ビーナスライン。

 蓼科高原、車山高原、美ヶ原高原を貫く標高1600m~2000mの高原道路。


 全国の中年ライダーの憧れの地。そんな聖地に片道2時間。ETCのおかげで高速がお手軽になり、季節を通して年に数回ツーリングに行きます。


 今年も、雪解を迎えた4月下旬に全線開通しました。GW明けの日曜日、かみさんとつるんでのツーリングに出発。


 シーズン前のビーナスラインは地元の朝練帰りライダーと、沿線関係者らしきドライバー、何か勘違いしたサンデードライバーが数台。
 つまり、シーズンインにしか走った事の無い方には羨ましい限りの走行条件となります。

 マイペースでアクセルを開きながら、適度にコーナーを攻めつつ、気分は爽快。沿線関係者の運転する四輪の後方についても、抜かす気になる必要なし。ポイントポイントでハザードサインがあり、高確率て道を譲ってくれます。


 この時期だけのビーナスラインの楽しみ方です。
 


 あっ!今回は霧の子孫達には触れませんでした。


斧と薪と熾きの日々-ビーナス⑥


斧と薪と熾きの日々-ビーナス⑤



 前走のかみさんを追いかけるも、知らず知らずペースが上がり、カメラ片手では追いつけなくなりました。
 一昨年前はサンデードライバーにあおられていたくせに。


斧と薪と熾きの日々-ビーナス⑦


ビーナスラインの最高地点。美術公園手前。


薪棚もようやく完成しました。


道に勾配があるため、階段状に3つの薪棚を並べ、屋根は水平になるようにしました。


設計図はなし。行き当たりばったりのDIY。

意外と楽しい。中学3年生以来、のこぎりを使った事がなかったのですが、すぐにコツを思い出す。


そうだ木工大好き少年だった。熱中すると暗くなるまでやってしまうため、自分でも少し呆れました。


斧と薪と熾きの日々-薪棚⑤


一番低い薪棚。メインの薪を並べました。只今1年目きっちり乾燥中。

山で切り出して、マイアックスで割った、原価ゼロ薪の為、サイズはばらばらでかっちょ悪い。でもいいのだ。



斧と薪と熾きの日々-薪棚④


サイズをすこしづつ変えて坂道に対応した3つの薪棚。

全部一杯にして、1シーズンもつか持たないかの量をストックできます。


                                      



