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ノマド社長の横断日誌

Webマーケティング、コンサルティング、デザインDTP、映像制作、編集、コピーライティングまで幅広く手掛け、そしてそれぞれの仕事に常にまめまめしく取り組むブレーンカンパニー。ノマドワークスタイルで横断的にビジネス中!

こんちは、戦略コンサル(こう呼んでみることにした)の佐々木です。

電子書籍の未来について…ただし日本の【その1】」に続いて第2弾。

前回では、電子書籍の未来を考えるイベントのルポ的なものを中心に書いたけど、今回はさらに発展的な電子書籍ビジネスの展開を示唆できればと。ちょっとなんか思い当たるところがあって、このブログの文体はもうめんどくさいから口語で書くことにした(笑)。

このブログは理路整然とした文体でしっかりと体系づけて叙述しているわけでもないし、まあ僕のメモとかそういう側面もあるし、見てくれてる人にちょっとした知識や着眼点のソースして読んでもらえればいいし、ってわけで。

はい、んで簡単に電子書籍なるものの技術的な構造はどうなっているかということなのですが、大雑把に分けて2種類あると。

1.単にスキャン
1つは既刊本などの電子化の即効性を重視して、もはや電子書籍と読んでいいかわかりませんが、スキャンPDF(OCR認識済)というもの。

スキャンPDFは流行りの「自炊」というヤツ。本のノドをぶっ壊して1枚の紙にして高速スキャナーでOCRかけて読み取った電子化データですね。OCRの精度はまあまあ上がってきているものの80%ぐらいの精度かな。でも、全文検索もできるので、最低限の画像ではない電子書籍データと言えるかも。

PDFはレイアウトソフトやイラストソフトやワードやエクセルなど、とにかくデータ作成ソフトからPDFに吐き出せば終わりというデータ。これもテキストを拾えるように吐き出せるので全文検索はかけられるわけ。ただし、みなさんもビジネスで使っていらっしゃるレベルのファイルなので「電子書籍」と呼称できるかどうかという感じです。

2.各フォーマットに合わせてプログラミング
もう一つはKindle用だったらTopazというフォーマットに準じて、アプリ型であればそのアプリで機能するフォーマットに準じて、GoogleEbooksだったらオープンソースのEPUB3.0に準じてという風に、どのような配布や販売をするかを考えて最適なフォーマットで構築するということです。

スキャンPDFとは根本的に違う。基本的にHTMLを応用したフォーマットが多いけど、オープンフォーマットとして最も世界標準になると言われるのがEPUBと言われるフォーマット。HTML5+CSS3に準拠したフォーマットで電子書籍として成立させる為の制限も多いが、オープンフォーマットなので誰でも構築することができる。

はい、ここで述べたいのは、1のスキャンPDFはどうでもいい。新規に電子書籍ビジネスに参入していこうとしたら、当然EPUBに準拠したコンテンツ開発の話になってくるわけ。EPUBデータの独自配信はいいと思うけど、独自アプリ開発してそれ専用のクローズフォーマットなんか止めた方がいい。乗り遅れるぜ。

前回のルポで僕が「こりゃあいい!」と思ったのは、業界がとろとろしててかつ現行の出版社には大手を除いてノウハウも知識もビジネスプランも欠如しているという事実。出版社に分があるとしたら、著作権者との交渉など法律知識と編集能力だけ。まあ本来出版社というのはその腕で飯食ってるからね。あと流通経路の確保ってとこか。

InDesign5.5

このInDesign5.5ってのは例のごとしAbobe社のDTPレイアウトソフトだけれど、簡単な工程でEPUBで書き出せる。ということはiPadでもiPhoneでもどっかのサーバにアップすればブラウザで見ることもできる。でもって本来DTP用のソフトだからそのまま印刷屋や製版にデータを入稿できるので紙の本だって作れるわけだ。コンテンツの内容や読ませ方や編集なんかは当然必要だけれども、ポスト工程に関しては単にこのソフトを扱えればそれでいいわけ。

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http://tv.adobe.com/jp/watch/cs-55-design-premium-feature-tour/9452/

