【極大射程/原題:Point of Impact】
【映題:ザ・シューター/極大射程】
チャプター39より
ついに最終章。エピローグです。
こうしてニックは仕事に復帰し、ハネムーンをワシントンで過ごすことになった。それから2週間というもの、やり手ぞろいの精鋭チームが雲を掴むような真相を何とか明らかにしようとするのに力を貸して、何度も繰り返しラムダインの話をして聞かせた。
チームには報告書の発表が義務付けられていた。それも今は秒読み段階に入り、うやむやにされる心配はなかった。
事件は片付いた。全て!
ー ドブラーは?
もちろんドクター・ドブラーが見つかれば作業ははるかに楽になっていたはずだった。
だが、どうしても見つからなかった。ドブラーはウォシタ山脈という天然の要塞の中で命を落としたか、それとも南カリフォルニアかどこかのリゾート地で、頭脳を生活の糧にして、新しい名前で生きているのかもしれない。
ニックはいつも、後者であればいいと願っていた。
混乱の中で姿を消したもう一人の人物
ー ボブ・リー・スワガーは?
連邦側の立件が崩れ去ったことで、どこの州も検事局もボブに対する起訴を全て取り下げた。
その直後、ボブはジュリー・フェンとともに公の場から姿を消した。
ただし彼は借りは返した、自分が選んだ通貨で。
"ニック"と、メモには、丁寧だが、子供のような手書きの文字が書き連ねてあった。
"こちらは移動中。二人で潜伏した日々の思い出に、こいつが欲しいんじゃないかと思ってね。
おまえさん、本当に海兵隊にいたことはないのかい?"
署名はなし。
最後の最後までケリをつけた!
ー 銃器で締めるけど何となく感傷的
極大射程、下巻了
次回へ続く
この偉大な小説の原作者であるスティーブン・ハンター氏、および"Point of Impact"を"極大射程"とした訳者である佐藤和彦氏に大きな敬意を表す。
