
こんにちは、gpmの佐々木です。
今日は売上を上げるために必要な、「手法」の前にある基本的な考え方について書いてみたいと思います。
よくこんなことを言われます。
「佐々木さん、ウチのこの商品のWebマーケティングやセールスプロモーションを考えてよ」
そこで私は色々考えてご提案するのが仕事ですから、お客様の会社のこと、商品について、ターゲットについて、マーケット状況について調査し、分析します。
すると、会社の理念や方向性と、商品とその特性、ターゲッティングマーケットがそれぞれズレてしまっていることが多々あります。企業とは試行錯誤しながら進んでいくものですから、きちんとした整合性を目指していてもその姿にいきなりなれるものではありません。
しかし、「理念」「その具現化であるサービスや商品」「需要とニーズ」、という三位一体と言ってもいい基本的な3つがバラバラでは、いくら手法を練っても本当の意味での企業としての成功や価値は創出できません。
当然、潜在的需要を掘り起すこともできるでしょう。またターゲティングした既存のニーズに、事後的に開発済商品やサービスに含まれている特性を増幅させて、合致するプロモーションを打つこともできるでしょう。
しかしそれは古典経済学で言われる「商品の命がけの飛躍」がより伴います。商品やサービスは、売れなければ廃棄にすらコストのかかるただのゴミ系な何かです。
マーケティングとは、その「商品の命がけの飛躍」を、少しでもちょっとの飛躍でいいように可視化しようとする技術に他なりません。暗闇の中のある個所を照らすサーチライトのような役割です。
ターゲット、市場ニーズ、そして商品やサービスの本質を認識・理解・共有することが大切です。
セールスプロモーション手法の前に本来商品開発の段階で明確に認識して共有しておかなければならない、商品そのもののバリューや本質を掴んでいないまま、プロモーションについて展開手法(エフェクト)をあーだこーだ言っていても有効打にならない可能性が高くなります。
例えば打合せで、「商品機能」「商品特長つまりUSP※」「ベネフィット※」の違いを認識せずにごっちゃにして考えてらっしゃるお客様が散見されます。
だからこそ私は、お客様からご依頼があった場合、まずプロモーション手法を考える前のそのベーシックな部分・本質を分析して書き出し、可視化させた資料を提出し、その認識がお客様と私でブレていないかを擦り合わせ、お互いに共有するように心がけています。
そしてその上でプロモーションについて考え、施策をご提案していきます。
商品がどういう機能や特長を持っているかの認識・共有ができている状態で、ターゲットを定め、そこにお伝えするプロモーションを行っていくわけですから、精緻に以下の検証ができるわけです。
・成功した場合の成功要因の検証
⇒なんとなくいけた、じゃなく、具体的な意図を持った施策だからその効果を数値的に検証できる
・失敗した場合の失敗要因検証と次のアプローチ施策の策定
⇒なんかうまくいかなかった、じゃなく、どの施策や手法が効果がなかったのか具体的に把握し、検証でき、次の具体的な改善策に着手できる

それによって本当の意味でのPDCAサイクルを廻すことができ、そのスキームの価値があるわけです。
「日常業務がPDCAサイクルに沿って機能していますか?」というGLOBIS.jpのアンケート調査(2011/1/6~1/19)によると、「機能していると思う 8%」、「そこそこ機能していると思う 26%」、「あまり機能していない 36%」、「まったく機能していない 27%」とのこと。あまり・まったく機能していない、との回答が6割を超えています。
売上に直結する施策であるセールスプロモーションでPDCAサイクルが機能していないようでは、いきあたりばったりな売り手法ということになり、未来を見据えた経営や商品開発につながりません。

http://www.globis.jp/1549
セールスプロモーションを考える前に、一度立ち止まって、まずは商品やサービスの本質を見極め、それを社内で認識・理解・共有してみてください。そうすれば、セルもおのずと見えてくると思います。
※USP(ユニーク・セリング・プロポジション)
…その製品やサービスの“売り”となる独自の訴求ポイントのこと。
顧客に対して集中的・徹底的に提案すべき、“その商品の特長”である。
ベネフィット
…利益、恩恵、便益の意。得られる利便性や満足感。
製品・サービスの機能を利点とする機能的ベネフィット、安心感や爽快感
といった人の感情に訴える情緒的ベネフィットなどがある。
