米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は27日、日本の国債格付けを「ダブルA」から「ダブルAマイナス」に格下げしたと発表した。S&Pは日本の財政赤字の国内総生産(GDP)に対する比率が今後さらに悪化し、大規模米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は27日、日本の国債格付けを「ダブルA」から「ダブルAマイナス」に格下げしたと発表した。S&Pは日本の財政赤字の国内総生産(GDP)に対する比率が今後さらに悪化し、大規模な財政再建策を実施しない限り、2020年より前に基礎的財政収支(プライマリーバランス)の均衡を達成することはできないとしている。あわせて、長引くデフレも日本の債務問題をさらに深刻なものにしているとの認識を示した。短期国債格付けは「A―1+」で据え置いた。格付け見通しは「安定的」としている。

東レ、液晶用フィルムを中国で生産増強 85億円投資
 東レは中国で液晶ディスプレー用の高機能フィルムの生産能力を大幅に引き上げる。約30億円を投じて日本から設備を移設中で、さらに移設分の2倍以上の能力の新設備を55億円で建設する。2012年秋に中国でシェア4~5割を確保して首位に立つことを目指す。テレビなどの需要回復でパネルメーカーからの供給要請が強まっており、現地生産を急ぐ。
車用鋼板の海外生産倍増、新日鉄など4社 13年国内抜く
 新日本製鉄など鉄鋼大手4社は2013年にも、各社合計の自動車用鋼板の海外生産能力を現在の2倍にあたる年間約1300万トンに増やす。米国やインド、ブラジルなどの新興国で相次いで新工場を建設し、これまでの輸出主体の戦略から現地生産に転換。日本勢が得意とする軽量で燃費向上につながる高級鋼板を量産し、世界的に拡大する環境車の需要を取り込む。