数珠つなぎで記憶する方法論 | 思考と体系の館~行政書士・司法書士 合格応援ブログ~

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方法論シリーズです。


いわゆゆ「頭の良い人」というのは無意識でこういうことをやっているような気がします。


テキストの内容を覚えたり、それを思い出したりするときに、なるべくひと固まりで言えるようにしていく。


つまり、数珠つなぎ記憶です。


つべこべ言わずに、具体例を示しましょう。


中々覚えられない代表格に、請負の担保責任というものがありますね。


ここはこういう形でいけばいいと思われます。

(なお、思い出している時の頭を青色で示します)


担保責任→損害賠償請求、解除請求


えーと、ここまでは売買と同じで。

請負は売買と違ってプロの仕事だから…


瑕疵修補請求


これが認められたな。


要件は…


まず瑕疵修補請求。


「修補」ってことは、直すってことだよな。

実際上、どんなところを直してもらって、どれくらいかかるか…これを考えると


あ、大した問題じゃないのに「直せ!!」っていちゃもんつけられたりしたら嫌だもんな。


つまり、「瑕疵が重要でない場合」はダメな気がするぞ。


でも、大した問題(瑕疵が重要でない)でなくても、ささっと直せるんだったらこれも人情か。


あ、過分の費用を要するかどうかで分けるんだった。


だから、瑕疵修補請求は


「瑕疵が重要でなく、かつ過分の費用を要するとき」


これは請求できないんだな。



とこんな感じですか。


実際上の話に落とし込んで記憶と想起をしていますね。

まぁ、全論点でこんなことやったら時間がなくなりますから、自分がどうしても覚えられないところは、上記のように、「思い出し方のプロセス」そのものを考え、覚えてしまう。


これも勉強の一工夫です。


紙に何度も


「瑕疵が重要でなく、かつ過分の費用を要するとき」


と書いたり


何度も声に出して


「瑕疵が重要でなく、かつ過分の費用を要するとき」


と言ってみたり。


うーーん。否定はしませんが。


ちょっと昔の考え方にすぎるかもしれません。


100回書いたって忘れるものは忘れます。

100回口に出したって飛んでいくものは飛んでいきます。


だったら初めから思い出すプロセスを構築する。

こちらの方がいいのではないかと。


まぁそういう話でした。