”総選挙を終えて” | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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あえて苦言を呈しておこうと思う。
負けた時にきちんと敗因分析をしておかないと、次も負けるからだ。

 
この記事にあるように「小池さんに言わされた」のかもしれないけれど、前原さんが民進党議員の「救命ボート」を準備している時に「三権の長を経験した方にはご遠慮いただく」という発言はいただけない。

 
実は民進党の現職はわずかに減らしただけで済んだ。地域に根付いた活動をしている人はやはり強い。
  
問題は、輝照塾と希望の塾から立候補した100人の小池チルドレン候補生のうちち99人までが落選したことだ。
700万円を自前で集め、希望に満ちて臨んだ人たちを小池都知事は見捨てた。「次の次」を目指すための捨て石にされたのだ。 
チルドレンと呼ぶのも申し訳ないくらいの候補者たちを、彼女は保育器から放り出した。

しかし、そのおかげで

今回の選挙は驚くほど「民進党アレルギー」を感じなかった。
静岡県の得票率(小選挙区)は自民50%に対して希望は34%と堅調に推移した。サラリーマンや中小企業経営者の皆様からは期待する声もいただいた。
 

やはり「安全保障を政争の具にしない」・・・そういう野党が必要とされている事を肌で感じた今回の選挙だった。
若狭さんがポロッと漏らしたように、「次の次」のために今は我慢の時だろう。
 
今回崩壊した松井知事、大村知事との「三都物語構想」だが、「次の」参院選では再び浮上する。
最高裁は本年9月27日の「一票の格差訴訟」における判決で、福井県民と埼玉県民の一票の価値の間に3倍の格差がある事について「合憲」との判断を下した。

(憲法に平等が謳われているにもかかわらず、人口の多い埼玉県に福井県の3倍の議員を置くことを認めなかった。これは衆議院と違い、参議院は「地域を代表」する可能性があることを意味している)

 

行政府の顔色を窺う司法府は一票の価値の平等を否定した。 

「次の」参院選は「この国のかたち」を問う選挙になるだろう。

若狭さんはうっかり、小池都知事の胸の内を明かしてしまった(一院制の事)が、衆議院のカーボンコピーと揶揄される参議院が、今後独自性を発揮するためにも、憲法の改正はまったなしといえる。
 
安倍政権はその性格として、現状に合わせて憲法のほうを変えようとする。

つまり、
憲法第43条改正により参議院に地方の声を代表させ、第92条の「地方公共団体」という言葉を「地方政府」に改め、地方分権一括法によって「国と地方は対等」だと定められたことを、憲法に明記しようとする。いや、それをさせようとする勢力が「三都」の知事たちであり、「大阪維新」と「都民ファースト」の役割だ。

 

そう考えると、今回民進党を、右と左に50議席ずつ、きちんと分けたことには大きな意味があった。

 

希望の党は今後「憲法第9条」には(第1項第2項を含め)一切手を触れないことを条件に、安倍政権に対し、憲法改正を求めていくべきだろう。