皆さんこんにちは!
本社営業所の香ノ木です。
これまでも何度か書かせて頂いていますが、今回のブログでは僕のオススメアルバムを紹介します!
今回紹介したいアルバムはこちら!
【Metallica / St.ANGER】
- フランティック
- セイント・アンガー
- サム・カインド・オブ・モンスター
- ダーティー・ウィンドウ
- インヴィジブル・キッド
- マイ・ワールド
- シュート・ミー・アゲイン
- スウィート・アンバー
- ジ・アンネームド・フィーリング
- ピュアリファイ
- オール・ウィズイン・マイ・ハンズ
言わずと知れたメタル界の代表的モンスターバンドであるメタリカの8thアルバム「St.ANGER」です。
「セイント・アンガー」と読むのですが、これは彼らが産み出した造語です(たぶん)
直訳で「聖なる怒り」となります。当時、音楽シーンが変化してきた事によってバンドの方向性にも影響が表れていた頃で、
様々な葛藤や衝突があったことがメイキング・ビデオからも見て取れました。(St.ANGERアルバム付属DVD)
彼らの同世代バンドも変化する音楽シーンに影響されヒップホップの要素を取り入れたり、それに反して自分たちの芯を曲げずに活動をするバンドもあり、その中でもトップレベルにビッグネームのメタリカがどんなアルバムを出すのか、それは間違いなく多大なバンドへ影響があるものだったと思います。
さて、そんなアルバムについて僕の観点から紹介させて頂きます。
彼らのアルバムは現行も含めすべて聴いていますが、このアルバムを始めて聴いたときに受けた印象は「異質」でした。
とはいっても中に入っている楽曲は間違いなくメタルだと思いますし、ものすごく突拍子もないような曲があるわけではありません。
ですが、これまでとは違う「挑戦」がいくつか仕組まれており、それらが混ざり合った結果このアルバムの雰囲気を形成しているように感じました。
特に一聴してわかるこれまでになかった部分は
○ギターソロが無い
○スネアがめちゃくちゃ高音
○音の生々しさが凄い
といったところです(もっといろいろあると思いますが)
ギターソロがなくなった事に関しては驚きました。メイキング・ビデオでもギターソロを無くす提案が上がった際にリードギターのカーク・ハメットは断固反論をしていました。そりゃそうだな~と、HR/HMといえばギターソロも超重要なポジションなので笑
この部分に関しては少し残念でしたけど、ギターソロのセクションが無い事によってまた違う楽曲の形となっているように感じました。
スネアに関してはドラムのラーズ・ウルリッヒの提案のようですが、この音楽ジャンルではまず聞く事のない「カンカン!」というような軽い音にまずは違和感を受けました。でも何故かこの異質な音がだんだんと心地よくなってきて、むしろ独特のグルーヴ感を産み出してるように感じます。
最後に音ですが、「これスタジオのジャムをそのまま撮ったの?」ってくらい生感がすごいです。エグいです。
まるで目の前で演奏しているかのようなリアリティと圧、そして様々な要素が絡み合って生まれたグルーヴ感が迫ってきます。
前作から4年以上空いた作品なので単純に音質が良くなった事もあるとは思いますが、現行のアルバムでもこの荒々しさは出せていません。
マスタリングでは「ピッチ修正だけしてヨシ!」にしたんじゃないかってくらい加工感が薄いです笑
ただ、人によって評価が割れる作品だな、と思いました。
個人的には「このバンドはこうでないといけない」という固定観念は持たないので大丈夫でしたが、当時のファンの間でも荒れに荒れたりしていたようです(前作、前々作もカントリーロックバンドになってしまったと騒がれたりしていたようですが、そういうのはつきものですね)
しかし楽曲のリフやメロディに関してはさすがのクオリティでめちゃくちゃロックしてますし、他にはない爆発力のあるアルバムだと思いますので僕としてはぜひ聞いてほしい1枚です。
オススメ曲は赤字にしてありますので、興味がありましたら是非聴いてみて下さい。