ども、ご無沙汰してます。今日はプランニングの話なんだけど、多分長期連載ものになる予感(笑)。
さて、僕は普段プランナーとして飯を食っています。皆さんプランナーって聞くとどんな仕事してんだろって思いません?
プランニング=企画立案といっても、もうほんと様々で一概にこれだとは言えない。今日はプランニング力というものについて書こうかと思いますが、広告代理店に勤めてるわけでもないとそうそう関係なくね?と思うかも。
普段生活してて「企画」って聞くと、合コン企画とかテレビ番組の企画とか、広告やセールスプロモーションの企画というのがイメージされるかも。でもそんなことないんですね。企業に勤務している人間だったら実はプランニング力って非常に重要。
例えば、営業の人でも身につけていて損はないし、個人事業主やベンチャー起業家だってそう。プランニングは単に「考え方」を出しゃいいってもんじゃない。僕がずっと何年もやってきて実感として思ってるのは、プランニングは3つの基礎的な動力を含んでいる。

プランニングの3つの動力
プランニングにおける3つの動力ってのは、「情報把握(マーケ)」「洞察と発想」「論理思考と交渉」だと考えてる。
なんで洞察と発想とかをグルーピングしてるかっていうのはまた後ほど解説しますが、それらは絶対連動させないと力を発揮しないからです。
すばらしいプランニングは人・モノ・金を動かす。それがゴールなわけだから、単に「考え方を提案すればよい」ってのでは間違ってるわけ。
上記の3つの動力ってビジネスにおいて、まったくもって基礎的なものだと思いません?
だからプランニング力をつけるということは仕事力を上げることになるわけ。この順番も大切。人・モノ・金を動かすに資するプランニングってのは、要はそれ自体がとんでもないコニュニケーション力を持っていないといけないってこと。その上で、すばらしいプレゼンでそのプランを発露できればさらによいわけです。でもここではプレゼンについては触れません。それって最後の効果=エフェクトの部分だから。
んじゃ、1つずつ見てきましょうか。
1.情報把握(マーケ)
まずこれです。最初に発想ありきだと思うかも。でも違う。発想=ジャストアイデアであることがほとんど。それは「匂い」であって、揖保乃糸ばりの細い手綱なんです。こんなんおもしろくない?こうした方がよくない?っていう発想は重要だけど、本当にプランニングとして起動させていったら、素材として弱かったってことは多々あるわけ。
人は、自分が発想したというか着想したことにバイアスがかかって、それ自体に酔う。自分が産み落とした着想だから、固執する。そうするとプランニングの大前提がすべて「仮定命題の肥大化」を元に構成されていく。自分は天才じゃねー。その冷静な自覚を持つことからプランニングを始めてみよう。
考えてみて。そのプランを提案する相手も、天才なんかじゃない。仮にあなたが天才的な発想力の持ち主でも、相手に伝わらなかったら人・モノ・金は一切動かないんだから。
さて、情報把握(マーケ)についてだけど、難しく考える必要は一切ない工程です。提案する対象、会社とか人とか商品とかに関連する情報をひたすら集めるところからはじめる。
いまはネットの時代だから、これは楽勝に集まる。特に対会社とか商品だとかの情報はいくらでも落ちてるわけだから。それをどんどんブックマークしたりエバーノートでクリッピングしたりして集めていく。必要ならば国会図書館とかのでかい図書館に行って業界誌をサンプリングしたりもする。
そうして集めてきた情報をどうするかって言うと、ただ眺めていてもしょうがないので、大きい情報から積み下ろしていくわけです。
例えば、そうだな、大手企業に自社のサービスやソリューションを売り込みたいってことにしよう。だからうちのサービスがいかに御社にとってメリットがあることなのかをプランニングすることにしましょうか。
であれば、まずその対象企業をネットで片っ端から調べる。HPは当然で、ニュースリリース情報や企業理念、資本金、役員構成、中期計画、組織図、HPのデザイン、発行物etc..を見ていく。そうするとその会社の「色や風土や雰囲気」がだんだん見えてきます。
情報の積み下ろしのコツ
積み下ろしってのは、まず企業理念からはじめる。それが会社におけるもっとも大きな情報だから。
次に実際使えるのは中期計画やIR情報。上場企業なら間違いなく中期計画をPDFかなにかでHPにおいてる。中期計画ってのは3年単位の企業戦略が書かれているので、これも大きなソース。IR情報も、金持ってるか?業績良いか?とかがわかる。
次にHPに書かれているお客様向けのテキストの内容。これは顧客への企業姿勢がもろに見えていて、かつ顧客向けの文章だから社内審査を何度も経て掲載されているので、役に立つ。
そんな感じで、大きい情報から把握していってディティールへ下ろしていくと、大体その会社の「色や風土や雰囲気」というかアティチュードというかが理解できてくる。
その中で、その企業の問題点や課題点が見えてきたり、こっちのサービスを提案するときにどういうテイストが好ましいのかがわかるわけ。
他社動向や統計データも合わせて調査
対象企業のみの情報収集では、主観が立ちすぎるんで、当然同じ業種の他社の情報も仕入れておく。これは中期計画やIR情報を見れば社格がすぐわかるんで、売り込みたい対象企業のランクやライバルとの関係性が見えてくるわけ。
それがわかるとうちのサービスを導入して、ライバルに差をつけましょう的なロジックが入り込める余地があるかわかってくる。
また総務省の統計データなんかも非常に使える。これは強力な客観データになるので、これこれこういう市場になっている統計からもうちのサービスを、というロジックの隙間が香ってくる。
情報把握(マーケ)ってのは、こんな感じで情報を集めて整理していく工程ですね。
これだけやっただけでも、「売りポイント」「押しポイント」が見えてきます。営業マンなんかかなりの営業情報を握れることになって、ちょっとした得意先との話を横で聞いても、「ああ、あのことね」となるし、飲みにいっても「わかってる奴」となるね。
プランニングの味噌は、提案を通して「こりゃ導入するきゃない!」といかに思わせるかだから、「だから」の積み重ねが重要なの。でもそれが主観的な仮定に基づいてると引いちゃう、つまり「でもさ~」と言われる隙間を作っちゃうことになるわけ。客観的な情報に基づいてると、人は「なるほどね」ぐらいでかわすのが精一杯になるから。
かといって、よく陥りがちなのが、客観情報に基づけばそれでよいっていうマーケター的な発想でプランニングしちゃうこと。これは絶対いけない。
かっこつけて客観データ集めて、「だから」なんて言ったら、「わかってるよ!」と怒られちゃう可能性がありすぎる。重要なのはその対象企業に「どこまで寄り添ってるか」なんです。客観データはあくまで副次的なものであって、主軸は「御社のお役に立ちたい」という姿勢なんであって、役に立つに決まってるというテイストが入ったらダメなわけね。
今日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回~。