電子・書籍デザイナー

たぶんこれからこういう職業が出てくる気がする。文章ばっかりの書籍とかはいまでも編集から版下のオペレーション会社に発注するのが多い。昔の写植屋がオペ会社やってることが多いから。デザイナーに発注するまでもない。中面1CのDTPだったら文字組がうまかってInDesign触れる版下会社だったら事足りるからね。それでDTPデザイン会社はもっぱら4Cの販促チラシとかポスター、会社案内、雑誌とかのエディトリアル系、通販カタログの一部分とかそういうもののデザインで食いつないでることが多いわけ。

なんで電子書籍デザイナーが必要かと。まあ単にタグ付きテキストのコードをひたすら打たされるってこともありえるけど、そうじゃなくて要はいままでのInDesignが触れるDTPデザイナーは印刷入稿用のデータとしてデザインレイアウトすることはできるけど、それをEPUBとして電子書籍化する技術や知識は全然ない。いくらInDesignが進んでいってもやっぱり後処理でコードを触って調整したりすることはあるわけで、HTML5とCSS3っていうWebの知識がいる。

逆にWebデザイナーはコード知識はプロだけど、DTPレイアウトやデザインの知識が全然ない。そもそもCMYKとRGBの色の出方の差異とかも理解してないといけないし、ぶっちゃけ紙質とかでも色沈みとか印刷だったらあるしね。要は紙印刷に対応できる必要な知識が欠如している。

その両方の知識とノウハウを持っているエンジニアが、「電子・書籍デザイナー」だと思う。わざと電子と書籍の間に中黒打ってみたけど、そういうエンジニア必要でしょ。そういう人材はこれから活躍していけると思う。

Web屋はどうする!?

さて、電子書籍ビジネスへの参入ってことだけど、Web屋はもともとHTML5+CSS3とかJavascriptとかなんか日常茶飯事の常識的プログラム言語だから、別にInDesignなんか使わなくてもEPUBデータ生成できちゃうよね。でも一応紙の本も電子書籍のプレミア版として用意する将来像を描くならInDesign使った方がいい。

よくネットの雑誌ってあるじゃない。雑誌っていうかまあ情報がまとまってコンテンツを形成しているようなコーナーっていうか。そういうのはどんどんEPUB化してWebと同じように無料で配布してしまえばいい。Web閲覧では60%閲覧可能ぐらいにして電子雑誌(EPUB)で100%載っているとかにするのもいいね。無料だけど広告掲載してやりゃいいわけ。ダウンロード数とかの電子書籍に関するトラフィックデータ収集できるからマーケティングデータの吸い上げにもなる。広告料もEPUB生成コストとイコールになる程度にして、とにかく電子雑誌にユーザーを慣れさせる。

そんな感じでコンテンツ制作ノウハウとEPUBでの配布とトラフィック分析のノウハウが溜まって来たら、いろんなビジネス展開が考えられてくるでしょ。思うにWebでの対談とか編集記事とかライティング記事とかに媒体側が著作権者にどんぐらいの金払ってやってるのかってのはCaseByCaseだけど、電子「書籍」ですっていうとなんか色々リーガルことがめんどくさそうだけど、単に電子コンテンツってことでうまいことサインさせてやれば当面は誰も訴訟とかまでやらないんじゃないかな。まあそこは担当弁護士とチェックしてみて。

Web屋はプログラミングのプロだからリッチなEPUBを作れるよね。コンテンツ内容は着眼点とか切り口とか編集力とか読者が喜ぶものじゃなきゃ意味ないけどね。でも下請けで単にオーダーされて一所懸命安い報酬でしこしこWebデザインとかしてるのもそりゃカッコいいかもだけど、やっぱりこれからは自分たちのドメイン商品を発信していくことが重要だと思う。皆アプリ開発とかHTML5+CSS3のリッチなブラウザベースのクラウドソフトとかも考えるだろうけど、その中に電子書籍も含めていいと思うね。ばりばりのデベロッパー組織だったらアレだけど、HP制作会社クラスだったら技術的にはInDesign触れるだけでいいから初動が早いわ。

Webでの情報コンテンツ⇒電子(EPUB)コンテンツ⇒プレミア感として紙の本

という流れでやるべき。EPUBコンテンツが好評だったら追加特集とか入れてプレミア感出して紙の本に行けばよい。コンテンツ作る自信がなかったら、出版社の編集マンとかを引き抜くのよ。

デザイン会社はどうする!?

