(そうだ、ゆうかに電話を入れてみよう・・・)

まだ電車で移動中だったが彼女に逢いたい一心で携帯を鞄から取り出し、リダイヤル履歴を開いた。

でも僕を待っているものと勝手に決めつけているだけで、実はとっくに帰っていたのに電話をかけてしまうと どこか気まずい・・・。

(いや、きっとそんなことはない。まだゆうかは僕の家にいる。帰ればまた逢えるんだ・・・)


僕の脳裏に昨夜、ベッドの上で愛しあう僕らの姿が思い出された。

(あっ・・・あああっ、あっ・・・ショウさんっ、ああっ・・・き、気持ちイイッ・・・・!!)

美しい足を大きく開き、うっとりとしながら僕に突き上げられているゆうかの幸せそうな表情・・・

(ああん、すごいっ!・・・好きっ、好きよ、ショウさん・・・愛してるわっ・・・・!!)
 



(大丈夫だ、ゆうかは僕を待ってる・・・また僕の顔を見たい、今夜も僕に抱かれたい、きっとそう思いながら部屋で待ってる・・・!!)


駅につくまでの間、電車にゆられながら ゆうかが僕の家を出て行った日、半同棲に終止符がうたれた日のことを思い出していた。


・・・渡航先の業務を終え、日本に帰国したあの日

ゆうかはいつもどおり、帰国日に僕の部屋で待っていてくれていた。
指折り数え、待ち焦がれた僕が帰ってくる日・・・。

だがその帰国日当日、あろうことか悪天候と到着便の混雑で飛行機の到着が遅れに遅れた。
あまつさえ、入国手続き後に仕事先から携帯にじゃんじゃん電話がかかってきて 帰宅の路につくまでに いつもより大幅に時間がかかっていた。

空港のラウンジでクライアントへの連絡を済ませたあと急いでゆうかの携帯に電話をかけ、話をしたが今から空港を出て自宅に向かうところだと言うと彼女はブチ切れた。

「もうあなたなんて嫌いよ!!人の気も知らないで!」

完全にヒステリー状態だった。こうなるとゆうかは手がつけられない。

「わたし、もう帰るから。さようなら。」

ぶつっと電話が切れた。

「・・・・・何を怒ってるんだよ・・・」
 

僕はそれでもゆうかは待っていてくれているんじゃないかと思っていた。
 

飛行機が遅れたせいで帰宅が遅れることは過去にも何度かあった。

 

その都度ゆうかは不機嫌になったが家に着いて抱きしめ、セックスをするといつもすぐに仲直りできた。

 


だがあの日、自宅に到着するとリビングに小さな明かりが灯っているだけで、ゆうかは本当にいなかった。

ダイニングテーブルには冷めきったゆうかの手料理がラップをかけられ置かれており、まるでスポットライトを当てられたように、暗闇に映えていた。

ゆうかが手紙を残しているんじゃないかと思ってあちこち探したが、どこにも彼女からのメッセージはなかった。


(あいつ、ほんとに帰ったんだ・・・)


それがあの日、ゆうかが出て行ったときに思った率直な感想だった。

僕は当時イケイケ状態だったので、ゆうかの替わりになる女性はすぐに見つかると思っていた。
実際、すぐに数名の女性と交際した。

だが ゆうかのように将来を誓い合えるような女性にはなかなか巡りあわなかった。

ゆうかのロスはじわじわとやってくる。

全てを失ってからわかるマヌケな展開・・・大切でかけがえのないゆうかとの生活。


大きな後悔の念にさいなまれたが僕は去っていく女性には連絡を入れない性分だった。

また出会い系サイトで新たな女性を見つけては、ゆうかのロスを受け入れていった。


だが、そんなゆうかと僕はまた偶然再会した。

彼女はまるで僕の心を見透かしたようなタイミングで連絡を入れてくる。

半同棲生活からセフレのようないい友人関係になった。

たまに逢い、笑いながら食事をし、安らいだ気持ちの中でセックスをする。

そう、お互いに・・・気兼ねなく身体と心をあわせられる・・・いい関係になった。


(はぁ、はぁ、はぁっ・・・よ、よかった・・・ショウさん、今のすっごくよかった・・・・・!!)

