こんにちはナカジーです。
まずはこのアルバムジャケットのデザインに注目してください。
自由の国「アメリカ」の象徴の”自由の女神”が鉄格子の中に閉じ込められている。。。
これだけでムチャクチャ政治的メッセージが強いと思いませんか
これは1980年代に急速に右傾化してゆくアメリカ政府に皮肉どころか批判を投げつけたアルバム「Lives in the Balance」です。
当然それはジャケットデザインどころか曲の歌詞のなかにも表れていて
例えば「For Amrica」
ボクはアメリカのために祈り、アメリカのために生きるように育てられた。
でもそれは大統領をはじめとした政府の洗脳であり、この国の中流階級以上のひとが幸せなのも、他国で命を賭けている兵士や犠牲になる外国民族がいるからなんだ。
こんな感じの内容で、
ジャクソン・ブラウンの友人のブルース・スプリングスティーン同様、いつ命が狙われてもおかしくはない状況だったことと思います。
1970年代にデビューした頃のジャクソン・ブラウンは若者の希望や心の葛藤を題材にした曲が同世代の共感を生み、圧倒的に支持されるようになり時代のオピニオンリーダーとなりますが、80年代に大統領になったロナルド・レーガンの政策にガマンが出来なくなり、自分の思いを発信するようになってゆきます。
偉そうに語るボクですが、もともとボクがジャクソンを聴くようになったキッカケは、ボクが大好きな”浜田省吾”が「ジャクソン・ブラウンをリスペクトしているし、影響を受けている」
ことを語り、興味を持ったところからです。
知る人ぞ知る、トコロで実は浜田省吾のアルバムジャケットデザインはおもいっきりジャクソン・ブラウンの影響を受けているものが多いんです。
どうほぼパクリでしょ(笑)
ジャクソン・ブラウン「レイト・フォー・ザ・スカイ」 浜田省吾 「愛の世代の前に」
ジャクソン・ブラウン「ランニング・オン・エンプティ」 「浜田省吾「オン・ザ・ロード」
ジャクソン・ブラウン「愛の使者」 浜田省吾「光と影の季節」
政治的メッセージを発信するジャクソンの楽曲も好きですが、彼の初期の作品の「Running On Empty」(映画フォレスト・ガンプの挿入歌)や「Late For The Sky」などの青春期の悩みをダイレクトに歌い上げた曲が大好きです。
彼はもうすぐ73歳ですが、バリバリの現役です。