これからのデザイン会社や版下会社は、InDesign5.5以上を使ってEPUB3.0に対応したレイアウトやタグ付けやアンカリングをデバイスに依存しない形で書き出せる技術を身につけるべき。かつAdobe Digital Publishing Suiteでのホスティングも行えれば、自社コンテンツとしてAppleStoreやAndroidStore、google eBooksへの販売・管理まで行えるチャンスがある。

市場が拡大する前に高い技術力を醸成できれば、DTPデザイン費を削られている今日において高い作業費を請求できる可能性がある。そのために必要なのは単なる版下(紙)でのDTP技術ではなく、HTML5+CSS3の技術力つまりWeb開発の技術力が結びつかないとダメ。

当然Adobe社のソフトウェアに依存しなくてもHTML5+CSS3の技術力があればePubコンテンツは容易に生成できる。でも印刷をも考えた場合は入稿データとしても機能し、PDFx-1入稿も可能で、かつEPUBも生成できるため現状の市場を鑑みるとInDesignを導入しない手はないだろう。

それができれば版下として生き残っていく寿命がはるかに伸びるに違いない。いまのところブルーオーシャン戦略とも言えるかも。出版や印刷業界全体が電子書籍ビジネスを本格的に進めていくことは必至のため、取引先も出版社から印刷会社からクライアント直接取引まで幅の広い顧客を手に入れるチャンスだね。

また自社でeBookの開発技術を持つことになるため、編集ノウハウや著作権法やDMRの知識を持つスタッフを雇用できれば、単なる下請け制作会社に甘んじることなく、自社発信のコンテンツビジネスを展開することも可能だ。

業界構造の中で自らがエンドユーザーに一番近いポジションを得ることもでき、出版社でもあり、自社コンテンツだけでなく他社EPUB商品のSPを展開して各ストアーにユーザーを飛ばしたり自ら直接販売するなどの小売機能も有することもでき、「完全なる下請けからの脱却」を図ることができる可能性がある。そして紙のコンテンツが必要なときだけ、例えば今まで上部構造にあった印刷会社などに発注者として君臨できるわけだ。

出版社はどうする!?

寝ててください(笑)。いやいや、いくらでもやりようはあるよね。だって出版ノウハウ全部握ってるんだから。ただいままでのように書店などの小売りに販売やSPを完全に依存した体質だと未来はない。自らEPUB生成できるデザイン会社と組むとかしてデータ版権をしっかり握っていく。またWebマーケティングを勉強して独自配信やすでにブログなどで知名度の高い人をターゲットに電子書籍をつくってそのブログに紐づけたマーケティングを行うなど自発的な取り組みやってかないとね。


どういう参入経路であれDRMの問題とか著作権法の絡みとか、EPUBデータ化のコストや管理方法の問題とかややこしい問題がいっぱいあるけれども、アップorアウトじゃないけど、ゴーorアウトであることは間違いないでしょ。だって野村総合研究所の予測によると、国内の電子書籍市場はハード、コンテンツともに高い成長率で推移し、2015年末には2400億円規模のコンテンツ市場を形成する見通しだっていう市場規模なんだから。

そんなわけで、長々書きましたが最後までお読みいただきありがとうございます。
こんにちは、gpmの佐々木です。

今日は久しぶりに電子書籍ビジネスの今後について書いてみたいと思います。

というのも、日々電子書籍ビジネス関連の情報は追いかけているのですが、昨日ちょっとした、しかし業界的にはなかなか重要なイベントに参加して議論を行なってきました。

版元ドットコムpresents
出版社が電子書籍に取組む方法(実務編)──中小出版社の電子書籍戦略と出版デジタル機構


トークイベントで、出版デジタル機構所属で旗揚げに参画した出版社社長である沢辺均氏(ポット出版)、日本における電子出版業のパイオニアであるボイジャー社から萩野正昭氏(ボイジャー)/鎌田純子氏(ボイジャー)、そして「本と出版の未来」を考えるためのメディアとして立ち上がったマガジン航の主筆ライター・編集の仲俣暁生氏(マガジン航)というかなりのメンツでした。途中からボイジャー社長萩野正昭氏も参加してのトークイベントでした。

