こんにちはナカジーです。
行動の自粛を求められたGWも終わりましたね。
天気はイマイチでしたが、みなさんはGWは何をして過ごしていましたか
そういうボクは持て余す時間を予想して、本を何冊か借りてきて読書をしていました。(もちろん自宅でお酒も飲んだし、雨の合い間をぬってランニングもしてましたが。。。)
そのなかで印象に残った本が、日本の成り立ちから平成の時代までの日本の歴史を書いた”百田尚樹”氏著の「日本国紀」でした。
この本を読んでみようと思ったのは「あの百田氏が書く日本通史はどんなものになるんだろう?」という興味が湧いたほかありません。
みんなが泣いたあの「永遠のゼロ」(映画やドラマにもなりましたね。)で作家デビューし、「海賊とよばれた男」で本屋大賞を受賞し、さらにベストセラー連発の一方、ナショナリズムとも極右思想ともとれる過激な発言連発の百田尚樹氏です。(熱狂的な支持者が増える一方で、「永遠のゼロ」を読んだころの多くの読者が段々と離れていった印象があります。)
この本は全508頁とスゴイボリュームの割には、「よくぞ2000年の日本の歴史をここまでコンパクトにまとめたな」という感想です。
縄文時代から始まり、古事記や日本書記の記述を混じえて解説する邪馬台国、古墳時代、飛鳥時代から奈良。
前半の優雅さとは後半は打って変る平安時代。
ここまではまあいい感じですが。。。
それが鎌倉時代になると”元寇”という異国との出来事から明らかに百田氏にスイッチがはいります。
実はこの書籍の6割が幕末以降、つまり現代までわずか150年ほどが全体の大半を占めます。
その6割を占めるここからが百田氏が百田尚樹たるゆえんです。
自国を愛するあまり、他国及び他民族への批判のオンパレード
”右寄り”のみなさんにとっては大好物ですが、あまり特定の主義・思想を持たないボクなどにとってはいささか「大和民族は最高とか、日本が全て正しい。」という表現にゲップが出そうになるときもありました。(この本の発売は2018年ですから、新型コロナの一連のエピソードはありません。もしそれがあったならさらに過激な中国へのバッシングが記載されていたでしょう。)
しかし何はともあれ読み手を引き込む文章構成は評判通り、”当代きってのストーリー・テラー”と納得します。
あっという間に508頁を一気に読んでしまいました。
好き勝手なことを言いましたが、
「日本人が日本のことを再認識し、より深く理解するためには、絶対に読んだ方が良い本」だと思いました。
興味が湧いたなら是非