 

(ゆうか・・・可愛いよ・・・大好きだよ・・・)

 

(はぁ、はぁ・・・嬉しい・・・嬉しいわ・・・ショウさん・・・)



いやちがう。あれは・・・お互いの運命を見つめ直し、修正できるタイミングだったのだと・・・今になってそう思う・・・。



駅に着くと駆け足で自宅のほうに向かった。

(はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・!)

もしゆうかが自宅から出てきて帰ろうとしていても、絶対にこの道は通る、すれ違いにならないという道を僕は走っていた。

途中、コンビニがあると中を軽く覗いた。
ゆうかが立ち寄っているかもしれなかったからだ。

(ゆうか・・・ゆうか・・・)

自宅マンションにつき、郵便受けをあけて中に手をつっこみごそごそとさぐった。

ゆうかがもしまた出て行ったなら預けてある合鍵を封筒などに入れていると思ったからだ。

(合鍵らしきものは・・・ない・・・ゆうか・・・部屋でやっぱり待っててくれてるんだ・・・!!)

エレベーターに乗らずに脇にある階段を駆け上がった。

(はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・!)

階段から自宅部屋が見え、部屋の窓から明かりがうっすら漏れているのが見えた。

(ゆうか・・・よかった・・・部屋にいるんだ・・・はやく抱きしめたい・・・)

鍵を開け、部屋に飛び込んだ。リビングに明かりがついていた。


「ただいま・・・ゆうか・・・いる? ごめん、遅くなって・・・」


「・・・あっ、ショウさんっ、おかえりなさい!・・・・」


そんなゆうかの返事が返ってくると思っていた。

「ゆうか・・・」

僕はどさっと鞄を廊下に置くと、ふらふらとリビングのほうに向かっていった。

(ショウさん・・・逢いたかった・・・!!)

(ゆうか・・・!!)

・・・だが、抱きしめられるはずのゆうかの姿はそこになく・・・

小さな灯がついたリビングのテーブルの上に、ただ彼女からの手紙が置かれてあるだけだった。

僕はその手紙に目を通すのが怖くて、
ゆうかが部屋にいなかったことが信じられなくて、
涙がこぼれはじめた・・・。

部屋は冷え切ってなかったので、暖房が切られて1時間ぐらいだと思った。
ホットカーペットやテレビをさわるとほのかに温かみが残っていた。
今朝切ったはずの給湯器の種火もついていた。

「ゆうか・・・つい1時間ほど前まで・・・いたんだ・・・この部屋に・・・」

時計を見ると22時をまわっていた。
21時ぐらいまでゆうかはたぶん僕を待っていたんだと思った。

(会食が予定通り終わっていたら僕らはまたこの部屋で・・・再会していたかもしれない・・・)

なにか二人の運命をこのとき感じた。
かみ合わなかった運命の歯車・・・

「ううっ、うっ・・・」

部屋を見渡すと掃除機が丁寧にかけてあり、風呂の排水口やベッドメイクが綺麗にされていた。

世話好きなゆうかの姿が目にうかび、彼女がどれだけ僕のことを愛していたのかが伝わってきて、胸がぎゅっと痛くなった。

「ゆうか・・・ゆうか・・・僕が馬鹿だった・・・・」

こぼれる涙をふきながら ゆうかが書き残していった手紙を手にとった。


「ショウさん、お仕事お疲れ様です。昨日、今日と、すごく楽しかったです。あなたってやっぱり安心感がすごい。つい、甘えすぎてしまいました。そんなわたしを前と変わらずたくさん愛してくれてありがとう。昨日あなたと過ごしたあのロマンチックな時間、一生忘れないと思う。 わたしね、好きになれそうなひとがいるの。(黙っててごめんね)でもね、ショウさん・・・やっぱりいいなって思ったよ。 だけど わたし前にすすまなきゃって思っています。じゃあ・・・またね。さようなら。  ゆうか」


僕はガクッ、と床にひざをつくと手紙を持ったまままたぼろぼろと涙を流しはじめた。

「ゆうか・・ごめんよ・・・また、おなじような思いをさせてしまって・・・」


彼女がこの部屋を出て行ったあの日と同じだと思った。

たぶん、ゆうかはまた繰り返してしまう、昔と変わらないと・・・そんな気持ちに結果的に陥ったのだろう。


僕は涙をふくと ただただ虚しい気持ちになり、天井を見上げた。

(ゆうか・・・やりなおそう・・・僕らはきっとやりなおせる。心から愛してます・・・)

