こんにちはナカジーです。
いやー、この一週間ほどゲキ寒でしたね~。
ボクらの地元の東三河南部地方は全国的にも有数な温暖な気候で、同じ愛知県の名古屋市をはじめとする尾張地方と比べても
冬の気温で2~3度も高く、滅多に氷点下にはならないはずなのですが。。。
それがマイナス3度、マイナス5度。。。雪こそ降らないもののここ数年では見たこともない最低気温の日が連日続きました。
そんなある日に地元の慣れ親しんだ「本宮山(標高789m)」を登るために午後2時過ぎに出発しました。
自分事ですが、最近はハムストリングス(ももの裏の筋肉)痛もあってランニングの距離を抑える代わりに山登りトレーニングの頻度を増やしていて、それでも通常コースタイムの半分ぐらいの時間のペースで登るので、下山時は汗びっしょりになるほどの運動強度です。
この日も普段のように快調に階段や傾斜を早足かつ大股(足は短いですが。。。)で進みます。
ところが半分を過ぎたあたりから雪がチラホラ見当たり、やがて8合目あたりからは階段までも積雪や凍結が頻繁になってきたのでやむなく少しペースを落として進むことにしました。
ふと気づくと周りはほとんど人もいなく、「もう3時過ぎだから、今から山頂に向かう人はいないだろう。」と思いさらに進むと、60歳代後半ぐらいの男性からふと声をかけられました。
「どこまで登るのですか」と尋ねられ、「山頂近くの奥宮まで」と答えると、
細心の注意を払うようにと勧められました。
聞くと、その場所の石段或いは登りきった平場は滑って極めて危険とのことで、少し前にも転倒し後頭部を打って救急車で運ばれた人がいたそうです。
「オレは大丈夫だよ~」と内心思いながらも、その言葉を受けて注意しながらソロソロと少し進んだ刹那、その人の言う通り地面が凍っていて”ツルツル”で踏ん張りが全く効きません。
上りはまだ何とかなりそうでしたが、帰りの下りのことを考えると、血の気が引いてきました。
じつに目的地までは距離にして100mちょっと、高さにして20m程度で、本当にあと少しのところでしたが、ここは冷静になって年長者・熟練者のアドバイスを素直に聞き引き返す決断をしました。
下り始めると案の定上りの時とは滑る度合いが全然違って、上り時の倍の時間を費やすことになりましたが、それでもなんとか無事降りることが出来ました。
教えて頂いた方には追いつけず、改めてお礼を伝えることは叶いませんでしたが、本当に感謝・感謝です。
外側からみると何も異常はないが、中に入ると違う事態が待っていた
ガムシャラにゴールに向かうことも必要だけど、時には状況を判断して勇気をもって撤退も選択肢に入れる。
60年の人生のなかで身をもって勉強になった久しぶりの出来事でした。
人生死ぬまで”学び”ですね。