こんにちはナカジーです。
豊川市のほぼ中心に多くの企業の工場が集まる「穂ノ原工業団地」があります。
その一角に2年前に【豊川海軍工廠平和公園】が建設されました。
今からおよそ80年前、現在の穂ノ原工業団地に陸上自衛隊豊川駐屯地を加えた広大な敷地に【豊川海軍工廠】という東洋一の軍事工場があったんです。
学徒動員を加えると工場に従事する人員はピーク時は5万人を超え、広さは330haにもおよびました。(ちなみに東京ドームの面積は4、7haです。)
大空襲は広島に原子爆弾が投下された翌日の1945年8月7日に行われ、サイパン島などから飛び立ったB29爆撃機124機が30分間に爆弾3256発(800トン)を投下し、豊川海軍工廠は破壊しつくされ、およそ2500名の尊い命が失われました。(一部記録によると、広島や長崎に加え原爆投下候補地に入っていたというから驚きです。)
その後終戦を迎え、空襲の一部の名残は現地の名古屋大学太洋地球環境所に最近までそのまま残されていましたが、2018年にそれらの保全も含めて戦時中の貴重な資料や記録を展示した【豊川平和記念館】と共に「豊川海軍工廠平和公園」と生まれ変わりました。
同公園は遊具などもあり、休みとなれば多くの家族連れで賑わいますが、空襲前の建築物が再建されたり施設が当時のまま保存されているものも多く、それらを見学するための遠方からの来訪も新型コロナ以前までは多かったと聞きます。
閉鎖されていた記念館もようやく再開となり、さらに戦争や空襲の記憶をとどめる大きな役割をになうことと思います。
話が飛躍してしまいますが、自国第一主義を掲げどちらかというと他国を敵視しがちな最近の世界的風潮。
終戦の季節が近づくにつれ、悲惨だった戦争の歴史をみなが振り返って、もう二度と過ちを繰り返さないよう発言や行動をすることが大事です。
公園の遊具で遊んでいる子供らを見ていて感じたのはおおむねそんなところです。
ピース!
be happy all of the world