昨日の夜、なぜ抱き合いながらその気持ちを彼女に伝えられなかったのだろう・・・

もう取り戻すことができないゆうかとの時間・・・
激しい後悔と喪失感で 僕は泣きながらしばらく床に突っ伏していた。


冷蔵庫に昨夜ゆうかが食べ残したキッシュがラップに包まれて置かれていた。

彼女が口にした跡がなんだかとてもエロく見えて、心臓がどきどきした。

僕はゆうかへの口づけを思い出しながらそのキッシュを残さず胃に運んだ。

 

 








つづく

ゆうかは帰国子女でその英語ネイティブスキルを活かして外資の大手コンサル企業に当時勤めていた。

外資なので本国にあわせて出社時間がかなり早く、AM8時出社だった。

僕は10時出社の会社だったので、わりと朝はのんびり。

AM6時前に起きたゆうかは僕がまだ起きないうちに味噌汁をつくりご飯をセットすると朝立ちでがちがちになっている僕のペニスをさすりながら朝エッチをおねだりしてきた。

「う・・・おはよう・・・ゆうか・・・もう起きてたんだ」

「おはよう。・・・朝ごはん作ってたの」

「ありがとう・・・する?朝エッチ・・・」

「うん・・・だってさあ・・・ショウさんのこれ見ちゃったらさあ・・・やっぱしたくなっちゃうよね・・・」(笑)

半同棲中もこんな雰囲気で朝エッチをすることが多かったので僕としては定番の流れで問題ない。(笑)
平日の出社前はさくっと30分ぐらいですませていたので この日もそうなるはずだったが、とにかくこの時期のゆうかは性欲旺盛。
すぐに僕にのしかかると夢中になって身体を預けてきた。


「うぁぁあっ、やだショウさん、すっごい硬いっ、ああ硬いっ・・・・あああ、男らしい・・・素敵・・・・!!」



挿入してすぐに悶えはじめるゆうか・・・。

朝立ちのガッチンガッチンな僕の硬さはまた格別なエッチ感があるのだそうだ。(笑)


「ああっ、だめっ、あっ!!気持ちイイっ!気持ちイイっ!!あっ、いくっ、またいくまたイクッ、あっ、イクーーーーッ!!」

ガチン!!びりびりびりっ・・・・!!

「あああっ!!あああーーっ!!あああっ・・・・あああっ・・・・!!」

昨夜のセックスの興奮をそのままもってきたかのように、ゆうかはのっけからイキまくっていた。

「ああん、ショウさん、硬いっ、ああっ、ステキっ・・・ああだめ、ああっ、いくっ、あっ、またすぐイっちゃうっ・・・!!」

カーテンの隙間から朝日が差し込み、僕のペニスが突き刺さったまま悶絶するゆうかの姿がとても美しく映えていた。

わざと全裸にならず黒の下着姿のままで愛される姿もまたすごくエロい。
僕も時間を忘れて興奮していった。


「・・・・・イクッ、あああっ、イクッ!!!あああっ!!あああーーっ!!あああっ・・・・あああっ・・・・!!」

 

「・・・・はぁ、はぁ、はぁ、ゆうか・・・」
 


 

「うううっ・・・ううっ・・・・うううっ・・・・うーーっ・・・」

「ゆ、ゆうか・・・ごめん、もう7時になりそうだけど・・・・」

「ううっ・・・・うっ・・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・えっ、もうそんな時間??・・・」

