フランスの高級メゾン『CHANEL』が展開するプルミエールウオッチ・コレクション。
そのプルミエールが新しいラインを発表。その名も『ロック・ウオッチ・コレクション』。
“より若々しく、よりモダン、そしてよりアウトローに!”
既存のクラシックなプルミエールコレクションよりエッジィでコンテンポラリーなイメージを強めたのがロックンロールスタイルの特徴だそう。
そのステンレススティール素材は、確かに既存のイエロー&ホワイトゴールドよりちょっと地味目?に思えるが、よりファッション性が高い印象。
数年前、ロンドンの旅先での事。マンダリンオリエンタルの『DINNER by HESTON BLUMENTHAL』でランチをしていたマドモアゼルの目に飛び込んできたのが窓際テーブルに通された40代後半位のブロンドの女性。
テーブルに着いた彼女の格好と言うのが擦り切れたボロボロのダメージデニムに太目ヒールのロングのシャネルブーツ、そして手にはジャラっとしたシルバーチェーンが存在感を放つハードテイストのシャネルバッグ。
もともと華やかなゴールドチェーンのCHANELバッグが好みのマドモアゼルはあの鈍い光を放つシルバーテイストのデザインがどうも苦手だった。だってCHANELらしいエレガンスさが感じられないし何か地味で高級感がないんだもの…。
でもその彼女が持っているシルバーチェーンは彼女のファッションや雰囲気にマッチしていてえらくカッコ良い。
それまでのCHANELが“クラシック・ゴージャス”ならあんな風にドライでハードなイメージで着こなすCHANELはきっと“ロック・グラマラス”。
“あの人、カッコ良い。あんな風になりたい。”マドモアゼルの連れの女友達が呟いた。
コンサバなイメージのCHANELをあんな風に自分のスタイルで自分らしく着こなす彼女はまさに“ロックな女”。
媚びることなく甘えることなく自分のスタイルを貫き、でもいつも自然体。ちょっとドライでクールな一面もあるけど女らしさと恋愛ドラマは常に手放さない。
そしてマンダリンホテルのダイニングだろうが場末の安酒屋だろうがどこにいてもファッショナブルでグラマラス。
そんな“ロックな女”が今の自分の理想。