内容を流れを追って説明すると、まず電子書籍の作り方という点での簡単なというか当たり前の技術的な話。しかし出版業界ではまだまだそのような知識が共有されていないということではじめにそのような話しだったわけです。

新刊本についてはビューワーでリフローするようにタグ付きテキストでコーデしたデータを出版社が管理するようにする。既刊本についてはひとまず書籍量がないとマーケットが発展しないので、著作権者とのリーガルな問題はクリアしないといけないにしても、スキャンPDFでOCRをかけて全文検索できるようにしたコンテンツで十分なのではないかという示唆。

このあたりの話が最初だったわけです。

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次にDRMの諸問題や著作権者との問題、電子取次や小売(書店)との利益配分の問題などが語られた。

そして次にボイジャー鎌田氏より11月1日リリースの「EPUB3対応の「縦書き」表示が可能な読書ビューアシステム」のプレゼンテーションが行われた。ボイジャーの方向性としては、鎌田氏曰く「賭けでもある」と言っていたが、AppleStoreをはじめとするアプリ型ではなく、より開かれたブックインブラウザ形式で展開していくと発表。

それについては以前の私の記事「所有と共有の間で【どうなる?電子書籍の今後】」でも書きましたが、デバイス依存がないということの凄さとgoogle eBookの展開やHTML5+CSS3の汎用力から言っても間違いのない正しい方向性だと思いますね。

そこで疑問として常時オンラインでないといけない問題なども議論され、また出版関係者の「え、それで我々は何をすれば良いの?」的な反応があったりと興味深いものであった。

その後出版デジタル機構が今後どのような役割を果たしていくべきか議論されましたが、基本的には「立ち上がったばかり、これからその力量が問われる」という卵状態の議論に終始した。書店側の参加者はもろもろの議論に書店利権的にも反発した質問も行われていました。


今回のイベントで交わされた議論を有る意味第三者的に俯瞰して見ていましたが、まあ出版業界人が多数出席し、かつそこに向けてのトークであったこともありますが、「なんと閉塞感のある議論なんだ」というのが率直な感想でしたね。

私も見かねてひとつ、

「ブックインブラウザの方向性も間違いないし、出版デジタル機構の発足も前進した取り組みだと評価した上で、ユーザーつまり消費者(カスタマー)の視点が抜け落ちてしまっている、利便性や所有感の問題も含めて今後Appleなどが持つ恐るべきユーザーシェアをこちらに振り向かせるために、またユーザーのウォンツに響かせるために、どのようなマーケ戦略、ブランドチェンジ戦略やセールスプロモーション戦略を考えているのか」

という質問をしました。

残念ながらあまり期待する回答は得られませんでした。未来のことについてはわからない、つまりインフラやデバイス変遷の可能性もあるなかで現在の規格に合わせた限定的な戦略を立られないのではないのかという回答があったのみでした。

戦略は常に限定的な部分でしか現状にアタッチできないからこそ必要なんであって、そんなこといったらすべての戦略は未来がどうなるかわかんないから意味ないということになっちゃうじゃん!と言いたかったですが。。まあここで書いても後出しジャンケンになるので多くは言いません。

要は業界のしがらみや利権などもあって、「そんなこと言ってる場合じゃない、みんなで立ち上がろう」という気炎と取り組みはわかるのですが、ぶっちゃけ「業界全体ではないにしろこのような閉塞感のある議論になっているようではたぶん日本の電子書籍の未来は10年ぐらいかかるな」という判断になったわけです。

