雇用、かんぽの宿、道路、そして天下り。今年の予算審議で主要なテーマです。残念だったのは、麻生総理の迷走と中川前財務大臣の大失策が発生したことで、議論の中身よりは、総理の失言の方が注目されたことです。麻生政権が、ひたすら自壊したかたちです。
反省もあります。理事補として、強打者が揃った今年の予算委員会のメンバーが、本領を発揮できる環境を整える役割を果たせたか?財務大臣の辞任騒動もあり、質疑が流れた日も多く、言い訳はいくらでも出来るのですが、やはり自分の至らなさには、反省しています。私自身は、本予算で4回質問に立ちました。上滑りしたり、無駄な言葉が入って、質問が散漫なものとなった場面がありました。技術の問題ではなく、思いが研ぎ澄まされていないことの証左です。「念」が入ってはじめて、言葉は政治家の力となります。気が進みませんが、自分自身の質疑は、この週末、すべて振り返って見てみようと思っています。次への糧とするために。
多くの地元の支援者に予算委員会に足を運んでいただいたことには、感謝しています。自らを奮い立たせる意味でも、応援は本当に有難かった。わざわざ質問日に合わせていただいたのに、空振りになってしまった方もいました。
予算案は我々の手を離れました。参議院は良識の府。与野党による予算の修正協議を待ちたいと思います。それもこれも、麻生総理の判断にかかっています。
ひとことにはまとめきれず、長文失礼しました。細野豪志 2/28
今の自民党は春の日差しで融け始めた雪だるまのようです。
自らの無能さを棚に上げ、景気回復の遅れを野党のせいだとまで言い出しました。金子国土交通大臣に至っては、不勉強で、官僚の振り付けどおりに踊るだけで、馬渕さんの質問にまともに答えようとしませんでした。というか、質問の意味が理解できなかったのかもしれません。21年度予算の道路計画が「新需要推計」に基づいていないことを正直に答弁してしまいました。
本人はバカだから気がつかないのかもしれませんが、国交省にとってこれは重大なミスです。昨年同じ指摘を受けて「来年は気をつけます」と陳謝し、道路特定財源の一般財源化を明言するところまで追い込まれたはず。ところが国交省は相も変わらず「車は増え続ける」という古いデータに基づいて道路をつくり続けようとしていることが明らかになりました。
天下り廃止の問題でも、民主党の追及は「寸止め」でしたが、これで良かったのだと思います。自民党が政権にしがみつこうとする限り、何一つ変えられないことが白日の下に曝され、これで「政界再編」を唱える論客たちは黙り込みました。これまでは「政権交代派」と「政界再編派」という2大潮流の争いがあったのですが、これで勝負ありです。自民党の自殺点で決着がつくとは思ってもみませんでした。
「陣中戯言無し」・・・真剣勝負のさなかにふざけた振る舞いをする自民党の閣僚たちには、この言葉を贈りたいと思います。酔っ払いの話はもういいですが、内閣改造を薦める甘利さんなどは「自分も無能だから改造した方がいい」と自白したようなもの。石破さんも新聞記者に言葉尻を捕らえられるような発言をするようでは、次期総理候補失格です。
加藤紘一さんや中川秀直さんのような政界再編派の退場によって、今後は「政権交代」がマスコミの主なテーマとなります。小沢一郎が総理にふさわしいか否か・・・そのあたりに光が当てられ、小沢さんは無理やりステージの中央に立たされることでしょう。
「アメリカのプレゼンスは第7艦隊で十分」・・・こんなものは失言でもなんでもありません。(政治に偶然はありません。これも計算ずくでしょう) 日本は独立国家としての気概を問われている。私はそう感じました。
yan