うん、よかった・・・僕もすっごく気持ちよかった・・・」
「嬉しい・・・・うん・・・最高だった・・・・・すっごくよかった・・・・」
二人で感じた激しいオーガズムの余韻が続いていた。
寝転びながらぎゅっと抱き合い、何ものにも変え難い二人だけの幸せな瞬間を噛みしめていた。
(ちゅっ・・・ちゅっ・・・ちゅっ・・・)
「好き・・・大好き・・・ショウさん・・・・」
(ちゅっ・・・ちゅっ・・・ちゅっ・・・)
「僕もゆうかが好き・・・」
僕の精子が ゆうかの子宮壁に浸透していき さらに二人の身体が1つになっていくイメージが浮かんだ。
彼女の脳内には子宮が精子を受けたときに分泌される新たな幸せ物質が湧き出ている・・・。
目を閉じ、安堵に満ちたゆうかの表情からポルチオオーガズムの快楽とは異なる半端ない気持ち良さを彼女が感じているのがわかった。
「・・・幸せだね・・・ゆうか・・・」
「うん、幸せ・・・ほんと今、すっごく幸せ・・・」
僕はオーガズム直後のぐったりした女性の身体を抱きしめている時間が好きという性癖がある。
なので射精後の賢者タイムというのが僕には無い。
全ての行為を終えてもなお密着して離れようとしない二人の身体が嬉しい。
だが、さすがに男性自身は小さくなってしまう・・・。
ゆうかの膣圧で外に出そうになるのを感じたので身体を起こしてペニスを抜こうとすると、ゆうかの手が僕の腰にまわり、起こそうとした身体を止めた。
「だめ・・・まだ中に居て・・・・」
「・・・・小さくなっちゃったよ」
「いいの・・・ねえ、もう少しこのままでいて・・・今ね、すっごく幸せなの・・・ね、お願い・・・」
「・・・うん、わかった・・・」
僕は起こしかけた身体を戻し、また彼女の上に重なった。
ゆうかに限らず射精後の男性のペニスを腹の奥で愛おしく感じてくれる女性は多かった。
その気持ちは男の僕でもなんとなくわかるような気がした。
キスやハグでは感じることができない、愛する男が自分の中で果てたという快感。
その男の存在感をオーガズム直後の膣内でなるべく長く感じていたい。
男から受けた愛情の丈がとろとろと子宮内から脳の先へとまわっていくかのような
恍惚とした意識の中で感じる幸福感を・・・。
「はぁぁぁ・・・嬉しい・・・あああ、幸せ・・・・」

性的に満足しきったゆうかの顔を見ているうちに彼女と以前、子作りセックスをしていたときのことをぼんやりと思い出した。
セックスが終わってもしばらく繋がったままで腰の下にクッションをれて彼女の腰をあげ、なるだけ子宮内の奥まで精子が流れこんでほしいという思いで そんなことをしていた。
(あのとき・・・ゆうかとの間に赤ちゃんができていたら・・・・・・)
・・・・・ゆうかとの交際当初は安全日の中出しか、主にゆうかの口内で射精していた。
僕は女性とのセックスでは口内射精を望むことはない性格だが ゆうかは僕の精子を飲みたいと積極的だったので彼女の口の中に出していた。
今思い出しても ごくっ、じゅるっ・・・っとエッチな音をわざとたてながら僕の精子を飲んでくれるゆうかの姿には凄まじいエロスを感じた。
ゆうかの月経はとても安定していたので月に数度の安全日に必ず行う膣内射精を二人で楽しみにしていて、その日のセックスはお互いにとても興奮しながら彼女の中に出していた。
そんな関係が続くと ゆうかの心の中では完全に僕を将来の夫になってほしい人という目で見てくれていたのだろう。
ある日、ゆうかが突然僕の胸にだきつき、告白した。
(ねえ、わたしあなたの奥さんになりたいな・・・だめかな)
プロポーズだった。
いつかはゆうかから言われるかもと思っていたが、いきなり告白された。
そのとき、ゆうかは何故か涙を流していた。
(なんだか、あなたがどんどん私から離れていくような気がして・・・不安なの。まだあなたを私だけのものにしていないような気がして・・・)
(・・・僕ら、離れようがないじゃん。こんな生活をおくっていては。僕にはゆうかだけだよ)
(・・・・・)
だが僕はそんな彼女の気持ちを受け止めることなく、仕事に没頭していた。
プロポーズを断ったわけではなかったが、海外事業の仕事が忙しすぎて結婚する意志に至らなかったのだ。
それに僕はバツイチだったこともあり「再婚」に躊躇していた。
もう次は失敗したくない・・・だからもう少しゆっくり女性を選びたい・・・
そんな気持ちもあって ゆうかとの結婚に踏み出せなかった。
でも、いつからか ゆうかとのセックスではもう避妊することもなくなり、膣内射精があたりまえになっていた。
(出してっ!!ショウさんっ、あっ!!いくっ、イクーーッ!!・・・・・・)