斧と薪と熾きの日々-薪棚③

通勤用の自転車置き場兼用。





斧と薪と熾きの日々-薪棚②

一応塀にもなってる。



斧と薪と熾きの日々-薪棚①

素人第一作目としてはまあまあでしょう。

そもそも碍子引きという配線技術はいったい誰が考え、普及しそして衰退したのでしょうか。


歴史から見れば昭和初期から40年にかけてのほんの一瞬の出来事。


電気が一般家庭に普及してきた時期には、電線は見えてて当たり前、発熱を伴う危険な代物だったのかも知れません。


当時は碍子引きそのものに美的な要素は全く認められず、電気技術の発展に伴い、電線は邪魔者扱いとなり、とうとう天井裏に放り出されて、隠されてしまったのでしょうか。


我々が碍子引きに郷愁を感じるのは嘘だと思うのです。郷愁を感じるほど接してきてはいません。子供の頃の記憶でも無いと思うのです。

作られた記憶とでもいいましょうか、昭和を代表する忘れ去られた技術だからこそ、懐かしいとの言葉で片付けられてしまうのです。


でも懐かしい言葉で片付けられる物ほど、歴史の片隅に追いやられ、その存在は忘れ去られ過去の遺物となっていきます。


碍子引きの構造、レイアウト、デザイン、技術全てにある種の幾何学的な美しさと、機能美を感じなければ、碍子の良さは永遠に理解されないでしょう。


今まさに照明が点いている時、『しっかり電気を流しています私』的な存在感が、電線から感じられる今日この頃。



斧と薪と熾きの日々

リビングメイン照明、後藤照明の『マルゴー』3連。碍子引きも3連仕上げ。

斧と薪と熾きの日々


天井に映る影も計算されたデザイン。シーリングローゼットは当然菊型。

斧と薪と熾きの日々


碍子引きはリビング正面を横切り、梁を伝って斜め上に伸びます。

ノップ碍子とクリート碍子の使い分け。

斧と薪と熾きの日々

梁をくぐり、薪ストーブの煙突の断熱も兼ねた碍子管の装飾。

断熱に碍子管を使用し、ノップ碍子で電線を大胆に曲げる電気屋さん苦肉の作品。

斧と薪と熾きの日々

下から見上げるとこんな感じ。影は天井付近だけなので、全くうるさくありません。

斧と薪と熾きの日々

横から縦に上がって更に梁を斜めに上る電線。

幾何学的かつ機能的な美しさを感じる電気屋さんの作品。






ゴールデンウィークも最後の5月5日。


朝6時に目覚め、新聞に目を通していると・・・・・・・。



薪ストーブから『ピシッ、ピシッ』と薪がはぜる音。


火が付いていないのに?????


聞き違いかなと思い再び新聞を読んでいると、今度は『カサカサ』『パシッ』


少し不気味な感じ。間違いなく薪ストーブの中から音がしています。


おそるおそるのぞき込むと、『バサバサッ』『チュンチュン』と大騒ぎ。

急に現れた人間の影にパニック状態のおバカなスズメがいます。



話に聞いたことはありますが、本当に煙突から足を滑らせて落下するスズメがいるとは夢にも思いませんでした。


薪ストーブの中で、スズメは灰を撒き散らしながら、飛び回っています。



突然の人間の姿に大パニック、疲れて小休憩のスズメ


斧と薪と熾きの日々-スズメ3



放心状態

斧と薪と熾きの日々-スズメ2


出してくれオーラ一杯で大騒ぎ


斧と薪と熾きの日々-スズメ1


そういえばつい2・3日前BSでヒッチコックの 『鳥』を放映してました。

暖炉から数万羽のスズメが襲ってきたシーンがよみがえります。



おばかなスズメもしっかり学習した頃でしょう。真上には絶対に飛べない事を。



灰が家中に飛び散らないように、パニック小休憩時にストーブの扉をゆっくり開けてやると、ぴょんぴょんと外に出てきて、頭をキョロキョロ。明るい方向を定めると、『チュン』と一声。パサパサパサッと飛び立っていきました。

杉の小枝に止まって、『チュンチュンチュン』と喜びの声を数回。雑木林の中に消えて行きました。


二度と落ちるなよ。



5月2日日曜日、GWの真っ只中あまりの天気の良さに、バイク虫が遅めの春を迎え、恒例の園原花桃ツーリングに出発。


時間が早ければ下道でのんびり行きますが、さすがに12時をまわってからの行動開始ですので、ラストチャンスの1000円高速で。


GWの高速、しかも中央道を信州方面へ、中津川辺りからのろのろ渋滞にはまりますが、そこは二輪。素直に四輪の後ろにつく訳もなく、順調に距離を稼いでくれます。自宅を出て1時間30分で園原ICに到着。

この時期二輪は本当に重宝します。


月川温泉になんなく到着。毎年来ますが、少しづつ規模が拡大してきているようです。

今年の花桃も満開。


月川温泉の入り口

                    

     斧と薪と熾きの日々-花桃1


月川沿いに咲く花桃と観光客
         

     斧と薪と熾きの日々-花桃2


恵那山方面に続く花桃 


     斧と薪と熾きの日々-花桃3                      


対岸の山の上からの眺望


     斧と薪と熾きの日々-花桃4              

     斧と薪と熾きの日々-花桃6


  
     斧と薪と熾きの日々-花桃5       
        

間近で観賞する花桃もいいですが、この見晴らしが一番好きです。

ちなみにこの時期は地元住民の車しか通れません。当然歩きます。約1時間程かかりますので、観光客もまず来ません。


                  
めちゃくちゃうらやましい家です。山の上にあり花桃の里の眺望は抜群でしょう。

ガラス張りのデッキがかっこいい作りでした。

更に薪ストーブの煙突もこれほど似合う家はそうないと思います。


下からの遠距離画像ですのでご勘弁を。       
  

    斧と薪と熾きの日々-花桃7