『さざ波』で五輪中止? 超過死亡数から見た日本の状況 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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CNNで「米国人が平均寿命1年喪失」というニュースを見た。
これは第2次世界大戦以来の下げ幅だそうだ。
「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は米国の人口に大きな影響を与えている。約49万人が死亡し、2020年の超過死亡数はそれをさらに上回ったとCDCは推計した」とのこと。

 
日本でも
『さざ波』発言で物議を醸しちゃった人がいたので、
日本の超過死亡数を調べてみた。
必要なデータは国立感染症研究所 感染症疫学センターで公表されている。

 

 

 

結論から言うと
「2020年の日本の超過死亡数はゼロ」
(むしろ平均寿命は延びるかもしれない)

グラフを見てほしい。
2018年の1-3月、2019年の1-3月には

予測死亡数(点線のライン)を超過している部分がある。
これは同年のインフルエンザの大流行によるものと思われるけど、
2020年の同時期にはそれが見られない。
コロナ禍におけるマスク・手洗い励行が効果を見せ、
インフルエンザ死が大幅に減少したことが原因だと推測される。

 

ただ、2020年12月から2021年の1月にかけて
超過死亡が発生していることに注意が必要。
これが今後、爆発的に増える可能性もあるけど、
その一方で、
ようやく日本でもワクチン接種が始まる。
科学が勝利すれば、日本人の平均寿命は
まだまだ延びる可能性もある。

 

超過死亡データの集計は、
2か月かけて発表される。
だから第4波の影響は7月にならないと判らない。

  

日本の人口はアメリカの三分の一。
アメリカで49万人のコロナ犠牲者が出ている。

一方、日本では、医療関係者の懸命の努力もあり、
それが0.1万人に押さえられている。
(『さざ波』というのはそういう事を指したのだと思う)

   

五輪担当大臣は、
「日本人の絆が試される」なんて情緒的なことを言っていないで、
こうしたデータを国民に示した上で、

中止を勧告するのか、無観客で行うのか、判断すべきだろう。

 

※感染研の超過死亡数データ、2021年2月まで更新されています👇