コロナ関連で全国的に刀剣鑑賞会が中止、延期となっている事から、出来るだけ継続して押形を紹介します。宜しければご覧下さい。
8回目
備前国一文字助真の太刀。同工は吉房・則房と並び一文字の代表的な刀工で、後に鎌倉に招かれ相州鍛冶の基礎を築きました。
この太刀の興味深い何処は、作者銘がある佩表は、沸が強くて沸できで匂口が広く、佩裏は匂いできで割りにキリッとしまった線のような刃文になる点で、表裏で雰囲気が違います。
あくまで印象ですが、鎌倉に移り備前の作風に独自のやり方を導入すべく試行錯誤しているのかな?と思いました。
