NCロードスターのATはかなりクセモノです | 茨城県の中古車販売店ヴィークルストーリー

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静岡県のオーナーさまから年末にお預かりしたNCロードスター。
フェールセーフモードに入って(多分)3速固定に。ディーラーでの診断はバルブボディ交換。


30万円位の見積もりに驚いたオーナーさま、なぜかというと、約10年前のクルマとは言えまだ4万Km台。新車で購入して大切に乗って来たのに、なぜこんな距離で壊れるのか?
納得がいかなかったようで、ネットで情報を探しました。

そこで引っかかったのが当店のAT専用ホームページ。(現在は受付け休止中のためリンクは貼りません)
多くの方がこのパターンで問い合わせされます。

当方が窓口をしているオートマチック修理工場の見立てでは、バルブボディの可能性他、ソレノイドバルブ、もしくはECUとのこと。お客さま的には同じような修理費用なら地元で直したいとの希望があったけど、ソレノイドバルブなら修理費用は相当安くなるので当方へご依頼いただきました。


レッカー搬送されて来た車体を確認すると、エンジンをかけた瞬間に液体を吸うような結構大きな異音が数分続いてる。
診断の結果、オイルパンからATFを吸う際の異音でした。
これは必要量がミッション内部に回っていない可能性が高く、内部を見てみないとダメージが分からないという、とっても面倒な状態。プロの見立てでは、クラッチディスク・プレートにダメージがあってもおかしくないとの事。

3速固定とATF吸入異音はミッション内部の問題なら、分解修理かリビルト品などの交換しかありません。ただ、3速固定のほうはECUの可能性も残っているので、もしかしたらECU交換の追加費用の可能性も。
そう考えるとマツダの純正部品はとても高いため、分解修理もメーカーリビルト品も除外、社外リビルトミッションの交換にしました。


交換後、試乗の結果は・・・
3速固定は直らず。ミッション内部は正常の前提でECUがおバカになったと判断。社外リビルト品にして正解です。10万円コースを覚悟していたECUの値段は意外と安く4万円台、驚きました。
良い方へ予想が外れたけど、なんでこれだけ安いんだろ?


かくして、やっと正常に戻ったNCロードスター。
これ、多分ディーラーへ依頼していたらまとまらなかったと思う。

オーナーさまが引き取りに来ていただき、無事にお渡し出来ました。
毎回感じるけど、ATは不可解な装置だ・・・