グレイハウンド。
客扱いの雑さは相変わらずだ。
途中のモービル。
有無を言わさず車外に出される。もう深夜、ミールストップでもないだろう。バスディーポ内の店は当然閉まってる。
そもそも遅れてんだからさっさと客乗せて急げよ。
といいながら、予定より25分くらいの遅れでアトランタ着。
アトランタのバスターミナルは新しくなっている。場所は同じような気がするが、建物はどう見てもあたらしい。おまけにバスの発着場はまだ整備されておらず、隣接する地下鉄駅の高架下の道路が発着場になっている。
そもそも出発に55分遅れながら到着予定は変わらず。さらに1時間遅れながら、この程度の遅れで済むって、そもそもの設定はなんなんだ?
とは言え、チャタヌーガ行きの出発まで10分弱しかない。
とりあえず、バスを降りてすぐそこにいたスタッフらしき人にチャタヌーガ行きはどこか聞いたが、すぐ後ろに停まっている白いバスだという。まずはターミナルの建物に行けというので、行き、カウンターに問い合わせると、1人の女は相手にしてくれず、後で出てきた親父はこちらを睨みつけて殴るポーズをする始末。
僕が列を飛ばしてきたからみたいだが、なにせバスが遅延してき、接続のバスがもう出る時間だ。慌ててくるだろよ。
その事情を説明しても無視。
相変わらずこのバス会社はクズだ。
結論から言うと、接続便も遅れていたので、何とか乗れた。
路上の乗り場にいたスタッフは、目の前の白いバスがチャタヌーガ行だと言ったり、ターミナルの建物に行けと言ったり、対応がバラバラだったがそれはともに正解で、ターミナルで一旦ならんだ後、路上に止まっている白いバスに乗るようになっていた。
チャタヌーガ行くバスは、シカゴ行きの他社便。
おそらく子会社なんだろうが、こちらのほうはネットがちゃんとつうじた。
ともかくも、2時間ほどでチャタヌーガ着。
濃い霧が出ていた。
町の第一印象は極めて悪かった。
町外れのバスターミナルの周りはホームレスがうろうろしている。だからターミナルの建物内に乗客は基本入れない。
切符を買う時とここで売っているスナックや飲料を買う時だけ入れてくれる。
帰りの切符を買って無かったのでとりあえず明日8時の便を確保。もはや乗車券というものはなく、自分でネット予約したさいに手に入るペーパーがプリントアウトされるだけ。料金には手間賃だけが上乗せされている。
宿は旧駅の近所。線路を隔ててちょうど反対側だが、遠回りせねばならない。ショートカットの道へ進もうとしたが、テント街なんでやめておいた。基本、ホームレスの人々は地元住民と普通に挨拶を交わしている。それでもまあ避けて通った方が無難だろう。
町の中心への道もこんな感じ。いわゆるシャッター街だ。
この町はかつてはテネシー川の水運と鉄道で栄えた町のようだ。町の北を流れるテネシー川と南端にある鉄道駅の間がダウンタウンだ。
鉄道は現在貨物のみで、駅はチャタヌーガチューチューというレストランなどが入る集客施設になっている。
その駅裏にあるホステル。クラッシュパッド。
スタッフは午後4時から9時のみ駐在。チェックアウト客はいるだろうから誰かスタッフもいるだろうととりあえず来てみたが、チェックアウトはキーをボックスに入れるだけなんでやはりスタッフはいない。
ただ、ちょうど住人の1人がロビーにいたので応対してくれた。しかし、宿泊客だと言っても、ここのポリシーだからチェックインまで誰も入れてはならないの一点張り。それでも荷物だけは中に入れてくれることになったので、外で着替えて、荷物を預けた。
そのあとは荷物の中にあったスナックとビールでとりあえず腹を満たし、宿の横にあったベンチでしばらく寝た。
そのあと町へ出る。
なかなかアートなダウンタウンだ。観光客もそこそこ多いみたいだ。
旧駅、チャタヌーガチューチューのロビー。
かつての反映が偲ばれる。
線路に列車が置いてあり、展示館やレストランになっている。
町の南にはルックアウト山という山がありここにアメリカで1番古いとか言われているケーブルカー(アメリカではインクラインという)があるので行こうと思っていたが、バスの中でネットを見ると故障で運休中らしい。残念。
テネシー側に面した公園も観光地。チューチューからここまで3キロくらいあるが、無料の電気バスが結んでいる。
お昼はマイナーリーグ観戦。テネシー川沿いの丘の上にあるスタジアム。