基本情報
神社名:出雲大社相模分祠
御祭神:大国主大神
社格等:ー
鎮座地:神奈川県秦野市平沢1221
最寄駅:秦野駅
駐車場:130台分あり
御朱印受付時間:9時00分~17時00分
公式サイト:https://www.izumosan.com/
御由緒
出雲大社相模分祠は明治二十一年(西暦1888年)に、大国主大神の御神徳を関東地方に広めようと願われた出雲大社(島根県に御鎮座)第八十代国造・千家尊福公に請願して、当地累代の神職であった草山貞胤翁が大神の御分霊をこの地に鎮祭申し上げたのを始まりとします。
頒布のリーフレットより
御朱印
初穂料:500円(本社)/300円(境内社)
※その他、境内社の御朱印や季節に応じて限定御朱印を用意。
御朱印帳
黒地に鳳凰三種をあしらった豪華なデザインの御朱印帳を用意。サイズは18cm×12cmと思われ、初穂料は2,000円。その他、その年の干支をモチーフにした御朱印帳も用意している。
※筆者は拝受していないため、情報のみ記載。
境内案内
小田急の線路沿いに鎮座。広い境内が大社の分祠であることを物語るようである。
注連縄を交換したばかりだったのか、境内には役目を終えたであろう注連縄が置かれていた。
春先に訪問したため、境内の桜も綺麗に咲いていた。
境内左手には当社の創祀者である草山貞胤の功績を伝える一角。
全身の銅像と略歴を刻んだ碑も置かれている。
草山貞胤
貞胤翁は、文政六年五月一日に、秦野累代社家・御嶽神社社司・草山和泉の嫡男として生まれました。幼少より学問を好み、国学を吉岡信之に、漢学を岡田正治に、報徳学を二宮尊徳翁の高弟・福住正兄に学びました。翁は学究であるばかりではなく胸に経世済民の志を抱き、郷土発展の方策として、秦野煙草改良に熱心に取り組み県内外各地を巡回、煙草の耕作法を指導し続け、全国の煙草栽培の技術革新に貢献しました。今日、翁が人々から「煙草の祖」と仰がれる所以であります。明治二十一年、当地に出雲大社の御分霊を奉斎後、積極的に神道布教につとめ、明治二十六年、二宮翁の崇敬者によって小田原に報徳二宮神社が建立されるや、福住正兄の遺命により初代社掌にも就任しました。また、いちはやく環境問題にも着目し、鎮守の杜の護持のみならず、各地で植樹を行いました。翁の倹素質直の人柄は人々の敬仰する所となり、後年、緑白綬有功章・緑綬褒章を下賜されました。明治三十八年八月二十五日八十三歳で帰幽。昭和五十四年に「かながわの歴史上の人物百人」の一人に選ばれ、平成三年には翁の徳を慕う氏子崇敬者等の発起により、当社境内に銅像・顕彰碑が建立されました。
頒布のリーフレットより
参拝を終えて
秦野に鎮まる出雲大社の分祠。その規模は関東でも随一であり、県内はもちろん近隣各県からも普く崇敬を集める。その創建や発展には地元住民の篤い思いが感じられ、他の出雲大社の分祠とは少し違った雰囲気を感じられた。このように神社と地域との距離が近いことは神社として理想的な形ではないかと思う。
地図