1/24のNY市場では、インテルの自社株枠の拡大発表がハイテク株への
刺激材料になった。これにより注目されていたナスダックは4営業日ぶりに反発し、
25日線がサポートとして意識された格好である。同水準を明確に割り込むようだと、
海外勢による利益確定の流れが続いているとの見方に向かいやすかったこともあり、
安心感につながる。

日本国債、保証料率が上昇 CDS市場で欧州財政懸念が波及
 債券が債務不履行(デフォルト)などになった場合のリスクを取引するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、日本国債を対象とするCDSの保証料率が上昇基調を強めている。足元は0.8%台と昨年7月以来の水準に上昇した。海外投資家の間で、欧州で財政不安が表面化した連想から、日本でも財政問題が深刻になるとの見方が広がっている。

「オプションSQを控え上へのトレンドが強まる可能性も」

金融関連セクター主導での買い優勢のスタートになろう。注目されていたポルトガ
ル国債入札が、予想に比べて順調な結果になった。これを受けて欧州市場、米国市場
ともに金融株がけん引する形で上昇している。また、JPモルガン・チェースのCE
Oが増配の意向を表明しており、これが米国での金融株への見直し機運を高める一因
にもなっている。シカゴ日経225先物にさや寄せする格好から、日経平均の10600円台
回復が期待されるところである。

寄り付き前に発表される11月の機械受注では、予測中央値は前月比2.0%増と、3ヶ
月ぶりの増加が見込まれている。2ヶ月連続で減少した後の反動が出るとみられてい
る。予想を大きく下振れしない限りは、プラスとして材料視されることが期待され
る。

また、米インテルの決算が転換点になりやすいとの見方から警戒されているが、指
標としては米アップルに代わっている感もある。東エレク<8035>の10-12月期の連結
受注高が7四半期ぶりに減少していることで、弱い決算への見方にもつながりそうで
ある。インパクトは限られる可能性もあるため、失望で売られるような局面では、押
し目買いの好機になることも意識しておきたい。