NHKのNewsWatch9の大越キャスターじゃないけ(笑)ど、真面目に総括的にコメントするとしたら、

「紙が食えなくなっていくなかで電子書籍市場に生き残りをかけて取り組んでいる業界の姿勢はわかるけれども、消費者の視点が圧倒的に欠けていてマーケティング戦略もプロモーション戦略もない。まだまだ60年代のような製品中心、プロダクト中心的なマーケティング戦略を当然としていて、消費者中心志向にもなれていない業界体質に非常に閉塞感を禁じ得ない。まずは利権云々の議論で水掛け論になったときには、「これでお客様(消費者)に喜んでいただけるのか?」という思考をまずすべての大前提として議論し、機構や協会もその思考を第一義としたステートメントを発表してマーケ戦略やプロモーション戦略を立案し、様々なインフラを整備していくことに尽力すべきだと感じました。」

ということです。

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はい、真面目な話はここまでです(笑)。

このイベントに参加し、業界の雰囲気を感じ取って一番に思ったことは、「こりゃ業界がばたばたやってる間、たぶん10年ぐらいは、電子書籍ビジネスへの新規参入チャンスがかなりあるじゃん!」ということです。

別に私は業界の人間ではないので、はっきりいって全ての議論が「だからどうした」という感じなわけです。業界全部が危機に直面しても単に「アホやん」と思うだけ。

出版、印刷、書店などの業界と離れているベンチャー企業は、チャンスですよ。特にePubが生成できる技術、要はHTML5+CSS3の技術を持つ会社、つまりWeb関連会社なんかは。そしてネットマーケティングや消費者中心志向が当たり前としてビジネスしており、そのノウハウを持っていて、コンテンツ力があれば顧客をHPに集客する戦略とブランディング戦略を持っていれば、容易に参入できます。一応電子「書籍」なので編集力やInDesignでのレイアウトデザイン力も必須ですけどね。

かつパイオニア群の中にはいって参入できれば、その後のマーケデータの扱い方からSP戦略までPDCAを廻せるから古参で頭の固いしがらみだらけの出版社なんか太刀打ちできませんよ。

1コンテンツにおけるメディア化という部分が強いきらいがありますが、例えば良い例として、去年作家の村上龍氏が立ち上げた株式会社G2010があげられる。動機として氏はこう言っている。

「出版社と話をしてきた中でわかったことだが、今の出版社には紙の書籍を作るプロはたくさんいるが、電子書籍を作るプロは少ない。だからベンチャーと組む方が効率がいい。機動力のあるコンテンツ制作をするために、会社を作ろうと思い立った」

その通りなんですね。しかも共同経営する株式会社グリオは様々なメディアコンテンツを制作している資本金2400万のベンチャー企業です。要は出版関係とか全然関係なくて、メディア制作屋なわけです。

次回は、電子書籍ビジネス参入のチャンスや技術的なことについて書きたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
こんにちは、gpmの佐々木です。

遅くなりましたが、前回のつづきです。

英文の良記事があったので翻訳してみました。その上でインラインでコメント(青字で)していこうかなと思っています。

『サイトをリニューアルするときの7つの心得』
"7 Factors to Consider When Redesigning Your Website"

http://mashable.com/2011/09/02/website-redesign-factors/

前回は3まで行きましたので、今日は4から最後まで。


4. サイトはどのように使用されているか

前述した3.と同じ線にそって考えるべきことですが、忘れてはいけないのは「ユーザがどのように現状のサイトと対話=コミュニケーションしているかを見ること」ですね。これは現在のサイトでのキラーコンテンツと問題のある領域を特定するのに役立ちます。

まず例えば入り口と出口ページ、セールスのコンバージョン、検索エンジンのキーワードなどについては、トラフィックの統計情報やサイトの分析をしっかりと行っていきます。これはどういう効果があるかというと、「ビジターがどのようにサイトを見つけるか」、また「一旦サイトに着くと彼らが何を行うか」を理解するのを助けてくれるわけです。

そしてそれらの統計をしっかりと分析しながら、他にも画面解像度やブラウザの使用方法などの詳細を見てみましょう。これは、開発者目線で言うとサイトがどのようなブラウザやデバイスでアクセスがあるかや、現状の画面解像度や仕様がそのアクセスに適合しているか、例えば別のサイトのモバイル版が必要とされているかもしれませんね。そして必要な技術は何か、どんな仕様が最適なのかを判断するのに役立ちます。