「うん・・・」

「やばっ、朝イチで会議あったんだ・・・やばっ・・・・・ご、ごめんなさいっ」

ゆうかは ずぷっ・・・と二人の繋がりを解いてベッドから飛び降り 床に落としたショーツをはくと 慌てて寝室を出て以前ゆうかが使っていた部屋に飛びこんでいった。

「朝ご飯・・・食べる?」

ドア越しに聞いてみる。
ゆうかが使っていた部屋はドレッサー周りや化粧品など、彼女と暮らしていた当時ほぼそのままだった。

「お味噌汁、つくってあるからおわんに入れてて・・・!!」

ゴソゴソ、カチャカチャとゆうかが身支度する音を聞きながら僕はクスクスと笑いながらどこかまた懐かしい思いに浸っていた。

ゆうかと朝エッチしたときは こうやってドタバタと家を出ていく彼女を何度か見送ったことがあるからだ。

「車で・・・どこか近場の駅まで送ろうか?」

「大丈夫。まえみたいに渋滞したらよけい遅れちゃうから」

「・・・そんなこともあったね・・・」

みごと、ゆうかは10分ほどで身支度と化粧をすませ、味噌汁をずずっとすすると最後にすっとルージュをぬりなおして玄関に立った。

「すごいね」

カツカツ、とヒールを履きながらゆうかは仕事用のバッグを肩に担いだ。

「でしょ・・・あはは、お化粧雑だけど。置きっぱにしてたものがそのままだったので助かったわ」

「そのヒール・・・」

「そうなの、この靴、どこにやったかと思ってたらあなたの家にあったのね。ふふふ・・・」

「・・・まにあう?」

「うん、じゅうぶん間に合う。ありがとう」

「・・・朝エッチ、スッキリした?」

「うん・・・ふふ、すごくスッキリよ。今日は仕事、はかどりそう・・・あはは」

「・・・ハグしていい?」

「うん・・・嬉しい・・・」

「いってらっしゃい・・・ゆうか・・・」

ゆうかのつけているディオールのフレグランスの香りがふわっとたちあがった。

「やだ、なんか色々思い出しちゃう・・・」

(ちゅっ・・・ちゅっ・・・・・)

口紅がとれてしまうので、ふれあう程度の軽めのキスをしてゆうかを見送った。

「冬服、やっぱあとでとりにきて正解だったね」

「うん、ありがとう。夕方荷物 とりにきます。じゃあ・・・いってきます」

「いってらしゃい・・・」

バタン、ガチャリ・・・コツコツコツコツ・・・・

早歩きでエレベーターホールのほうに消えていくゆうかのヒール音を聞いていた。

(いってきます・・・)

(いってらっしゃい・・・)


そんな簡単なかけあいを僕はここであと何人の女性とかわすのだろう

ゆうかは今夜合鍵をつかってまたこの部屋に来る。

そして荷物を片付けたら帰っていくのだろう。

僕はこの日は夜から会食が入っていたので、ゆうかが部屋に来る時間には帰れそうない。


(いってきます・・・)

(いってらっしゃい・・・)


ふと、さっきの会話がゆうかと最後の会話になるのではと思った。

愛するひととの別れは不倫をしていると突然きてしまうことがある。

ただ、ゆうかは独身女性・・・また逢えることはできるはずなのに何故最後かもと思ってしまうのだろう。


・・・僕らの未来はあのとき二人でやりなおせる最後のチャンスだったのかもしれない。


合鍵を渡しているゆうかが・・・もしかしたら今日僕がこの家に帰って来るころ、
ご実家に帰らずまた僕を待っているとしたら僕らは・・・

(そうだ、僕らは やりなおせるかもしれない・・・いや、やりなおそう・・・ゆうかとやりなおしたい・・・)

そうしたら、僕は彼女に言えたかもしれない・・・

昨夜言えなかったことを・・・


ゆうかが作ってくれた朝ごはんを食べ終わると僕は普通に出社した。

でもゆうかのことが頭から離れず、仕事が手につかなかった。

18時過ぎに携帯に着信があった。・・・・ハルナからだった。
誰もいない社内の会議室にこっそり入ってハルナの電話に応答した。

「もしもし、あっ、ハルナさん・・・昨日はごめんなさい。電話に出れなくて・・・週末のデートのことかな?」

「ショウさん、あっ、はい・・・土曜日ご自宅に行くお約束でしたけどまた車でいっていいですか?ってお聞きしたくて・・・」

「あっ、うん、大丈夫だよ。ゲストスペースの予約しておきます。たぶん大丈夫」

「ありがとう、あ、ショウさん、まだいいですか・・・・えっと・・・・」

「・・・どうかしました?」

「あのう・・・よかったらショウさんとそのままドライブに行きたくて・・・それでよければどこかお泊りできるといいなって考えたんですが・・・」

そのとき、僕の心臓がぎゅっ・・・と少し苦しくなった。
たぶん今朝まであんなにゆうかと愛しあったあとだったからだと思った。

どきん、どきん・・・どきん、どきん・・・

携帯を持つ手が少し震えていた。

「・・・ドライブ・・・どこかな・・・ハルナさん、行きたいところある?」

「前におばあさまと行った那須のペンションがいいかなって・・・ごめんなさい、週末近かったので勝手に予約してしまってて・・・ショウさんいやならキャンセルしますけど・・・」

