【極大射程/原題:Point of Impact】

【映題:ザ・シューター/極大射程】


マーク・ウォールバーグ主演の映画「ザ・シューター/極大射程」を鑑賞された方は多くいると思う。


アメリカ大統領暗殺事件と戦争を背景とし、元海兵隊で伝説のスナイパーである主人公が事件の真相を暴く"極上"のアクション・スリラー映画である。



さて、映画の原作となった小説「極大射程」(原題:Point of Impact)はというと、宝島社から発行されている「このミステリーがすごい!2000年版」の海外編において第1位を獲得した"極上"のサスペンスである。いや、20世紀における第一級の推理小説と言っても過言ではない。




映画の極大射程は、練られたストーリーと迫力の狙撃シーンにより十分見応えのあるものであった。しかし、小説の極大射程を読んだ際の半分ほどの満足も得られないのではないだろうか。

綿密なプロット、丁寧な銃器の描写、魅力的な登場人物と、映画では表現し切れなかった全てが小説には記されている。


その証拠に、私は愛読書として日本語版(上下巻)を何度も読み返し、さらには英語版まで取り寄せて読破したのだ。(細かな会話のやり取りを原文で味わいたかった)


そこで極大射程の素晴らしさを多くの方に知ってもらいたく、上下巻全39章からなる小説版の名場面・名言等をチョコチョコ紹介していきたいと思う


なお、早速興味を持ち小説の極大射程を読みたくなった方は、新潮文庫または扶桑社ミステリーから刊行されているので、そちらをご確認いただきたい。(古本もたくさんあるよ)


次回へ続く


この偉大な小説の原作者であるスティーブン・ハンター氏、および"Point of Impact"を"極大射程"とした訳者である佐藤和彦氏に大きな敬意を表す。