今回は、昨年11月にテレビ放映を終えた「進撃の巨人」について語る。
極力、ネタバレになるのを避けたいと思う。登場人物の名前や、具体的な出来事については語らないようにしよう。
そのため、かなり抽象的に述べるが、進撃の巨人を見た人は、何について語っているかはわかると思う。
進撃の巨人というアニメには、他のアニメにはあまり見られない特異な点がある。
進撃の巨人には、まず人類が巨人に支配されているという状況設定がある。
その状況設定の元にストーリーが展開していくのだろうと、視聴者は普通に思う。
ところが、その状況設定がある時を境にガラリと変わってしまうのだ。
どういうことかというと、一般的な社会認識と、誰にとっても自明のことであったはずの民族の歴史が、嘘であったことが徐々に判明していく。
そして、民族のアイデンティティそのものを崩壊させるような隠された民族の歴史と、この世界の本当の有り様が明らかになっていく。
進撃の巨人の面白さの一つはそれで、アニメを見ている人も固定観念が崩されていく感覚を味わう。
その時の衝撃は、この現実世界で、ディープステートが世界を支配していたことを知ってしまった時に似ている。
或いは、東日本大震災が人為的に起こされた人工地震だったことを知った時の衝撃に似ている。
隠された世界の事実が明らかになる衝撃は、オープニングソングである「自由の翼」の歌詞でも表現されている。
隠された真実は
衝撃の嚆矢(こうし)だ
鎖(とざ)されたその《深層(やみ)》と
《表層(ひかり)》に潜む《巨人達(ティターネン)》
崩れさる固定観念
迷いを抱(だ)きながら
それでもなお
『自由』へ進め!!!
「進撃の巨人」で描かれる世界は、この世界とは似ても似つかない虚構のものだが、それでも、世界の謎に迫っていくストーリー展開には興味をそそられる。
いったい、この先どうストーリーが展開し、どういう結末を迎えるか、楽しみにしていたが、「進撃の巨人」の結末には愕然とした。
このアニメの根底に流れる理念のようなものは、「自由に生きる」だと思っていたが、どうも結末に向かうストーリー展開は、運命論的なものに囚われた人間の暴走に次ぐ暴走が描かれていく。
定められた未来のシナリオを自分のさだめと信じてしまった、運命論に囚われた奴隷の暴走のようだった。
まるで、悟った気になってしまったカルト宗教の信者を見ているような気分だった。
ハルマゲドンを信じ、21世紀は来ないと妄信し、地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教の信者を連想する。
僕がこのアニメに期待していた自由の体現ではまるでなかった。
今回はここまでにして、次回のブログで、僕がこのアニメの何に失望したかについて述べよう。
参考動画 オープニングソング 「自由の翼」
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吉井豪
1979年生まれ。群馬県高崎市出身。
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