どきん、どきん・・・どきん、どきん・・・

「あっ、もう・・・予約しちゃってるんだね。・・・えっとごめん、もうすぐ会議はじまっちゃうからペンションの情報、メールかなんかで送ってくれるかな」

「あっ、はい、すいません、あとで送っておきますね」

「うん、また連絡します・・・ごめんね」

「はい・・・」


ハルナの電話を置いたあとしばらくするとハルナからペンションの情報がメールで届いた。

「あれっ、ここって・・・」

そこはあろうことか、以前ゆうかと一緒にいこうと約束していたペンションだった。
ゆうかとは伊豆や那須の温泉、ペンションによく旅行していた。
結局、そのペンションに二人で行くという約束は果たせなかったが・・・

(まさかこんなときにハルナがこのペンションを選ぶなんて・・・)

那須でも人気のペンションだったので、そこをハルナが選ぶのも不思議ではなかった。
が、僕の正直な気持ちは今 ハルナの申し出にあまり乗り気ではないことだと気づいてしまった。

(・・・・・)

ハルナのメールには返事をせず、ゆうかのことばかり考えてしまっていた。


(もしかしたら・・・今日家に帰ったら・・・ゆうかは僕の帰りを待っていてくれるのでは・・・)


今朝、彼女が家を出ていくとき、僕が帰るまで待っててくれとは言わなかった。

でも待っててくれているような気がしてしょうがなかった。


(昨夜と今朝、あんなふうに愛しあえたんだ・・・ゆうかの気持ちに もしかしたら変化が・・・)


合鍵で僕の家に入り、冬服をまとめながらもうじき僕が帰ってくるのではないかと

リビングでお茶を飲み、時間をつぶしながら またあのときのように僕の帰りを待つ ゆうかの姿が目に浮かんだ・・。


夕方になり、オフィスを出てクライアントの会食の場についてもゆうかのことで頭がいっぱいだった。

腕時計をちらちらと見ながら会食が早く終わらないかともじもじしていた。


(ゆうか・・・ゆうかに逢いたい・・・今夜、もうきっと今頃、僕の家で・・・彼女は僕を待っててくれている・・・)


だが20時過ぎには終わると思っていた会食はその場の雰囲気もあり、まだ終わる気配がない。

(ゆうか・・・ゆうか・・・)

クライアントと話をしていても、どこかうわの空。
少し印象を悪くしてしまったかもしれないと思いながらも、過ぎていく時間に激しい焦りを感じていた。

同席していたクライアントの女性が僕の様子に気づいてしまった。

「・・・なんだか今日のショウさん、やけにおとなしいですね」

「えっ、そ、そうですか・・・」(汗)

クライアントの課長さんが僕の肩をたたきながら次の仕事の話をしはじめた。

「・・・あ、そうそうやっぱり例のオフショア事業も現地慣れしているショウくんに行ってもらいたいんだがね」

「ぼ、僕ですか・・・」

「1年前に行ってもらった国だし、現地のスタッフもきみなら進めやすいだるうから」

「は、はぁ・・・えっとまた、はい、部長と相談の上でご連絡を・・・」


21時過ぎになってようやく会食が終わった。

「今日はありがとうございました!ご馳走様でした!・・・」

挨拶もそこそこにクライアントの方々と別れると小走りで駅に入り、自宅方向に向かう電車に駆けこんだ。

(家には22時ごろには着く・・・ゆうか・・・ゆうかはきっと僕を待ってる・・・)







つづく

いつも僕のブログを読んでくださってありがとうございます。

 

ちょっともう遅いですけど、メリークリスマース!(笑)

 

これから書く記事はイブイブの出来事なんですけど、なんでリアルタイムで載せなかったかというと、クリスマス中にエロ小説のエッチなシーンをたくさん書いて読んでもらいたかったからです。(笑)

 

全国の奥様をエッチな気分にさせることが僕のブログの最大の目的なので!

