CMの多い会社は大丈夫? | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 「アーバン♪ アーバン♪」と軽快に社名を連呼する派手なテレビコマーシャルを展開して顧客を集めていた「アーバンエステート」。派手な宣伝戦略の裏で、「先に入金すると追加工事の代金がサービスになる」などと言葉巧みに顧客に持ちかけ、代金の一部を前払いさせていた。
 被害対策弁護団などによると、アーバン社は平成21年3月24日に東京地裁に民事再生法の適用を申請。しかし、同社はその直前まで顧客の勧誘などを続けており、経営破綻の数日前に入金した被害者もいた。多くの場合で「1週間以内」や「今月」などと期限を設け、「おトク感」を前面に押し出しながら入金を急がせる手口だった。
 「1週間以内に入金すると、前払い金の3%をオプション工事の代金としてサービスします。銀行の利息よりはいいですよ」。神奈川県内の60代の女性は21年2月、アーバン社の営業社員からこう持ちかけられ、計1700万円を前払いした。女性は「先に払うだけでいいなら、と乗ってしまった。追加工事で床暖房をつけようと夢見ていたが、全てつぶれた」と悔しさを語っている。
(1/4産経新聞)

 

 
 このCMのことですね。
 坪単価24万8千円で家が建つかどうかは、ここでは論評しないが、気になるのは「60年保証」という部分。

 これは法で定められた10年間の瑕疵担保期間を「有料で」60年まで延長するというもの。
 この会社の営業は「会社が倒産しても完成は保証されている」といって勧誘を続けたと報じられているが、それは「住宅完成保障」という別の制度で、これを偽ったとすれば明確な「詐欺」だろう。
 
 テレビコマーシャルを大量に打つということは、それだけコストが掛かっているわけで、かつて同様の戦略で急成長した「朝日ソーラー」が倒産した際は、CM出演者の小林亜星さんや菅原文太さんが訴えられている。当然お二方は無罪なのだが、CMを作成する業界側にだって社会的責任というものはあるはずだ。
 キムタクがCMキャラクターをやっているから安心出来るという理屈はない。広告宣伝費は、その住宅の販売価格に上乗せされていることを消費者はきちんと理解するべきだろう。
 
鈴木こうじ