函館2歳S【GⅢ】でサトノカルナバル(2牡・父キタサンブラック)<堀>が1番人気に応えて重賞制覇しました。
管理する堀師は『遺伝子検査、レーン騎手のジャッジともに短距離向き。持って生まれた能力を最大限に発揮できれば』とレース前にコメントしており、まさにその通りの結果となりました(コメントで遺伝子検査の結果に触れる関係者は少ないですが)。
サラブレッドの遺伝子検査『ミオスタチン遺伝子』というのが最近、注目されています。
‟サラブレッドのミオスタチン遺伝子にはCとTがあり、血液型のように両親によってCC型、CT型、TT型に分けられる。CC型は筋肉を多く作る遺伝子で、その分レース中に筋肉疲労を起こしやすいため距離が持たない。逆にTT型は筋肉の増強を抑制する遺伝子なので疲労が少なく距離は持つ”
ということで、血統的な統計によると、CC型は短距離向き、CT型は中距離向き、TT型は長距離向きということになるんだそう。
Cが速筋、Tが遅筋というのが、わかりやすいのかもしれません。
サトノカルナバルは父キタサンブラックながら遺伝子はCC型で、1400mの新馬の後、血統適性のある1200mの函館2歳Sを使って楽勝。ということは、キタサンブラックはCT型なんでしょうね。母父サクラバクシンオーだし。
もちろん、遺伝子のほかに気性面などもあって、CCだから短距離で走るとは一概に決めつけられないようですが…。
サトノカルナバルの「遺伝子型CC」の意味と解釈【獣医師記者コラム・競馬は科学だ】:中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp)
こう考えると、今の日本のスピード競馬に向いている種牡馬はCC型かCT型で、TT型では厳しそう。
長距離GⅠを勝っても種牡馬になれないハービンジャー産駒などがいますが、その馬はTT型なのかもしれません。
今後、種牡馬や募集馬の遺伝子がどのタイプか明らかになってくると、クラブの出資馬や馬券戦略が変わってくるでしょうね。
TT兄弟は大好きですが(笑)