(えっ、そうだったのか!・笑)

 

やっぱクリスマスってなんだかエッチな気分になりたいじゃないですかー!?(笑)

 

 

で、記事のタイトルなんですけど、

 

イブイブの日に、ママと上の娘が某男性アイドルグループのコンサートに行くってことで、僕が下の娘を預かることになったのです。預からないと深夜まで下の娘が家に一人で留守番ですから、ちょっと心配ですよね。

 

会社に言って仕事を早引けし、日が沈んだぐらいに自宅に着きました。

 

・・・あれ、部屋は真っ暗で静か・・・

 

まさか下の娘も一緒にママたちと出かけたか?と思ったらリビングのホットカーペットの上で娘ちゃん爆睡してました。(笑)

 

19時になってようやく目をさました娘ちゃん。

 

「夕飯、外に食べに行くー?」

 

「えっ、どこ・・・」

 

「駅前のレストラン」

 

「えっ、行きたい・・・」

 

「じゃ、出かける支度してー。自転車で行くよー」

 

二人で自転車で出かけました。

 

「パパ、見てー、わたし自転車 速くなったの!」

 

「えっ、負けないよ・・・!」

 

おー、たしかに速い・・・!

僕がこいでる電動アシスト自転車に負けることなく、

ぐんぐん前を走っていく・・・

 

・・・そういえばこうやって自転車で出かけるのも久しぶりだなあ・・・ちょっとみないうちに、力つけて 大きくなっていってるんだなあ・・・

 

そんなに早く・・・大人にならなくていいんだけどね・・・!!

 

 

レストランでは娘ちゃん、フライドポテトにパスタ、デザートにパフェなどもりもり食べてました。

 

僕はここんところずっと宴会、会食つづきで胃腸がお疲れモード。(笑)

写真のシェフサラダと唐揚げ、ビール、そしてハイボールで〆ってかんじでした。(笑)

 

「・・・クリスマスプレゼントはもうママに買ってもらったの?」

 

「まだよ。でももう決めてる。LE SSERAFIM のペンライト」

 

「れせらひむ?」

 

「ル・セラフィム!」 

 

「・・なにヒム? かゆみ止め?」

 

「ル・セ ラ フィ ム!! 韓国のアイドルグループ!」

 

「ああ、KーPOPですか・・・ペンライトってただのライトでしょ」

 

「ちがうわ、グループのペンライトでね、ヘアアイロン型なの」

 

「はあ、なにそれ、ヘアアイロン型・・・」

 

「そうなの。メンバー別で形や色がちがうのよ」

 

「トンカチ型とか金属バット型とか・・・」

 

「もう、そんなかっこわるいのじゃなくて、かわいいのが色々あるの!」

 

「どこで使うのそれ・・・コンサートいくの?」

 

「ともだちと、YOUTUBE見たりしながらふったりするの」

 

「・・・よくわかんね」(笑)

 

「もう・・・いいの!ママに買ってもらうから!」(笑)

 

「よかったねー」

 

 

やっべ・・・娘と会話がかみあってないわ・・・(笑)

 

まあ、しょうがないか!パパ、昭和生まれですから!(笑)

 

 

 

 

 

おともだち登録とアメンバー申請は女性限定でお願いいたします。(笑)

 

 


 

「おなかすいたよね。・・・いい運動したし」

「そうね・・・ふふ・・・」(笑)

食事の前にセックスがはじまったのでお腹がぺこぺこだった。

「わたし、冬用の部屋着って置いたままだっけ?」

「あるよ・・・タンスの中に」

半同棲生活を送っていたゆうかの服や備品は僕の家にまだいくつも残っていた。

「あった・・・ご飯の支度するねー、やだこっちこないで」

となりの部屋でパンツを履くゆうかの姿がエロかったので反射的に後ろからぎゅっと抱きしめてしまった。

「ゆうか・・・今日はこのまま泊っていくんだよね?」

「うん・・・そのつもりよ・・・」

「朝はここから仕事に行くの?」

「うん、そうしたいけど、いいかな・・・」

「いいよ、どうぞー」

「わたしの冬服・・・持って帰りたいから なんか手提げ袋あると嬉しい」

「あったと思う・・・探してみる」

そのとき、寝室に置いていた携帯にバイブレーションで着信が入っているのがわかった。

(じじじじっ・・・じじじじっ・・・)

僕は反射的にハルナからの着信だと思った。

ゆうかは部屋着に袖を通すとそのままキッチンのほうに歩いていった。

「・・・・・」

僕はわざと着信に出ずに携帯を部屋着の内ポケットに入れた。

ゆうかがそんな僕の様子に気づいていたのかは今でもわからないが、勘のいい彼女は たぶん気づいているだろうと思った。


押し入れから大きめのペーパーバッグを探している間にゆうかはリビングのテーブルに食器と買ってきたお惣菜を並べはじめた。

僕はその姿を遠目で見ながら先日僕の部屋にやってきたハルナの姿を思い出していた。

食事の準備をする僕を横目に手伝おうともしなかったハルナ。
一方、料理が得意でなにかと気遣いもある家庭的なゆうか・・・

(僕はなにか・・・人生で大きく間違った選択をしようとしているのか・・・)

