国会改革ということ | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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永田町異聞12/9から引用します。

 大不況で税収激減、予算を削れば利害関係者に怒られ、国債を発行しようとすれば、次世代にツケをまわすと叱られ、連立与党からはそれぞれの政策を押しつけられる。
 誰が総理大臣をやっても、大変だが、はやくも、永田町では「ポスト鳩山」をにらんだ権力闘争が始まっていると聞く。
 昨日、会議の席で、公共事業予算を要求する亀井静香にかみついた菅直人も、いよいよ存在感のアピールを始めたということだろうか。
 小沢一郎と前原誠司の関係修復も急ピッチのようで、ここへきて、前原の名前もあがってきた。
 小沢の信頼が厚い細野豪志が仲をとりもっているという噂だ。


 昨日”マニフェストが「国民との約束」である以上、進むべき方向性ははっきりしている”と言ったように、誰がやっても大変なこの時期に、鳩山政権を総括しようというのは時期尚早というものだ。鳩山首相の発言がブレると言うけど、あれはね、ブレてるんじゃないよ。民主党政権は自民党と違って「政策決定プロセス」まで国民に見せてしまっている、という事なんだ。
 麻生さんは「ぶらさがり」で記者を煙に巻くのはうまかったよね。自民党総裁としては、党政調の事前審査が通って党議拘束かけるまでは、記者に途中経過を話せない。この党政調による事前審査ってのが「族議員」大活躍の場だったわけで、それが自民党スタイル。
 決まってもいないことを喋ってしまう鳩山さんにも問題はあるけど、これが民主党のスタイルなんだからしかたない。民主党はこうした党による事前審査をやめ、国会の委員会を毎日開けるように改正した。国会の委員会と言うのは、自民党の政調会とは違い国民監視の下にある。この委員会審議の場では党議拘束をかけないので、委員会採決が終わるまでは鳩山民主党代表も「自由な」発言をしてしまう、というわけだ。
 自民党政権化で形骸化していた国会の委員会が、今後はきちんと機能するような仕組みに変えられた。これに気づいたから、これが国会議員の本当の仕事なのだと各委員たちは俄然として張り切りだした。委員長というポストも自民党政権時代とは重みが違う。
 もしも将来、前原さんが首相になれば細野は官房長官に推されるだろう。
 でもその前に、まずは国会議員の仕事として委員長ポストを経験しておく方がいいい。今後はこうした各委員会が国会の花形なのに、予算委員会だけテレビ中継が入るというのもおかしな話だ。各省庁の職員給与もソコで決めるからと言って、予算委員会には全閣僚の出席が求められというけったいな風習も改めるべきだろう。そうすれば「予算委員会に出席しているから」という理由で党首討論から逃げることも許されなくなる。
 小沢一郎の目指す「国会改革」は現在進行中なのだ。委員会論戦に耐えられる本当のプロが求められるのだから、国会議員も自民党政権時代のようにふんぞり返って陳情を聞いているだけでは用をなさない。
 陳情ルート一元化の次は官僚答弁の禁止と矢継ぎ早に手が打たれている。今までのような「政治屋」ではなくホンモノの「政治家」しか生き残れない。政権交代というのはこういうことだったのかと、あらためて気づかされる。
 
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