MIX UP
シールドでギターの音は良くなるのか。
余計な事だろうが、一応説明する。シールドとはギターとアンプを繋ぐケーブル(電線)のことだ。もちろんザクトマホークを受け止めたりはできないし(ケーブルですから)、ニック・フューリーの所属するスパイ組織とも関係ない(だから電線だっての)。
そこでシールドにより音が良くなるかどうかだが、なる。多分。証言者はたくさんいるし音質向上を証明する資料はたくさんあるので、私も大筋において認めている。確かに音は変わるし、高いシールドはいい音だなあと思ったこともあるのだ。
とは言え、人により、これこそギターの音に最重要と答える品は変わる。もちろんギター。あるいはアンプ。またはエフェクター。もしやシールド。なんでよみんな言う事違げべやわっかんねわコレ。
そんなこんなで私と言う人間の心を根っこまで掘り下げてみると、ギターを鳴らす上でシールドの良し悪しはあんまり重要じゃないっしょ、とも思っている。ついでに上で言った音質向上を証明する資料とかもナナメ読み程度にしか確認してない。疑り深くてズボラ。いいとこなしだ。
ところでギタリストの機材購入をイメージすると、最初に懐具合と相談してギターを安いシールドとちっちゃいアンプのオマケつきで買い、その後にエフェクターを買うのが多そうだ。少なくとも私はこの順番で買っている。
後にそれらの質を向上させたいならギターをエフェクターをシールドを買い替えてゆき、アンプは最後に、または買い替えないというのが一般的な流れではないか。そしてこれらの中でシールドの買い替えは後回しになりやすいと思う。
なぜなら他機材に比べ見た目も機能も地味なので今ひとつ必要性を感じないからだ。また基本的な機材ゆえにどこにでもあっていつでも借りられる上、実はその方が楽に良い物を使えそうな気もする。だが貸してくれたスタッフがでかいアンプの裏に隠れて舌打ちとかしてたら嫌なので、やはり自前で用意するべきだ。
なんだか話がショボい横道に入りかけたが、気を取り直してシールドについて考える。シールドは短い方が音が良い、という意見について、あまり異論は出ないはずだ。楽器に詳しい人だけでなく、電気機器にある程度親しんでいれば納得できる理屈だと思う。
ならば、音質の向上を目指す場合、極端な話をすればシールドは0mにするのが理想なはずである。するとどうなるか。
両口のプラグでギターとアンプを繋ぐ
ただしこれを実行するならば、ギターの出力口(ジャック)は通常本体下部か正面(弦が貼ってある面)にあるので、アンプに繋いだ際にはえらく斜めった体勢か、ギターをアンプと弾く人の体でサンドイッチしたような体勢で弾くことになる。後はアンプにまたがったりするのもいいだろう。
いいだろう、ではないのだ。そんなバカなことをしてはいけない。いけないことをしてはいけないので、仕方ないシールドは必要だね最低1mは欲しいよね、ということになる。
しかしこれは思考停止ではないのか。両口のプラグで繋げるようなギターを、あるいはアンプを設計すればよいのではないか。それでは弾けないと言うなら、ええい、いっそのことアンプと接続した形態のギターを設計してしまえ。一体型だ。どうよこれ。
そうともギターとアンプの一体型ならば機材間の音質劣化に悩まされることなく常に安定した自らのサウンドを提供することが可能で、(アンプとギターを別々に買うよりは)低価格すら実現できるのではないのか。何故そうしないエンジニア。なにやってんだギタークラフト。
さて、ざっと以上のようなことを考えている最中、頭の奥で「あるよーアレがあるじゃないのー」という声がささやき続けていた。そして一瞬の閃きと共に掘り起こされた記憶に、知らず私は膝を打つ。
「あ、あれか」
ということで本日の結論。
突き詰めると、世界一高音質なエレキギターはフェルナンデス製ZO-3
だ
…あれ?何か違う。うーん、おかしいなあ。何故だろう。