たとえそれらが別盛りであっても、結局食べる時にオン・ザ・ライスしますよね。
しかし、僕は思うんです。
「カレーはごはんに乗せるもの」
という固定観念を取り去ればカレーの多様性はもっと広がるのではないかなーと。
てなわけで(ロードワークしながら)色々考えてみたとです。
元々今日はポークビンダルーを作ろうと思ってて、昨日から豚肉をマリネしてたんですよ。
それでポークビンダルーを作ったんですが、今回はズッキーニやトマト、マッシュルームをゴロゴロと入れてみました。
これを普通にご飯にかけてもいいんですが、ここからひと手間かけてみよう。
はい、
ジャガイモの千切りです。
これをフライパンに敷きカレーの具だけ乗せてカリッカリに焼きます。
(実況)こっ、これはジャガイモ包み焼き!トリュファードを作ろうとしているのか!
(あれっ、いつの間にかミスター味っ子みたいな感じに...)
そう、フレンチで用いられるジャガイモの千切りで包み焼きする技法。ジャガイモの持つデンプン質により余計なつなぎを入れなくとも焼くだけでくっつくのさ!
(でもやべぇ、これをひっくり返すのはかなり難易度が高そうだぞ。)
(実況)おっと、ここで何やら新しいフライパンを取り出しーーっ!
カレーのルーだけをオタマですくい流し入れ始めたーっ!
(味皇)むむっ、なんと!こやつ新たにソースを作ろうとしておるのか!
そう!カレーのグレービーに赤ワイン、ミリン、しょうゆを入れて煮詰めてソースを作るのさ!
と、そろそろひっくり返す頃だな。
ええい!戦う前から負けることを考えるバカがいるかよ!
これをこうしてこうして
ドーーン!
(実況)こっ、これはーーー!
(味皇)全然包まれとらん!
あらーー
仕方ない、包むのは諦めて、お皿の上でサンドするか笑
ジャガイモの千切り包み焼き(包まれてないけど)をお皿に乗せ、旨い具合に包まれてるっぽくジャガイモを纏わせる。あとはソースを周りに注いで上にトマトやら赤タマネギやらを乗せてっと。
はい、ディルとかルッコラとか色々乗せてポークビンダルーのトリュファード菜園風の完成さっ!
(実況)こ、これはカレーなんでしょうか!こんなカレー未だかつて見た事がありません!
(味皇)カレーというより、時計みたいじゃの。
(味王)むむっ、ちゃんと包まれてはいないがサクサクのジャガイモを割ると中から肉や野菜がゴロゴロと出てくるではないか。
はむっ
こっ!これは!
君、豚肉をマリネする時に一緒にクローブとメティリーフを入れたね!
エッジの効いた黒胡椒の香りとそれらの芳香が重なり互いに引き立てあっている!
(あざす!)
更に、周りを囲む芳醇なソース。これも豚肉との相性抜群じゃ。カレーの味にあえて変化をつけることで飽きの来ない楽しさを与えている。このワイン、その辺のスーパーで一つヨンキュッパくらいで売ってる赤ワインとは思えん!
(いやいや、そこまで詳しく解説しなくても)
ごちそうさまでした
...
てなわけで、なかなか美味しかったです。
が、まだまだ改良の余地は沢山ありますね笑
ちなみに、5分くらいで食べちゃったんでおかわりしたんですが、キレイに盛り付けるのが面倒だったので、真ん中にごはんを置いて全ぶっかけスタイルで。
結局オン・ザ・ライスしてるじゃねーか!
追記
後で分かったんですが、トリュファードとは技法ではなく料理名でした(^_^;)