現地に除染推進チーム! | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 内閣官房に放射性物質汚染対策室の立ち上げるべく、準備に入りました。これまで個別に対応してきた放射性廃棄物、除染、食料品の放射能基準、健康影響などについて、事故発生から半年近くが経過し、司令塔機能を設けることにしました。
 また、放射性物質汚染対策室には、有識者による顧問会議を設けることも考えています。原子力安全委員会、食品安全委員会、放射性審議会、政府内外の専門家の間で議論を行っていただき、見解を集約できるようであれば、政策に反映させることも容易になります。
 厳しいご批判を頂いた菅政権ですが、こういった複雑で判断が難しい問題に対する総理の直感と決断は鋭いものがあります。おそらく、これが菅総理からの最後のご下命。しっかり、かたちにしたいと思います。
(8/19◎細野豪志)

 福島第一原発の「封じ込め」にも、なんとか目途がたった。今後は台風や秋の長雨による「恒久的除染」も進むだろう。
 しかし問題なのは東大の児玉教授が衆議院厚生労働委員会で指摘したように「緊急避難的除染」の方だ。雨では流しきれない、というよりも雨によって集められてしまっている部分を強制的に排除していく必要がある。
 この児玉教授の国会演説はYoutube上でも閲覧可能。
 以下、児玉教授の国会での緊急提案を引用します。
  
第一に国策として、食品、土壌、水を、測定していく。日本がもっている最新鋭のイメージングなどを用いた機器を使って、半導体のイメージング化は簡単です。イメージング化して流れ作業にしていくという意味での最新鋭の機器を投入して、抜本的に改善してください。これは今の日本の科学技術でまったく可能です。

二番目。緊急に子どもの被曝を減少させるために、新しい法律を制定してください。私の現在やっていることはすべて法律違反です。現在の障害防止法では、核施設で扱える放射線量、核種などは決められています。東大の27のいろいろなセンターを動員して南相馬の支援を行っていますが、多くの施設はセシウム使用権限など得ていません。車で運搬するのも違反です。しかしお母さんや先生たちに高線量のものを渡してくるわけにはいきませんから、今の東大の除染では、すべてのものをドラム缶に詰めて東京にもって帰ってきています。受け入れも法律違反、すべて法律違反です。このような状態を放置しているのは国会の責任であります。全国の国立大学のアイソトープセンターには、ゲルマニウムをはじめ最新鋭の機種を持っているところはたくさんあります。そういうところが手足を縛られたままで、どうやって、国民の総力をあげて子どもを守れるでしょうか。これは国会の完全なる怠慢であります。
 
第三番目、国策として土壌汚染を除染する技術に、民間の力を結集して下さい。これは例えば東レとかクリタだとかさまざまな化学メーカー。千代田テクノルとかアトックスというような放射線除去メーカー、竹中工務店などは、放射線の除染に対してさまざまなノウハウを持っています。こういうものを結集して、ただちに現地に除染研究センターを作って、実際に何十兆円という国費をかかるのを、今のままだと利権がらみの公共事業になりかねないという危惧を私は強くもっています。国の財政事情を考えたら、そんな余裕は一瞬もありません。どうやって本当に除染をやるか。七万人の人が自宅を離れて彷徨っているときに国会は一体何をやっているのですか。


 最期の「七万人の人が自宅を離れて彷徨っているときに国会は一体何をやっているのですか」というセリフが印象的。自民党は菅総理を引き摺り下ろすことに成功したが、それが何なのだろう。
 
 民主党も粛々と代表交代の手続きを踏めばよい。連日のようにマスコミは騒ぎ立てている。なんとかして馬淵・海江田・樽床・野田といった若い首相を誕生させるべく、既存メディアは総力を挙げてキャンペーンをはっているが、アホらしい、民主党の「党内力学」から言えば(国会議員投票だけで決めれば)東北出身の鹿野農水大臣で決まりじゃないか。
 
 自民党の若手も、次の解散総選挙で勝てる見込みがあるのだから、うかうかと「大連立」なんて話には乗らない。今勝っても自民・公明両党は参議院に102議席しかもっていない。つまり自民にとって一番いいのは、2年後の「衆参同日選挙」だけだ。この構図は変わらない。
 2年も待てない長老議員たちが「復興特需」に色めき立っているが、それでは「総理一年の使い捨て」という状態からは卒業できない。
 
 震災直後にも言ったが、日本には、トップがどんなに阿呆でも緊急時にはきちんと機能する、アメリカ型の「危機管理庁」が必要なのではないのだろうか。

 いずれにしても児玉教授の「現地に除染研究センターを」という提案から一ヶ月。来週には「放射性物質汚染対策室」そして現地に「除染推進チーム」が置かれることになった。このスピード感は永田町ばかり見て、政局を論じている人には感得できまい。どうして、もっと素直に見れないのだろうか?細野豪志原発事故担当大臣の仕事も最終コーナーに入った。福島の人たちの為にガンバレ!
 
 前原さんも立ちはしないよ。投票前の公開討論で、山形出身の鹿野さんが、東北地方の窮状を訴える演説をして、一気に流れは決まる。今は政局よりも「震災復興」だ。

富士市議会議員 鈴木幸司