5/16 地方自治経営学会研究大会 1日目第2講(議事録メモ2) | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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全体的にみて

D:基本条例の前に議員倫理条例というベクトルがあった。議会事務局に先進的な職員がいた。波紋が大きくて驚いている。かんばら先生を招いてキックオフで聞いた。総論賛成各論反対になってしまうのは、議員どおしのメンツとかもあって、市民参加を求めるのがよい。三重県伊賀市というフロントランナーがいた。

司会:さて基本条例というものは実際に役に立って生きた格好で、それとも形だけでどうなの?

F:犬山の事例としては、実際の取り組みが先行していた。意見交換会を会派ごとにやっていた。今までの取り組みがさらに進化した。常任委員会ごとに報告会を行っていた。かたちだけじゃなくて、条例を作るプロセスで議員の意識も変わった。当局に対して、基本条例通りにやってくれるよう要請したい。

G:アクセサリーではない。あくまでも最高規範としての位置づけ。議長任期も2年に伸ばした。かつてない画期的なことだ。議長ポストの最大会派の持ち回りを崩した。

司会:よその基本条例を見ながら、条文作りに血道を上げている自治体を多くの見受けるが・・・

C:自治基本条例によって「住民投票の常設化」などが我孫子市で進んだ。流山市はそこで慌て議会基本条例をつくった。そうした横並びの意識はないのか

B:不祥事を機会に、15回の喧々諤々の議論の中でつくってきた。本当だな・・・というところが市民から見えないと・・・

I:市民からの陳情でつくった。政策形成に関わらない方がいい審議会というものも制定した。

E:日帰りの日当の廃止、政務調査費の領収書の添付、政治倫理条例の制定、そして基本条例へと向かった。

文面にないナマの声を聞きながら、絵に描いた餅しないようにこれからが正念場。

 

議会事務局の人事権は

B:市民目線というのが一番大事。昨年から事務事業評価を進めています。傍聴者も増えた。あの人は寝ているんじゃないか・・・というような厳しい意見も寄せられるようになった。事務局についてはこのひとが欲しいという議会主導で行っている。議員と事務局が議論できる場がほしい。私は議長を7年続けているがすべての事務局長は私が決めている。議員を20年もやっていると職員の中でどのひとが有為の人物かはだいたいわかる。

H:ご長老の鎖をときはなたないようにするにはどうしたらよいか悩ましい。

F:犬山では7万5千人しか人口がないので、頑張る議員と後ろ向きな議員をみえる化をすすめれば、次の選挙でみんな落ちてきた。

H:そう入っても・・・長老議員をどうしたもんかというのはみんな悩んでると思うんですが。

D:「2:6:2」の法則がある。こうした研究大会にくるとか、議会事務局を巻き込むとか、それぞれの議会の実情もあるでしょうから、ああせいこうせいとは言えませんが・・・

 

議会はどう変わってきたのか

司会:率直にお一人づつ

A:北川さんというパフォーマンスが強い方が知事になった。官官接待とかから出張を禁止して、議会も変わってきた。最後に言いたいのは国と地方の協議の場で議論をしましたが、遅々として進まない・・・地方自治法の改正はまた積み残しなのだろうか。どうか国会議員の尻を叩いてくれ。

D:裏工作の話もありましたが・・・私は公明正大にやってきました。議決責任についてですが、与党的会派・野党的会派だというのは議決責任を果たしているとは言えない。勉強する議会になってきた。政務調査費の使い道も、半分は視察に、半分は学識経験者を呼んでの勉強会になってきた。議会報告会で拍手をもらえるまでになってきました。

F:質問や質疑の数が倍増した。内容も明らかに変わった。広報に質問や議決に顔写真や名前入りでのるようになった。昔は与党系議員は質問に立つことは無かったので、売名行為だと先輩議員に言われた。情報公開で住民の側も変わった。住民意識が変わったことで議会改革が進んだ。

司会:改革は票にならない、「あのひとには世話になっている」が投票行動の本流と聞いているが?

F:それも決して否定はしない。情緒的な話・地元の人だからという話も、きちんと住民に伝われば理解される。住民意識も成熟してきた。

B:今は議会だよりに載りたい人が増えてきた。議会報告で透明度は上がる。住民目線が原則。

G:改革せざるをえない。10年前とは大違い。地方議会は土俵際。住民の投票行動については「人間関係」もあるでしょうが「政策創造力」も大切になってきた。

E:10数年前からみると、大きく変わったのは・・・少数会派の発言力が上がった。昔は一人会派なぞは意見をいう場もなかった。住民は一人一人の議員を選んだはず。会派を選んだわけではない。一人ひとりの意見を聞き合うのが議会のベースではないのか。議会広報が力を発揮するようになってきた。読みたい広報をつくって行きたい。

F:

意見交換会は年一回

各団体との意見交換会を各意見交換会

毎週月曜日はオープン議長室

従来の形ではくる人が固定化されてしまう

YouTubeでどんでん動画

全員協議会は議員からの申し出による。

当日の「その他」の部分で次回のテーマがあがることも

4人以上の議員からの申し出があれば開かれる

権威を分配しなければならない

本来の議長の職責とは別のはなし

D:

月一回の意見交換会、広報公聴委員会がそこででた意見をやく200を4つの常任委員会に振り分ける。

主語は議会でやること

5班6人体制で機械的にぐるぐるまわる。

議長の一年交代制というのは市民からみればたらい回しにみえるだろう。

B:

常任委員会ごとに抽出し、事務事業評価をすすめている。

まずは勉強会、3回の会議、そのあと議長に報告。

 

講評

広瀬克哉

いくつか補足と情報提供

議会基本条例250、20都道府県

検討中は30以上

議会報告会250、

市民との対話集会350、

一問一答制は6割超

(「ここはオフレコで」と言う断りがありましたので、3行削除)


議員間討議が議事録に残るような形で・・・

質疑というのは判断材料を獲得するためにやるもの

判断材料を自分で調べているものと照らし合わせる。

その確認の議論を残すことができれば、チェックしたと言える。

議会報告会という名前は広がったが、

市民が議会に対して一般質問できる場であるという認識

市民と議員両方の学習機会。

機関としての議会、その職責を果たすことを市民の前で示す。

広報広聴委員会が議題を設定する・・・

政治的駆け引きであってはならない。

メモ採録者:富士市議会議員 鈴木幸司