来年3月、SHERYL CROWとJACKSON BROWNEの
カップリングツアーが決定した。
最近、ベテランアーティストを組み合わせたカップリングツアー
が多い。
しかもステキなチケットの値段。ステキ過ぎて諦めること度々。
カップリングならば、豪華ステージセットの必要もないし、一人
あたりのライブ時間は短く済むし、と主催者・出演者側にとって
は色々と好都合なのだろう。
しかし、どうもその組み合わせには疑問を感じる。
今回の二組も、繋がりがよく分からない。
アメリカのロックの王道を行っている二人だとは思うが、そのファン
層はあまり重なっていないように思うのだが。
片方のアーティストが演奏中、もう一方のアーティストのファンが
あまり楽しんでいない、というのはそれぞれのファンとしても悲しいし、
なによりアーティストに対して失礼なことだ。
HUEY LEWIS & THE NEWS / CHICAGO
(2008.4.22 パシフィコ横浜国立大ホール)
自分は二組とも好きなので楽しめたが、しかしこの組み合わせは
全く意味が分からない。確かに典型的なアメリカンロック同士では
あるがそれでもファン層は相当違うと思う。
前半のHUEY LEWISが終わった時点で帰った観客も多かった。
しかも二組とも演奏時間が結構長く、さらに転換に時間が掛かった
為、後半のCHICAGOを全て観てから帰るとかなり遅くなり、電車
の関係か、途中席を立つ観客も少なからずいた。
二組共演の弊害である。
WHITESNAKE / DEF LEPPARD
(2008.10.23 日本武道館)
共に特に80年代にビッグセールスを記録したもの同士。
自分はHR/HMを日常的には聴かないが、この二組は大好き。
そんな人にとっては夢の共演だが、こだわりの強いHR/HMファン
にとってはこういうのは納得がいかないのかもしれない。
片方のバンドにしか反応していない観客は少なくなかった。
ERIC CLAPTON / JEFF BECK
(2009.2.22 さいたまスーパーアリーナ)
この二組でさえ、観客には温度差が見受けられた。
しかし音楽史から見ても、この二人の組み合わせは納得がいく。
本人達も楽しかったのか、来年にはロンドンで再び共演するのが
決定している。
そしてなにより期待はずれだったのが、
BOZ SCAGGS / TOTO
(2008.3.27 名古屋センチュリーホール)
TOTOの結成がBozのアルバム『Silk degrees』(1976年)での
セッションが契機となったという話を知っていれば、この共演に期待
が高まるのは必然。当然アルバムの曲での共演が観れるものだと
誰だって思っていたはずだ。
しかし、結局はBozのセットの最後のあたりでDavid Paichと
Steve Lukatherがちょろっと参加しただけ。
(ちなみにその後のTOTOは、あのTOTOとは思えない程酷い
アンサンブル、これを最後に無期限活動休止になったのも当然か)
せっかくの素晴らしいアーティスト同士の共演(しかもステキな値段
のチケット)、組み合わせはよく考えて貰いたいものである。