結婚を躊躇する僕の優柔不断な態度はゆうかに申し訳ないと思っていた。
だから彼女との間に赤ちゃんができれば結婚に踏み切れると思っていた。
その気持ちをはっきりゆうかに伝えなかったが、彼女もそのつもりだったと思う。
毎日のように彼女とセックスをした。
また僕がいつ海外に長期間渡航するかわからないこともセックスの回数が増えた理由の1つだったが、端的にゆうかの性欲が旺盛だった。
僕にその気がなくても、ゆうかのほうがセックスしたい気で満々のことが多かった。
ポルチオオーガズムを覚え、性に目覚めた彼女の身体は純粋に僕に抱かれ、イキまくることにハマっていたのだ。
だが神様は僕らに赤ちゃんを下さらなかった。
何度ゆうかに射精したかわからないほど純粋な愛をあれだけ注いだのに・・・・・・。
(ずるり・・・)
小さくなりすぎたペニスが ゆうかの膣圧で抜け出てしまっても僕らはまだぎゅっと抱きしめあっていた。
「・・・ゆうか?・・・」
ゆうかの身体がびくっ、と少しジャーキングを起こしたように感じたので寝落ちしたかと思って声をかけた。
「大丈夫・・・起きてる・・・けど・・・ふふ、ほんとなんだか、久しぶり・・・こんな幸せな気分・・・」
セックスを終えたばかりのゆうかの顔や胸、首筋にはしっとりと汗が滲み、女性ホルモンの分泌で暗がりでもほわっと薄いオーラを纏ったような輝きをもっていた。
僕は純粋な気持ちで自然と彼女に愛の言葉を口に出していた。
「綺麗だよ・・・ゆうか・・・」
「うん、ありがとう・・・」
「愛してる・・・・」
「うん、わたしも・・・あなたのこと愛してる・・・」
「ゆうか・・・・・」
そのとき、ゆうかの表情が僕からの決定的な言葉を待っているような気がした。
ゆうかがこの家を出ていく前、半同棲生活を送っていたあの日々の中で僕が彼女に伝えられなかった一言・・・
(ゆうか・・・結婚しよう・・・僕の奥さんに・・・なってください・・・)
だが僕はまたその言葉を押し殺し、ゆうかをぎゅっ・・・と抱きしめるだけに留めてしまった。
「あっ・・・はぁ、はぁっ・・・ああ・・・嬉しい・・・ショウさん・・・・」
「ゆうか・・・」
「エッチのあと、こうしてぎゅってしてくれるあなたが好き・・・」
「あはは・・・いいよね、こうしてると」
そのとき、ゆうかが忘れられない言葉を僕に送ってくれた。
「あーーあ・・・」
「えっ?・・・あーあって?」
ゆうかは小指をたてて僕の胸板をかりかりとひっかきながらはにかんで答えた。
「ふふ、そう、あーあ・・・なの。あーあ、ショウさんって、やっぱりいいいなって・・・あなたってこんなに・・・逞しいしさ・・・ふふ・・・」
「・・・・」
「でも、いいの。今のショウさんは・・・誰も知らない・・・ずっとわたしだけの・・・ショウさんになったから・・・」
「・・・・・ゆうか・・・・・!」
ゆうかの中で僕を諦めようとしている気持ちがあることがその「あーあ・・」の一言でわかった。
でもどこかまだ諦めきれない気持ちもあることも・・・。
そしてたぶんもう、僕らがこうやって逢うことも徐々になくなっていくのだろうと思った。
ゆうかはそれをわかっているから、この瞬間の僕を わたしだけのもの と言ってくれたのだ。
今だけ二人で感じあえることのできる 一瞬一瞬の気持ちいい時間を共有できたという喜びを言葉にして・・・。
突然僕の脳内にゆうかと祝福を受ける僕ら二人のイメージが浮かんだ。
周囲に花びらが舞い、チャペルにはウエディングベルが鳴っていた。

「ゆうか・・・大好きだよ・・・愛してる・・・」
(ちゅっ・・・ちゅっ・・・・)
「嬉しい・・・わたしも本当にあなたのこと愛してる・・・大好きよ、ショウさん・・・」
僕とゆうかは夫婦になるべき間柄だった。
3カ月ぶりに再会したこの日、僕らは間違いなく精神的に通じあい、心も身体も結ばれていた。
うたかたの関係と言われようが、あの瞬間 僕らは伴侶となっていた。
・・・だが、運命のいたずらなのだろうか。
これだけ素晴らしいセックスを終えても僕らはこれ以上寄り添うことはないとわかっていた。
つづく





