昨日、超多忙なスケジュールを調整し、細野大臣に、民主党の研修会の席で、一時間だけの講演をしていただきました。内容については産経新聞で報道されたとおりなんですが、少しだけ補足します。
福島第一原子力発電所二号機でのキセノン検出についてですが、これは、情報開示の方法に問題が有りました。自発的核分裂によって微量なキセノンはずっと出ていたにもかかわらず、その量が検出限界以下だったのですが、10月29日に新しいガス検知装置が設置され、センサーの能力が上がったため解析結果にあらわれたのを、東電は「再臨界の可能性も否定できない」と言ってしまったわけです。
情報開示に迅速性を求めすぎた結果、正確性を欠いてしまった…ということで、あまりほめられたものではありません。しかし東電としては「悪い情報ほど早く出せ」と責められ続けていましたので、記者の質問にこたえる形での、あの発言だったのだと思います。キュリウムの自発的核分裂でキセノン検出の可能性は最初から有ったわけですから。
富士市議会議員 鈴木幸司