有効な少子化対策とは | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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安芸高田市の石丸市長が
5/10の記者会見で7月の市長選への不出馬を表明した。
少子化が進み、今回も「消滅可能性自治体」と名指しされた安芸高田市。

石丸さんは「やり残したことはない」とも発言している。
一見矛盾しているようだが、人口戦略会議の今回の発表は2020年の国勢調査を基にしたもの。

石丸市長は2020年8月の就任で、それ以後、学校給食費の無償化などの子育て支援政策に取り組み、ふるさと納税や、近隣市町からの転入人口を確実に増やしている。

しかし「母になるなら〇〇」「父になるなら〇〇」といったキャッチコピーで転入人口を増やした市町を、単に転入人口の奪い合いをしているだけと冷たく突き放した。

市による「婚活事業」に対しても意味が無いと廃止を決め、実績を強調して廃止に反対する議員に対し「トレンドを見ろ」と統計データの見方を示した。

そうしたやり取りがYouTubeにアップされたことにより、石丸市長の説明に納得した市民も多く、学校の統廃合や指定管理改革(無駄な指定管理を直営に戻す)を着実に進めた。

そうした石丸伸二さんの行政手腕には拍手を送りたい。
次の安芸高田市長選挙には出馬しないが「政治家は続けます」とのこと。
いっそ来年の富士市長選に出てもらいたいくらいだが、そういう事ではあるまい。
政治家を続けるというのは、日本社会を襲う最大の危機「少子化」との戦いのために、次のフェーズに移ろうという事だろう。

「消滅可能性自治体」と煽り、人口の奪い合いを促進することに何の意味があるのか。
少子化対策は市町村ではなく、国が取り組まなければならない事業だ。

 

有効な少子化対策については、お隣韓国の失敗を見るまでもなく、ほぼ結論は出ている。

少し長くなるが、東京大学の瀬地山角教授の「ジェンダー論で笑って少子高齢社会を乗り切ろう」という講演の現場でのメモを、以下に示す。

 

・子育てで男にでけへんことはない
・少子高齢社会を乗り越えよう
「みんなが働く社会」→高齢者、主婦の次は外国人 もう移民しかありません

高齢者の定義を70歳以上に変えよう 60代は働ける 年金支給年齢を70からにしましょうと言う話です

職場を作るのが議員の仕事→シルバー人材の活用 
地方議員の皆さん!外国人に優しい議員になってください!
国民でなくても住民です→自治体の窓口はちゃんと対応しようとしています
これからの自治体は外国人の力無しで成立しません→外国人に選ばれる街へ
少子高齢社会では「郷にいれば郷に従う」は成り立ちません
国会議員は平気で外国人差別をします 票にならないからです
地方議員の皆様 地域を残すために外国人に優しくなってください

離婚率は3割超え 男性の4人に一人は生涯未婚
これが日本の実情です

 

・暴言吐いても感謝される市長を少しは見習え
地方議会は大統領制→議員の質が試される 予算を付けないことはすぐできる 地方議員は、子供を不幸にしないことを第一に考えて下さい

 

・男の家事育児は少なすぎます
男性の著しく短い家事時間はもはや「社会的に」問題にすべき水準 おまわりさんに逮捕してもらおう

 

・女性が男性に結婚相手の条件として求めるもの(2021)
第一位 家事育児の能力
第二位 仕事への理解と協力
第三位 経済力
(人柄とか容姿除く)

 

・女性の問題やない
植林をしない林業者と植林をする林業者→だからこそ男性のワークライフバランス
値段の安い商品を選ぶな 子育てにはコストがかかります

子育てをする労働者と子育てをしない労働者を市場で競争させると 日本中が禿山になる
子育てのできない会社が生き残る 公害と同じ 会社が生きて社会が死ぬ
これが今の日本社会 合計特殊出生率1.26の禿山社会 焼畑農業が推奨される日本

忌引きと同程度に せめて夫の産休(産後パパ育休)を普及させませんか?
家族が死ぬ時と家族が生まれる時 人生にそれ以上の大事件なんてありますか 仕事には休みで報いるべきです

 

・ジャンボ宝くじ買うよりも大事なこと

これからは馬車は二頭立てに!
一頭立て馬車体制は高度成長期の遺物 今は荷物が重すぎます

女性が出産後も正社員でいれば1〜2億円稼ぎが違う
これはジャンボ宝くじを当てるよりも確実 年金もかなり違う
女性が出産後正社員を辞めずに、男が1日平均3時間家事をやればジャンボ宝くじ並

年間1000時間の家事 その間女性が300万円稼ぐ
その場合、夫の家事の時給は3000円くらいに換算される 男性諸君、あんたそれだけ残業で稼げますか?過労死しますよ

 

・高等教育における性差別
高等教育在学率で見ると 146カ国中103位(2023)
大学進学率で見てはいけない 女の子はこの辺の大学でいいでしょ、と言われる 女子は浪人できない 親元から通える大学を選択させられる
これはすさまじい女性差別

 

・女と男で新しい社会を
性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる社会
個人差は必ず性差を超えます 私を投げ飛ばせる女性はいくらだっている 性別からの自由が世界の潮流
ジェンダー指数で見ると日本社会は後進国

 

【以下質疑応答】
Q;男性の家事育児少なすぎる どうすれば良いか?
A;会社に、男が育休取れば得やで というインセンティブを与えましょう

Q;政党助成金を女性比率に合わせて傾斜費分(韓国)というが、クオータ制度の導入は?
A;導入すべきという立場です ただし制度設計が大変 韓国の真似はすぐできる だから例示しました

Q;今後労働者が減るのに育休が取れますか
A;〇〇町さん、公務員を増やしてはどうでっか? そんなに無理ゲーじゃありません 役所が先鞭を切りましょう