少し古い話だが、伊吹さんは12月6日行われた日本外国特派員協会の講演で、「自民党だけの党利党略を考えればいま総選挙をしたほうがはるかに有利だが、米国サブプライムローン問題やマーケットの状況など、株式市場への心理的悪影響を考えれば予算編成をぜひ終えなければならない」などと話し、衆議院選挙の時期はなるべく遅いほうがいいとか言ってた。
民主党のマニュフェストは不渡り手形、だとか
自民党はビンテージワイン、民主党はボジョレーヌーボ
といった発言だけが新聞紙上を賑わしたが、
その前後も聞いてみると面白い。
以下にその映像 が残っている。
抜粋(10分33秒)
http://202.90.10.24/janeye/edit/kihsakaiken/071206_fccj_ibuki_pc/071206_fccj_ibuki_v.html
(3分30秒)
「自民党と公明党が衆議院過半数の241議席を獲れば、与党が主導権をもって民主党に政界の再編成を仕掛けることになるだろう」
次の総選挙で勝利し、政界再編へとなだれ込みたい、そういう希望的観測は表明しながらも・・・
(4分00秒)
「もしも自民党が負ければ、細川内閣の時、我慢できない人たちが自民党からドロップアウトしましたね。それと同じことが起こりかねない」
(4分11秒)
「唯一問題が解決するのは自民党と公明党が負けるという時、そうすると参議院と衆議院の構成が同じになります」
つまり、もしも自民党が負ければ、自民党を飛び出した人たちと民主党が連立を組む可能性があることに言及している。
(5分20秒)
「衆議院が解散しても参議院の構成は形式的には変わらないことから、いまの時点でも自民党と民主党が話し合っていくというのが常識的な考えだろうし、民主党のなかにも常識的な考えをもつ人が多くいることは疑いのないことだ」
衆議院は解散する可能性があるが、
参議院の構成はあと6年間は変わらない。
これが民主党の6年間のアドバンテージだ。
小沢さんが党首会談の後、党に戻り、
「とてもいい話があるんだ」と大連立を言い出したとき、
民主党の議員たちは大慌てで
「おじいちゃん、それはオレオレ詐欺だよ。騙されちゃダメだよ」
と小沢さんを説得した。
民主党の若手たちもずいぶん成長したなあ(苦笑)
自民党というのは
政権側にいたい人たちの互助組合みたいなモノだ。
細川連立政権のとき、
自民党は仇敵の社会党と組むという禁じ手すら使った。
自民党の制度疲労は極限まで来ている。
次の選挙、自公連立政権が勝てるとは思えない。
過半数は維持できても、3分の2などムリだろう。
小沢さんはかつて新進党にいながら
自民党の渡辺ミッチーを担ごうとしたことがある。
今度の総選挙で、民主党が241議席を取れなくても、
渡辺よっすぃーとか
小池百合子さんを首班指名することで
一気にねじれを解消出来る可能性がある。
公明党や共産党と組むより、よほどマシだと思う。
yan