だが僕はゆうかにその気持ちを伝えられないどころか、ゆうかがこの日僕の家に来た意味が他にあるのではないかと思っていた。


トイレにいくフリをして携帯を見ると、やはりハルナからの着信だった。
たぶん週末に約束をしているデートについてかなと思った。

僕は「ごめんなさい、仕事が忙しくて電話に出れませんでした」とショートメッセージを返した。



「いただきまーす・・・」

「美味しそう、いただきまーす」

買ってきたお惣菜とサラダ、そしてお酒を交わしながら楽しい食事時間が続いた。


「なんか、このテーブルでショウさんと食事していると・・・懐かしい」

「・・・・」

何処か感慨深げなゆうかの様子が気になった。
彼女はその核心を切り出せないでいるように見えた。
しかしワインが進み、ゆうかの顔に酔いがまわったころ ついに聞きたかったことを切り出してきた。

「ショウさんて・・・いまって・・・つきあってるひと・・・いる・・・よね?」

「えっ、うーん・・・」

僕はその瞬間、どう答えようか迷ったが、勘のいいゆうかには隠せないと思ったのでありのまま答えた。

「えっと、交際がはじまるかなっていう相手はいるんだけど、まだよくわかんないんだ・・・」

ゆうかの顔がふっと暗くなった。

「そうよね・・・いいひと、いないわけないもんね・・・」

「いや、まだちゃんと交際しようか決めてないんだ」

「・・・そう・・・でも、そのひと・・・ここに何度か来てるんでしょ」

僕は ハッ・・・と思った。部屋の床やお風呂の排水口などにハルナの長い髪の毛が落ちていたのだろう。それをゆうかが見逃すはずはなかった。

「・・・・ごめん・・・」

「いいの、謝ることないじゃん・・・この家を出ていったのわたしなんだし・・・今はもうあなたとは・・・・」

ゆうかはそう言うと、ぐすっと鼻をならしながら下を向いてしまった。

「今日、来る前からそうだってわかってたの。ショウさん、寂しがり屋だからすぐ女の子つくるって知ってるし・・・ぐすっ・・・」

「ゆうか・・・」

「でも・・・でもね、さっきのエッチ・・・すっごく嬉しかった。以前のまま、わたしのことを愛してるって何度も言ってくれて・・・」

「・・・・」

「ぐすっ・・・なんどもあんなに愛してる、愛してるって言ってくれて、本当に・・・本当に嬉しかった・・・ぐすっ・・・うっ・・・うううっ・・・」

「ゆうか・・・・ごめんよ・・・」

「ううっ・・・うっ・・・ぐすん、今日はね、ショウさんの前で 泣かないで・・・泣かないでいよう。冬服を受け取ったら明日の朝、笑顔で帰ろうって思ってたのに・・・う、ううっ、泣いちゃったっ・・・!!ううっ、うううっ!!うぁああああんんっ・・・!!」

ゆうかは バッ、と両手で顔を隠すと立ち上がり リビングを離れ 寝室のベッドにつっぷしてわんわんと大声で泣きはじめた。

「ううっ、うううっ!うあああああん・・・!!」


・・・つい1時間補ほど前、あんなに激しく愛しあい、夫婦の契りまで感じあったのに・・・自分の心の伴侶に新しい女がいる・・・ゆうかにはそれが耐え難かったのだろうと思った・・・。

