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それでは、昨日の続きをいきます。
行政書士試験から司法書士試験へと進む場合、
試験範囲の広さ
記述式の解法手順の確立と訓練
この2つが大きな障壁になるということでした。
そこで、ここを如何に攻略していくかがポイントになるわけです。
ここは、学習範囲を適切に絞り込み、回転数を上げることで対処していってください。
しかも、ここでいう適切な絞り込みというのは、いわゆる入門テキストと過去問のみに絞り、余計なことをやらない、というレベルではありません。もっと、大胆な絞り込みを意味します。
というか、受験に専念出来る環境でもない限り、テキストと過去問のみに絞ったとしても、勉強は終わりません。いや、終わったとしても、回転数が全然上がりません。
客観的な数字で見てみましょう。
およその数字になりますが、行政書士試験における、合格に必要なテキストのページ数と過去問等の量は、以下の通りです。
テキスト:約1500〜1800頁
過去問等:約600〜700問
これでも直前期は回しきれないため、総まとめ集なるものを併用していくこともあります。
これに対して、司法書士試験における、合格に必要なテキストのページ数と過去問等の量は、以下の通りです。
テキスト:約3500〜4500頁
過去問等:約1400〜1800問
単純計算でいくと、司法書士試験において学ぶ分量は、行政書士試験の2.5倍くらいあります。
ここなんです。
問題の難易度はそんなに変わらない。しかし、この分量の差が圧倒的な障壁として立ちはだかる。そんなイメージです。
普通に考えて、これを社会人受験生が潰すのは無理です。
そこで、行政書士試験の時とは異なり、いきなり総まとめ教材を併用させていく。というか、総まとめ教材を学習の中心に置く。そのくらい割り切ってしまうことが重要です。
例えば、伊藤塾の書籍には、次のようなスーパー教材があります。
極論からいけば
基礎講座を聴く→3300選とセレクションの該当範囲を読み込む→理解出来ないところを講座のテキストで参照する→以下、繰り返し
このくらい大胆に絞り込んでもいいということです。
すると、こなさないといけない量は
3300選:約1000頁
過去問等:約1000問
くらいまで、適切に絞り込むことができるのです。これで、行政書士試験の時の学習総量に近い数字に持っていけます。
これだけ絞り込んだら合格ラインに乗らないんじゃないか?という疑問も出てきそうですが
①とにかく回転数を上げないと合格の可能性はほぼ0%になるということ
②上記の絞り込んだ教材をやっていれば、何を+αしていけばいいかが具体的に分かってくる
(例えば、請負・委任契約は条文そのものも読んだ方がいいな、とか)
という点から、上記のような勉強方針が良いと思っています。
試験範囲に翻弄されないように、適切に絞り込んで学習することが大事ということですね。
次回は、記述式の解法手順の確立と訓練の話を書いていきたいと思います。