2連投! | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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2009年11月14日 18時00分 発行
演説とは何か
 オバマ大統領の演説を聞きに行ってきました。時間通りに入場した私は、前から3列目に案内されました。菅副総理、亀井大臣など閣僚も続々と席につき、9時には、ほぼ席が埋まりました。演説が始まるのは10時過ぎ。超多忙の閣僚をこれだけ待たせることができるのは、天皇陛下と米大統領ぐらいでしょう。その分、大臣・副大臣と情報交換ができたのは収穫でした。
 「大仏と抹茶アイス」のエピソードで聴衆の心を捉えてから、日米関係の重要性に言及します。時より、プロンプターに目をやるものの、聴衆を見渡しながら、余裕の表情で演説を続けています。中米関係や北朝鮮問題など、微妙な問題にも的確に言及しているところところをみると、演説原稿がほぼ、頭に入っていると見てよさそうです。卓越した頭脳と聴衆をつかむ言葉の力を持つ大統領と、スピーカーの個性を知り尽くしたスピーチライター。演説は「米国初の太平洋大統領」で終わりました。スタンディングオベーションは、決して外交辞令ではありませんでした。
 配られたプロフィールをみると、オバマ大統領の生まれは1961年。私とは10歳しか変わりません。すごい政治家が現れたものだと、唸りながら会場を後にしました。


細野豪志の「今日のひとこと」
2009年11月15日 09時00分 発行
外交面から振り返る
 昨日は、オバマ大統領の演説の「凄さ」について書きましたが、論評をもう少々。まず、東アジア共同体について。大統領は首脳会談で「関与」する意思を示したようです。鳩山総理は、東アジア共同体を排他的なものにはしないと明言しています。私も米国に対して開かれた共同体ではあるべきだと思いますが、地理的な概念の「東アジア」に米国は入りようがありません。NAFTAに日本が立候補しようが入りようがないのと同様です。東アジア共同体においては、エネルギーと食糧の共同管理・備蓄は現実的な検討課題です。そのことを考えると、環太平洋はいかにも広すぎます。このあたりをどう乗り越るか。
 二つ目に中国について。大統領は、中国の台頭を正面から歓迎しました。中国の封じ込めはしないという宣言です。我が国には、「日米同盟を強化しない限り、米国は中国に走るぞ」という論調があります。もはや、この手の議論は通用しないということでしょう。今回の首脳会談で、一年をかけて日米同盟を再検証することが決まりました。我々は、これをチャンスと捉えるべきです。



 いつもは「ご無沙汰してます」で始まる「今日のひとこと」が今日は2連投!こりゃ相当刺激を受けたのでしょう(笑)
 細野豪志まだ38才。10年後にはこの日本を背負って立ってるかもしれない逸材だ。
 英国でブレアに負けた保守党が党首に選んだのは、当時36才だったヘイグ。その世代が育って、現在の保守党党首のキャメロンも40代前半。英国保守党は次の選挙で政権復帰を果たすだろう。国民の信を失った責任を年寄りが取り、若者に後を託す。日本の自民党とはソコが違うんだね。
 自民党のお爺ちゃん議員たちは自分の選挙にかかりきりで、「派閥」の若手を見殺しにしてしまった。今回の総選挙での長老たちの「行動」を見て、生き残った若手も「派閥」を見捨てるだろう。例年、各派閥から支給される300万円の「もち代」も今年は出ないし、かといって野党に転落した身では政治資金集めパーティもままならない。陳情を取り次いで「口利き代」を稼ごうにも、民主党の「陳情ルール」のおかげで、役人に会うことも出来ない。自民党にはトリプルパンチだ。
 
 オバマ演説について少しだけ。
 オバマさんは日米同盟を「不朽」だと言明し、この二国間関係を「不滅のパートナーシップ」と呼びました。自由と尊厳の切望はどの国民にとっても共通だと述べ、日本とアメリカはこの共通認識をもつ民主主義国家であり、我々は常にこれらの権利を求める人の側に立つ、と結んだ。
 このオバマ東京演説で「米国は中国に走るぞ」という懸念は払拭されましたが、同時に沖縄米軍再編における日米合意も「民主主義国家同士の約束」である以上、簡単には覆せなくなりました。約束を破る国は国際的にも信用されないからです。
 これで普天間基地の辺野古への移転は規定路線となったはずです。外遊先での鳩山首相の「先送り発言」はいただけません。岡田外相があわてて訂正に走るわけです。
 場所が変えられないのなら、キャンプシュワブ沖に「メガフロート」という手はどうでしょう。地元の建設会社は潤いませんが、「コンクリートから人へ」という民主党ならではのアイデアです。…いや、それじゃあ「コンクリートから鉄へ」ですね…orz

yan