「うあああああん・・・ああああん・・・ううっ、うっ・・・!」

「・・・ゆうか・・・この部屋ちょっと冷えてるから風邪ひくよ・・・あっちにいこう」

「ううっ、うううっ、うああんっ・・・!!」

「ゆうか・・・」

「・・・・うっ、ううううっ・・・ごめんなさい、ちょっと一人にさせて・・・うっ・・・ううっ・・・うあああん・・ううっ・・」

「・・・毛布だけ、かけさせて・・・」

僕は部屋に暖房をいれるとゆうかに毛布をかけ、寝室を出ていった。

「・・・・」

食事の後片付けをしながら、テレビを見ていると寝室のドアが開く音が聞こえ、ゆうかが青白い顔でふらふらとリビングに戻ってきた。

「・・・・ごめんなさい、泣いちゃって・・・楽しい時間だったのに」

「いいんだよ・・・スッキリした?」

「・・・スッキリ・・・しないわよ、あなたに女性がいて」

「あはは、そっか・・・」

「いいの・・・現実をうけとめたわ。・・・お酒、片づけちゃった?」

「あ、ごめん、飲みなおす?まだおつまみも残ってるよ」

「うん、飲む・・・ふふ、ちょっとヤケ酒みたいで嫌かしら」

「いいんじゃない、付き合うよ」

「ほら、そうやって女子に優しいんだから・・・いま、きゅんってなったわ」

「えー、そう? わかんないよ」(笑)

「ショウさん、優しいとさ・・・・わたし・・・迷うじゃない・・・・」

「・・・えっ?」

「えっ・・・・ううん・・・なんでもない・・・なんでもないから・・・」


・・・・このあとゆうかとは楽しく飲み直した記憶がある。

ゆうかが泣いてしまったので、僕は彼女に聞けなかったことがある。

それはゆうかにも新しい好きな男がいないかということだった。

電話でその話しをしたときは「男はいない」と言っていたが、どこかひっかかる点があった。

それにゆうかがここを出ていってから僕以外の男に抱かれていないわけはないと思った。

もともと僕らの出会いの場は出会い系サイトを通じてだった。
彼女の行動力と可愛さがあればいくらでも他の男たちとの出会いはあるだろう。

ゆうかの性欲の高さからして僕を失ったあと、セックスしないままこの数ヶ月を過ごしたとは考えられなかったからだ。



眠くなってきたので軽くシャワーをあびたあと、二人で歯を磨いた。

「・・・あ、わたしの歯ブラシ・・・」

「まだとってあるけど、新しいのもあるよ」

「・・・あ、これね・・・いい、これ使うから」

「ゆうかのお気に入りのフェイスタオルもそこにあるから。あと化粧水も」

「・・・誰も使ってない?」

「うん、誰にも使わせてないよ」

「・・・ありがとう・・・」

ゆうかが残していたものは本当に色々あった。

二人で仲良く並びながら歯を磨いているだけで、懐かしさが込み上げてくる。

1年ほど続いた半同棲生活は真剣で幸福なものだった・・・。


「・・・明日ってさ、僕より家出る時間、早いよね」

さっきのセックスで乱れたベッドシーツを綺麗に整えると二人でベッドにもぐりこんだ。

「あっ、うん・・・そうね。わたしまだあの会社に勤めてるから」

「冬服、持って出るのもいいけどかさばるし重くない?明日仕事の帰りにとりにくるとか」

「・・・それも考えたけど、何度もおうち寄るのも悪いかなって」

「・・・この部屋の合鍵、わたしたままだよね」

「あっ、うん・・・・・・今日も持ってる・・・」

「明日は僕の帰る時間遅いから、その合鍵で勝手に入って服をもってかえったらいいかも。そのほうが楽じゃない?」

「えっ・・・うん・・・じゃあ・・・そうさせてもらおうかな」

「・・・・・」


ゆうかに抱き着いて うなじの香りをかいだ。

「ゆうかのここの匂い、好き」

「ふふ、やだ、かわいいから・・・やめて」(笑)

「かわいい?」

「あなたいちいち可愛いのよ・・・自分でわかってやってるでしょ」(笑)

「そんなことないけど。匂いかいだだけだよ」(笑)

「ふふ、もう、眠いからやめて。明日あなたも仕事でしょ」(笑)

「明日の朝って・・・朝エッチする?」

僕は硬く、復活した男性をパジャマ越しにゆうかの下腹部にごりごりとこすりつけた。

ゆうかとの朝エッチ・・・さすがに毎朝はしていなかったが、僕らには定番だった。

「・・・やだもう・・・元気よね・・・あなたって相変わらず・・・・」(笑)

そう言いながら彼女が瞬間的にやきもちを焼いているのがわかった。
他の女性にもおなじようなことをしていると想像したのだろう。

「するのかな・・・?」

「知らない・・・ふふ・・・おやすみ・・・」

「朝エッチしたかったら起こしてね。おやすみー・・・」






つづく