>これもアナライズから導くべき重要な要素ですね。このアメブロでもアクセス解析ができますが、上記の情報は解析されて出てきますよね。それをどのようにリニューアルに活用するかがポイントなわけです。このコンテンツページはすごくアクセスがあるし滞留時間も長い、こっちのコンテンツはほとんど見向きもされていないなどがわかると。さあ、どう組み替えていこうか。というのがリニューアル行動のソースになるわけです。

またどのブラウザからどのくらいアクセスがあるのかも重要ですね。例えばモバイルからのアクセスが30%を占めているのであれば、さらにスマホとガラケーで見やすいモバイル版も用意しなきゃなとわかるわけですね。逆にPCブラウザからは95%以上リッチブラウザが多い、ということがわかれば動的な処理もできるHTML5+CSS+Javascriptを実装した魅力あるコンテンツでより滞留時間を長くしてアクセス数増加にもつなげよう!とか戦略立案できます。



5. ブランドや企業イメージに変更があった場合

ブランドや企業イメージの変更がある場合、例えばそのアップデートが単に視覚的な場合でも、これらの変更は、サイトにしっかりと反映させる必要があります。ロゴを最新の状態にし、企業イメージや理念と現状のサイトがズレている場合は全面的にカラーのオーバーホールを検討してください。

ウェブサイトではしばしば、見込客や興味を持った人々が最初にチェックする媒体でもあるため、第一印象を決めるわけです。いわば顔です。その印象からビジネスに発展したりすることもあるわけです。ですからそれは常に成長しなければなりませんし、視覚的なものだけ変更になっているだけだからと放置しておくのではなく、まず最初にビジュアル面をリニューアルし、残りのブランド・アイデンティティの部分などをイメージとともに成熟させていくことが重要です。

>企業活動において最大のタブーは「停滞」です。大手企業でも2年か3年に1度は企業ブランドイメージの変更を行います。ロゴ周り、タグライン、ステートメントなどを変えていきます。それは飽きたとかではなく、中期計画等に基づいてブランディングの見直しを図るわけです。

私はなんとなくブランドイメージ変更があったら、サイトにはまとめてドカっとリニュかけるのかと思っていましたが、先にカラーマネージメント部分だけでも手をつけろというのは「なるほど」と思いました。よく考えたらすでに出来上がってて運用して動いているHPを全部一挙にドカっと変更する方がリスク高いですよね。まずカラーイメージの変更だけでも行って、それから徐々に新たなブランドイメージにそった改訂を進めていく方が有効というわけですね。


(例)三菱東京UFJ銀行のHP
以下のアドレスに行くと、最初に出てくるビジュアルがリニューアルされたデザインです。そこから左横にある水色の「BizStation」と書いてあるバナーをクリックしてみてください。するとまだデザイン変更されていない以前のごちゃっとしたデザインのページに行きます。つまりアクセスの多いメインページだけ先にビジュアル変更したという例です。

http://www.bk.mufg.jp/houjin/index.html


6. いつ、どのようにデザイン変更HPをローンチすべきか

デザイン変更/リニューアルが済んだサイトをどのタイミングでローンチするかというのは、とても重要です。なぜなら当然トラフィックにとても大きな影響を与えますし、新しいサイトや製品についてのホットな話題を生成することができるからです。

例えば、シンプルにリニューアルされたものをゆっくりとロールアウトして‥‥時間もゆっくりとかけて‥‥そして未発表にしておくというやり方もあるでしょう。この控えめなロールアウトをすると、当然大きな反響を得られませんが、それでもユーザーを混乱させることなくサイトのパフォーマンスを向上させるという目標を達成するでしょう。

一方、強力なのは、休日のまわりや、運営方法における大きな変化をプレスリリースしたとき、あるいは大きなプロモーションの開始時にローンチというやり方です。この方法で行く場合は、より多くの関心を生じさせることができるのはどのタイミングなのかをトラフィック描画・シミュレーションし、見極めてしかけていきましょう。

