日中関係を考える | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 上海万博の最終日に企画されていたシンポジウムのパネリストとして、再び中国に行ってきました。せっかく中国まで行きましたので、中国共産党の関係者と懇談してきました。ハノイで首脳会談が行われなかったことは残念ですが、ここまで来ると、あまり慌てずに腰を据えて取り組むべきなのかも知れません。私は、外交ルートを側面からサポートする役に徹しようと思います。
 パネルで私が引用したのは、杜甫の「高きに登る」という詩の「尽きぬ長江、滾滾として来る」というくだりです。チベット高原から湧き出た水は、中国大陸を横断し、上海を通って日本へ。その水の一部は、
東南アジアからインド洋へ。ある一部は、太平洋を渡ってアメリカ大陸へ。現代は、人も金も物も行き来しており、その流れは止めることは出来ません。
 障害があるときこそ、双方が「高きに登って」すなわち、大局的観点から日中関係を考えていくべきです。中国と付き合うには、精神的にも体力的にもタフさが必要ですが、今こそ、日中双方に「石を積む」人が必要です。今回の件を通じて、私自身もその作業に加わる決意をしました。11/3

 チベットから中国大陸を横断し、日本へ、そして太平洋を渡ってアメリカ大陸へ…
 印象的な一文ですね。
 
大石英司さんの「代替空港」にこんな記述がありました。
http://eiji.txt-nifty.com/diary/2010/10/post-2bf2.html
 ただ困るのは、アメリカですよ。2週間後、APECの首脳会議があります。オバマは中間選挙にボロ負けしてボロボロの状態でやって来る。オバマは、APECの主役の胡錦濤と会いに来るわけです。それなのに、胡錦濤が来ないとなると、オバマは赤っ恥を搔いて、レームダック政権とメディアで叩かれることになる。
 たぶん今頃、キャンベルが青筋立てて外務省に怒鳴り込んでいると思います。土下座でも尖閣をくれてでも、胡錦濤をAPECに呼べ! でないと数少ない親日派の俺の首が飛ぶぞと。
 恐らく、今日の第一便で、また政府の密使が北京へ飛ぶんでしょう。
(11月1日「一日一善」より引用)

「国家に友無し、あるのは国益のみ」ということでしょうか。
 ロシアは「実行支配というのはこうするんだ」とばかりに、大統領が北方領土を訪問してみせました。
前原外相は強硬姿勢を崩しません。
そこで国内での前原人気が高まるという奇妙な状況が生まれつつあります。
緊張関係をエスカレートさせないために、外交ルートを側面からサポートする人が必要だというのは正しい認識・・・国益にかなうと思います。

yan