こんにちはナカジーです。
昨日ボクとロックの実質的な出会いになったクイーンの「オペラ座の夜」を紹介しましたが、本日はクイーンのその次のアルバム「華麗なるレース」(A day at the races)です。
Side A
- Tie Your Mother Down
- You Take My Breath Away
- Long Away
- The Millionaire Waltz
- You and I
Side B
- Somebody to Love
- White Man
- Good Old Fashioned Lover Boy
- Drowse
- Teo Torriatte
前作を聴いて急速にロックに傾倒していったボクは、洋楽専門誌【MUSIC LIFE】を定期購読するようになり、そこでクイーンのみならず様々なアーティストを知ることとなります。
しばらくして「オペラ座の夜」の約1年後にニューアルバム発表を前に、先行シングルがリリースされました。
それが「愛にすべてを」(Somebody to love)です。
この曲はボヘミアンラプソディーのオペラの要素をさらにグレードアップしたような曲で、フレディ・マーキュリーの4オクターブの声量がいかんなく発揮(ゲップが出るほど。。。)されています。
そこからアルバム発売まではさらに数ヶ月かかる訳ですが、その間にクイーンの母国のイギリスの「ロンドン・ハイドパーク」で15万人を集めた圧倒的なライブが話題になっていました。
そこで演奏されたのが新曲「Take my breath awawy」です。
もちろんそれらの情報は”MUSIC LIFE”を読んで【フレディのライブでのレオタード写真】と共に知った情報でますますニューアルバムが待ち遠しくなってきました。
そしてついにいよいよ発売の日。
もちろんレコードショップに予約済みで学校が終わって急いで買いに行った覚えがあります。
このアルバムの印象はとにかく1曲1曲が秀逸で、それまで主に楽曲を提供していたフレディやブライアンにとどまらず、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンも素晴らしい曲をこのアルバムで発表しています。(正確にはロジャーはデビューアルバムから、ジョンは3作目のアルバムから)
その後メンバー全員がヒット曲を生み出すのもうなずけます。
おそらくこのアルバムのどの曲をシングルリリースしてもスマッシュヒットはしたのではないかと思うほど粒ぞろいで。。。(個人的には「Long away」「You and I」「懐かしのラバーボーイ」ですかね。)
ただ確かに1曲1曲の出来は”ボクの好きな時代のクイーン”の頂点を極めていますが、アルバム全体のトータルメッセージは以前より乏しく、前作の”二匹目のドジョウ”を狙った感は否めません。
それはアルバムタイトルが「夜」から「昼」になっただけでなく、アルバムジャケットのデザインや背景色を見てもそれを物語っています。
ついでにですが、クイーンのロゴマークはご存知の人も多いと思いますが、メンバー一人一人の星座をもとにフレディがデザインしたものです。
ジョンとロジャーは獅子座、ブライアンは蟹座、フレディはおとめ座でその上に乗っているのは「不死鳥」で、バンドが永遠に続くようにという願いが込められています。
アルバムの解説がおろそかになってしまいましたが、ラストの「手をとりあって」は当時の洋楽アーティストとしては珍しい”日本語の歌詞”を唄っています。
クイーンが最初にブレイクした日本に対しての感謝の念を持って作られた楽曲で、この曲を聴きながら当時涙した人はボクだけではなかろうかと思います。
このアルバムまでがボクはクイーンのひとつの時代ととらえていて、この後に有名な「We will rock you」や「We are the champion」でアメリカへ進出、やがて世界的なバンドとなってゆきます。
それでは次は日曜日の夜に