【極大射程/原題:Point of Impact】

【映題:ザ・シューター/極大射程】


チャプター38より


:予備審問


裁判長が口にする

公平な方です


「ミスタ・メンフィス、もう一度だけ警告しますよ。質問に答えなさい。さもなくば本法廷を侮辱したものと見なします」


「わかりました、裁判長。ただし、もし私を法廷侮辱ー」


「ニック」ボブの声だった。

ニック、本当のことを話せばいいんた。気にすることほない


ボブの深みのある声は、悲嘆の叫びのように法廷に響き渡った。


そして、事実だけを淡々と述べ、最後に、窓から飛び降りて屋根に激突し、階段をよろめきながら降りてきた血まみれの男はボブだったと証言するニック。

ー もはや逃れようがないのでは?


審問も終わりに近づき、いかにも悲しそうな顔をするヴィンセント(ボブの弁護士)

ー 法廷は厳粛な雰囲気に包まれる


サリーがニックを肘で突いた。


「何だい?」


「あなたを見てるわ」


「誰が?」


「あなたのお友達」


確かにボブはニックを見つめていた。そしてニックと目が合うと、突然ボブは破顔一笑した。そしてウィンクしてきた。


「どうなってるの?」と、サリーが訊いた。


どうやら、ボブ・ザ・ネイラーが小賢しい連中を地獄に突き落とそうとしているみたいだな」と、ニックは囁いた。


静寂、そして混乱。

ー 聞こえないほど音高い銃声が放たれる!!


い、一撃!コイツ(ヴィンセント)撃ちやがった!

ー スゴい衝撃が。猫の心臓にライフル弾を撃ち込まれるような感覚だ!!


※オマケの感想

この章の最後に、サリーがニックに返す言葉、

「若いの、そのとおりじゃ」

原文"Boy,do I"のところは、

間違いでなければ、私的には

「ええ、そうね」くらいに訳して欲しかったな。


残りついに1章です。


次回へ続く


この偉大な小説の原作者であるスティーブン・ハンター氏、および"Point of Impact"を"極大射程"とした訳者である佐藤和彦氏に大きな敬意を表す。