>これは結構難しい問題です。新規HPじゃなくて、リニューアルなわけですから、現状のそのサイトを気に入って滞留しているファンがたくさんいる可能性もあるわけです。いきなりドッカーンと全面リニューアルってなったらユーザーをびっくりさせて逆にマイナスに働く場合もあります。しかしビジネス的には話題になって注目を集めた方がよいに決まっている。

というわけで、既存顧客を大切にした方がよいものは、サイト内でのコミュニケーションが醸成されているようなものやコミュニティ感の強いものであると言えるので、ユーザーに優しくを第一にローンチを行うべき。逆に新規顧客獲得を第一に考えるべきサイトの場合は、一番インパクトのあるタイミングでのローンチがいいのではないかと思います。



7. どのように移行を円滑に進めればよいか

大部分の人々は、当然変化することには少々おびえてしまうものです。たくさんのリピートトラフィックを得ているサイトであったならば、形状や機能における突然の急激な変化はユーザーに不快感を与えかねません。さらに、急激な変化が検索エンジンのランキングにダメージを与え、突然長年にわたって収集してきたすべてのバックリンクを破壊してしまう可能性があるような抜本的な転換は誰も望まないですね。

特にリニューアルにおいてはサイトの不可欠な要素、つまり既存のサイトの基本的な部分に対応する箇所(例えば主要なナビゲーションとヘッダ等)と類似した作りにしておくように努めるべきです。通常リニューアルというのは、「劇的な置き換え」ではなく、現状の既存のサイトの「進化」であるように努めなければなりません。しかしどうしても変化が劇的なものになってしまう場合、しっかりとそれが明らかであることを確かめて、お客様やユーザーにリニューアルを議論するためのブログを立てて投稿したり、ニュース発表を行うなどしてきめ細やかな対応を行う必要があるでしょう。

同様に、リニューアルすることを検索ロボットにとっても簡単に把握できるようにしたいわけですね。つまり移動したコンテンツは、301リダイレクトを経由して転送する必要があります。例えばエラーページを有効に活用して、正しいヘッダー情報およびメタデータを送信する必要があります。当然検索ロボットのためだけではなく、人間の訪問者のためにそれらのエラーページには可能な限り有用な情報、つまりユーザーがアクセスしようとしていた内容に関連していることをしっかりと伝えることを心がけましょう。

>これも非常に大切なことですね。私も受注したHPリニューアル案件で一番気を使うのは、ランキングの下降とユーザーへの配慮です。結構サイトリニューアルしました!とか言って、以前のサイトと抜本的に変わっちゃっているようなものを見かけますが、ナンセンスです。

そういうリニューアルを見ると、いったいどういう古い論理で動いている会社なんだろうと思ってなりません。コトラーのマーケティング論を引っ張りだすまでもないですけど、マーケティング1.0=製品中心主義的なわけですね。いいものを作った!はい、ローンチ!って。いいものを作ったら売れるみたいなプロダクト中心主義的な一方通行なリニューアルが、いまのネットユーザーに伝わるわけがない。

最低でも消費者中心の考え方でリニューアルしてもらいたいものです。さらにユーザーと一緒に価値を創造していくような<共有>的なリニューアルがこれからは求められていくのかも知れませんね。



さて、1~7まで英文記事の翻訳文とコメントで構成してきた本稿ですが、いかがだったでしょうか。サイトのリニューアルという点ではとても有効な考え方やポイントが載っていた良い記事だったと思います。

サイトをリニューアルする側も、逆にリニューアルされたサイトに訪問するユーザー(消費者)としても有益な情報だったのではないでしょうか。自分がモノを買ったりサービスを受けようとする会社のHPリニューアルひとつとっても、その会社の姿勢が顕著に出てくるものです。

企業側は「三方よし」となるようにしっかりと戦略を立ててリニューアルを行うことが大切ですね。また消費者側としては、ユーザーを置き去りにしている会社の株を持っていたら、売っぱらいましょう(笑)。


最後までお読みいただきありがとうございました。